蜂須賀家が整備した藍染と阿波踊りの城下町

徳島城_鷲の門_01
目次
徳島城の見どころとイベント



徳島城の見どころは、蜂須賀家政が築いた見事な石垣と、旧徳島城表御殿庭園です。
石垣は、阿波の青石(緑色片岩)を野面積みで築かれており、青石のもつ色彩と風合いを際立たせ、他の城にはない美しさを生み出しています。
旧徳島城表御殿庭園にも、阿波の青石がふんだんに用いられています。
徳島城は、本丸を山上に置き、山麓に二の丸・三の丸を展開する連郭式平山城です。
別名「渭山城(いのやまじょう)」「渭津城(いのつじょう)」と呼ばれ、助任川が中国の渭水に似ていることから、山を渭山、築城後を渭津と命名したことが由来です。
南北の二本の川と城山に挟まれた自然の地形を活かして築かれました。
かつては、寺島川と助任川が天然の堀として機能していました。
旧阿波街道沿いに城下町が広がり、交通の要所でもありました。
城の南には徳島眉山天神社や眉山(眉山公園)などが存在します。
藩政時代の武家屋敷跡や寺町の町並みも一部に残っており、歴史が色濃く残る地域です。
徳島城の1586年、豊臣秀吉の家臣・蜂須賀家政によって築城されました。
以後、幕末まで約280年にわたり蜂須賀家が藩主として統治しました。
家政は築城と並行して、職業や役割ごとに町を区画・配置し、城下町の整備にも尽力します。
さらに阿波藍の生産と流通を奨励し、経済基盤を強化しました。
城と町を一体として設計した点が、徳島繁栄へと導きました。
家政の後は蜂須賀至鎮、蜂須賀斉裕らが藩政を担い、徳島藩は阿波の政治・文化の中心地として栄えました。
徳島中央公園には、250本を超えるソメイヨシノなどが植えられており、市内屈指の花見名所として知られています。
開花時期には桜や堀川沿いの石垣がライトアップされ、水面に映る夜桜は幻想的です。
また、毎年4月には「徳島城 阿波おどり」が開かれ、満開の桜とともに臨場感あふれる踊りをご覧いただけます。
徳島城博物館では、蜂須賀家や徳島藩の歴史を伝える常設展示に加え、年5回の企画・特別展を開催しており、往時の城下町の様子や貴重な文化財に触れることができます。
石垣は、阿波の青石(緑色片岩)を野面積みで築かれており、青石のもつ色彩と風合いを際立たせ、他の城にはない美しさを生み出しています。
旧徳島城表御殿庭園にも、阿波の青石がふんだんに用いられています。
徳島城は、本丸を山上に置き、山麓に二の丸・三の丸を展開する連郭式平山城です。
別名「渭山城(いのやまじょう)」「渭津城(いのつじょう)」と呼ばれ、助任川が中国の渭水に似ていることから、山を渭山、築城後を渭津と命名したことが由来です。
南北の二本の川と城山に挟まれた自然の地形を活かして築かれました。
かつては、寺島川と助任川が天然の堀として機能していました。
旧阿波街道沿いに城下町が広がり、交通の要所でもありました。
城の南には徳島眉山天神社や眉山(眉山公園)などが存在します。
藩政時代の武家屋敷跡や寺町の町並みも一部に残っており、歴史が色濃く残る地域です。
徳島城の1586年、豊臣秀吉の家臣・蜂須賀家政によって築城されました。
以後、幕末まで約280年にわたり蜂須賀家が藩主として統治しました。
家政は築城と並行して、職業や役割ごとに町を区画・配置し、城下町の整備にも尽力します。
さらに阿波藍の生産と流通を奨励し、経済基盤を強化しました。
城と町を一体として設計した点が、徳島繁栄へと導きました。
家政の後は蜂須賀至鎮、蜂須賀斉裕らが藩政を担い、徳島藩は阿波の政治・文化の中心地として栄えました。
徳島中央公園には、250本を超えるソメイヨシノなどが植えられており、市内屈指の花見名所として知られています。
開花時期には桜や堀川沿いの石垣がライトアップされ、水面に映る夜桜は幻想的です。
また、毎年4月には「徳島城 阿波おどり」が開かれ、満開の桜とともに臨場感あふれる踊りをご覧いただけます。
徳島城博物館では、蜂須賀家や徳島藩の歴史を伝える常設展示に加え、年5回の企画・特別展を開催しており、往時の城下町の様子や貴重な文化財に触れることができます。
徳島城へのアクセス方法
飛行機で行く場合
徳島阿波おどり空港(徳島空港)から徳島自動車道を使って車で約30分
▼レンタカーは以下
・トヨタレンタリース 空港店 088 699 6606
・タイムズカー 徳島空港前店 088‑699‑5658
・ニッポンレンタカー 徳島空港営業所 050‑1712‑2436
空港から徳島空港線 リムジンバスに乗る場合は、30分ほどで「徳島中央公園 裁判所北」で下車
▼レンタカーは以下
・トヨタレンタリース 空港店 088 699 6606
・タイムズカー 徳島空港前店 088‑699‑5658
・ニッポンレンタカー 徳島空港営業所 050‑1712‑2436
空港から徳島空港線 リムジンバスに乗る場合は、30分ほどで「徳島中央公園 裁判所北」で下車
新幹線・電車で行く場合
・山陽新幹線:JR岡山駅下車
JR岡山駅で「快速マリンライナー」に乗換、「高松駅」で下車
「高松駅」から「特急うずしお」に乗車、「徳島駅」で下車
そこから徒歩で目指します。(10〜12分ほど)
JR岡山駅で「快速マリンライナー」に乗換、「高松駅」で下車
「高松駅」から「特急うずしお」に乗車、「徳島駅」で下車
そこから徒歩で目指します。(10〜12分ほど)
車で行く場合
徳島自動車道 徳島ICより国道11号経由で約10分
以下をナビに登録ください。
徳島中央公園 東側駐車場
住所:〒770-0851 徳島県徳島市徳島町3丁目5
以下をナビに登録ください。
徳島中央公園 東側駐車場
住所:〒770-0851 徳島県徳島市徳島町3丁目5
駐車場
徳島中央公園 東側駐車場
住所:〒770-0851 徳島県徳島市徳島町3丁目5
徳島中央公園西・南側駐車場
住所:〒770-0851 徳島県徳島市徳島町城内6
駐車料金は1台1日1回につき、普通自動車310円、大型自動車1,310円
住所:〒770-0851 徳島県徳島市徳島町3丁目5
徳島中央公園西・南側駐車場
住所:〒770-0851 徳島県徳島市徳島町城内6
駐車料金は1台1日1回につき、普通自動車310円、大型自動車1,310円
徳島城、最寄りの場所からのアクセス方法
徳島城はJR徳島駅のすぐ裏側にあるのですが、駅からの出入り口はなく、
・駅を出て右手側に進んで、西二ノ丸、本丸のあった徳島中央公園に向かうか、
・駅を出て左手側に進んで、鷲の門、大手門虎口や徳島城博物館に向かうか
の2つのルートがあります。
今回は、駅を出て左に進むルートで紹介します。
・駅を出て右手側に進んで、西二ノ丸、本丸のあった徳島中央公園に向かうか、
・駅を出て左手側に進んで、鷲の門、大手門虎口や徳島城博物館に向かうか
の2つのルートがあります。
今回は、駅を出て左に進むルートで紹介します。
徳島城を散策する
鷲の門

徳島駅を出て左側に5分ほど進むと鷲の門があります。
鷲の門は、もともと徳島城の表玄関にあたる重要な門でした。藩主や使節、要人が出入りする門で、門の上部に鷲の彫刻が施されていたことでこの名前が付けられたといわれています。
高さ:約11.5メートル、幅:約14.5メートルもある巨大な高麗門(こうらいもん)形式で、門の左右には長屋のような付属建物(番所風)が接続され、壮麗な姿を保っています。
平成元年に鉄筋コンクリートと木造の併用構造で復元されました。
鷲の門は、もともと徳島城の表玄関にあたる重要な門でした。藩主や使節、要人が出入りする門で、門の上部に鷲の彫刻が施されていたことでこの名前が付けられたといわれています。
高さ:約11.5メートル、幅:約14.5メートルもある巨大な高麗門(こうらいもん)形式で、門の左右には長屋のような付属建物(番所風)が接続され、壮麗な姿を保っています。
平成元年に鉄筋コンクリートと木造の併用構造で復元されました。
下乗橋と桝形虎口


鷲の門を後にして城内に向かうと下乗橋があります。
藩政時代、この橋は藩主や高位の武士が通る重要な通路であり、一般の者はこの橋の手前で馬や駕籠から降りて通行しなければなりませんでした。
そのためこの名前がついたといわれています。
下乗橋は石橋で、これを渡ると大手門跡と桝形虎口跡です。
藩政時代、この橋は藩主や高位の武士が通る重要な通路であり、一般の者はこの橋の手前で馬や駕籠から降りて通行しなければなりませんでした。
そのためこの名前がついたといわれています。
下乗橋は石橋で、これを渡ると大手門跡と桝形虎口跡です。
徳島市立徳島城博物館

桝形虎口跡はわたって正面側に遺構が残り、左手には太鼓櫓跡あります。
虎口跡と太鼓櫓跡の間を進むと正面に徳島市立徳島城博物館が見えてきます。
徳島市立徳島城博物館は、元々徳島城表御殿と奥御殿があった場所に建てられました。
館内には徳島とその城の歴史の貴重な展示物があります。
虎口跡と太鼓櫓跡の間を進むと正面に徳島市立徳島城博物館が見えてきます。
徳島市立徳島城博物館は、元々徳島城表御殿と奥御殿があった場所に建てられました。
館内には徳島とその城の歴史の貴重な展示物があります。
蜂須賀家政像

博物館を出て右に向かい、西二ノ丸方面に向かう途中に蜂須賀家政像があります。
蜂須賀家政(いえまさ)は、初代藩主至鎮(よししげ)の息子で、徳島藩20万石を四国随一の城下町に発展させた人物です。
徳島の地は元々室町幕府管領家、細川家の領地で、勝瑞城がありました。この城を拡幅し、城山に石垣を多用した郭を配する形で現在の徳島城を構築したとされています。又、城西側を武家屋敷に、城東側を町人や商人地として吉野川を使った水運や街道を整備し、木材や藍染の殖産振興を行って藩政の礎をつくりました。
蜂須賀家政(いえまさ)は、初代藩主至鎮(よししげ)の息子で、徳島藩20万石を四国随一の城下町に発展させた人物です。
徳島の地は元々室町幕府管領家、細川家の領地で、勝瑞城がありました。この城を拡幅し、城山に石垣を多用した郭を配する形で現在の徳島城を構築したとされています。又、城西側を武家屋敷に、城東側を町人や商人地として吉野川を使った水運や街道を整備し、木材や藍染の殖産振興を行って藩政の礎をつくりました。
西二ノ丸から本丸へ


蜂須賀家政像を後にしてまっすぐ向かうと西二ノ丸に続く石段と石垣があります。
さらに上ると、城内で最も大きな郭となる本丸につきます。
西二ノ丸、本丸は、徳島公園として整備され市民の憩いの場所となっています。
さらに上ると、城内で最も大きな郭となる本丸につきます。
西二ノ丸、本丸は、徳島公園として整備され市民の憩いの場所となっています。
本丸から天守跡

本丸左脇の階段を下ると東二ノ丸跡、そして天守跡があります。
実は徳島城は、天守よりも本丸が高い位置にあり、天守は物見やぐらとして使われていたようです。
実は徳島城は、天守よりも本丸が高い位置にあり、天守は物見やぐらとして使われていたようです。
徳島城旧表御殿庭園跡

東二ノ丸からさらに下ると、徳島城博物館、その奥に表御殿庭園跡があります。
表御殿庭園は、枯山水の庭と池泉回遊式の庭園で、江戸時代初期に武将で茶人の上田宗箇によって造られました。
「阿波の青石」といわれる緑色片岩を多用しているのと、数寄屋橋下から地下水路を通して内堀の海水を導入した潮入り庭園であるのが特徴で、枯山水にある全長10.35mの青石橋が中央で折れているのは、徳島藩初代藩主蜂須賀至鎮(よししげ)が踏み割ったという伝説が残っています。
表御殿庭園は、枯山水の庭と池泉回遊式の庭園で、江戸時代初期に武将で茶人の上田宗箇によって造られました。
「阿波の青石」といわれる緑色片岩を多用しているのと、数寄屋橋下から地下水路を通して内堀の海水を導入した潮入り庭園であるのが特徴で、枯山水にある全長10.35mの青石橋が中央で折れているのは、徳島藩初代藩主蜂須賀至鎮(よししげ)が踏み割ったという伝説が残っています。
数寄屋橋

旧表御殿庭園を後にしてまっすぐ進むと数寄屋橋です。
徳島藩時代には全長5間(9.75m)、幅1間(1.95m)の太鼓橋(アーチ状の橋)でしたが、現在は真っすぐの木橋が架けられています。
徳島藩時代には全長5間(9.75m)、幅1間(1.95m)の太鼓橋(アーチ状の橋)でしたが、現在は真っすぐの木橋が架けられています。
徳島城の御城印と百名城スタンプ
徳島城の御城印
徳島城の御城印は以下の場所で購入できます。
徳島市立徳島城博物館内 ミュージアムショップ
住所:〒770-0851徳島県徳島市徳島町城内1番地の8
営業時間:10:00~15:30
休業日:徳島城博物館の休館日に準じます。
月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土曜・日曜・祝日の場合は開館)、年末年始、館内燻蒸作業日、特別展開催準備日
販売金額:300円
徳島市立徳島城博物館内 ミュージアムショップ
住所:〒770-0851徳島県徳島市徳島町城内1番地の8
営業時間:10:00~15:30
休業日:徳島城博物館の休館日に準じます。
月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土曜・日曜・祝日の場合は開館)、年末年始、館内燻蒸作業日、特別展開催準備日
販売金額:300円
徳島城の日本百名城スタンプ
徳島城の日本百名城スタンプは以下で押せます。
徳島市立徳島城博物館 受付カウンター
住所:〒770-0851徳島県徳島市徳島町城内1番地の8
営業時間:9:30~17:00
休業日: 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土曜・日曜・祝日の場合は開館)、年末年始、館内燻蒸作業日、特別展開催準備日
徳島中央公園東側駐車場入口事務所
住所:〒770-0851 徳島県徳島市徳島町3丁目5
営業時間:4/1~9/30 8:30~21:00、10/1~3/31 8:30~18:00
休業日: 年末年始
徳島市教育委員会社会教育課カウンター
住所:〒770-8571徳島県徳島市幸町2丁目5番地
営業時間:8:30~17:00
休業日: 土日祝日、年末年始
徳島市立徳島城博物館 受付カウンター
住所:〒770-0851徳島県徳島市徳島町城内1番地の8
営業時間:9:30~17:00
休業日: 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土曜・日曜・祝日の場合は開館)、年末年始、館内燻蒸作業日、特別展開催準備日
徳島中央公園東側駐車場入口事務所
住所:〒770-0851 徳島県徳島市徳島町3丁目5
営業時間:4/1~9/30 8:30~21:00、10/1~3/31 8:30~18:00
休業日: 年末年始
徳島市教育委員会社会教育課カウンター
住所:〒770-8571徳島県徳島市幸町2丁目5番地
営業時間:8:30~17:00
休業日: 土日祝日、年末年始
徳島城の入城情報
所在地
〒770-0851 徳島県徳島市徳島町城内
開城時間
徳島城(徳島中央公園)
24時間OK
徳島市立徳島城博物館
9:30~17:00(入館は16:30まで)
旧徳島城表御殿庭園
9:00~17:00(入館は16:30まで)
24時間OK
徳島市立徳島城博物館
9:30~17:00(入館は16:30まで)
旧徳島城表御殿庭園
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休城日
徳島城(徳島中央公園)
年中無休
徳島市立徳島城博物館
月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土曜・日曜・祝日の場合は開館)、年末年始、館内燻蒸作業日、特別展開催準備日
旧徳島城表御殿庭園
月曜日(祝日の場合は開園)、祝日の翌日(日曜・祝日の場合は開園)、年末年始
年中無休
徳島市立徳島城博物館
月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土曜・日曜・祝日の場合は開館)、年末年始、館内燻蒸作業日、特別展開催準備日
旧徳島城表御殿庭園
月曜日(祝日の場合は開園)、祝日の翌日(日曜・祝日の場合は開園)、年末年始
料金
徳島城(徳島中央公園)
無料
徳島市立徳島城博物館
一般:300円、高校生・大学生200円、中学生以下:無料
※特別展の観覧料は別に定めます
旧徳島城表御殿庭園
大人:50円、小人:30円
※博物館入館者は、旧徳島城表御殿庭園をご覧になれます
無料
徳島市立徳島城博物館
一般:300円、高校生・大学生200円、中学生以下:無料
※特別展の観覧料は別に定めます
旧徳島城表御殿庭園
大人:50円、小人:30円
※博物館入館者は、旧徳島城表御殿庭園をご覧になれます
製作スタッフ紹介
記事担当

歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
※写真は「写真AC」を使用
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
※写真は「写真AC」を使用