幕末に大志を抱く現存天守と夫婦愛の御殿
高知城 三ノ丸から見た天守
高知城 三ノ丸から見た天守

目次

高知城の見どころとイベント

高知城 天守と本丸御殿
高知城 天守と本丸御殿
高知城 本丸御殿(内部)
高知城 本丸御殿(内部)
高知城の夜景
高知城の夜景
高知城の見どころは何といっても現存する天守と本丸御殿でしょう。本丸内の建築物がすべて現存するのは高知城だけで、江戸時代当時の本丸の様子をくまなく見学できます。
また、場内では、四季を通じて城まつりが開催され、春には花回廊と称した花のイベントが、夏には縁日横丁、秋には神楽舞、冬にはチームラボとのイルミネーションが行われます。夜のライトアップが美しい城として有名で、「大阪城」「高田城」とともに日本三大夜城として認定されております。

高知城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

高知龍馬空港から車・タクシーで約30分
▼空港内レンタカーは以下
タイムズカー 088-804-6550
ニッポンレンタカー 088-863-0663
トヨタレンタカー 088-864-0707
日産レンタカー 088-864-2319
バジェットレンタカー 088-878-6543
オリックスレンタカー高知龍馬空港ターミナル店 088-804-6007
オリックスレンタカー高知空港店 088-804-6188

高知龍馬空港からバスで約35分(空港連絡バス[はりまや橋 ~ 高知龍馬空港間]に乗車し、「はりまや橋」で下車してください。バス停から徒歩で約20分です。)

新幹線・電車で行く場合

最寄り駅:JR高知駅
・高知駅からとさでん交通に乗車し「高知城前」下車
・高知駅から徒歩で約25分

車で行く場合

・高知自動車道 高知ICから車で約15分
■高知城、カーナビの登録は以下の情報で!
住所:高知県高知市丸ノ内一丁目
TEL:088-824-5701

駐車場

・高知公園駐車場
利用時間:7時30分~18時30分
料金:[普通車]
   1時間 370円
   30分延長毎 110円
   [バス]
   1時間 580円
   30分延長毎 230円
収容台数:普通車65台、バス20台
TEL:088-872-4344

高知城、最寄りの場所からのアクセス方法

高知県高知市にある平山城で、JR四国土讃線「入明駅(高知駅から1駅2分程度)」から南西に徒歩13分の位置にあります。
JR高知駅から直接向かう場合はバスで10分(とさでん交通「高知城前」下車)、電車で15分(とさでん交通「はりまや橋」で乗換え後、「高知城前」下車)が便利です
高知城の見学エリアは主に、
1.追手門から三の丸、二の丸、天守へと登城するエリア(これが本命)
2.南側の旧下屋敷跡(現在は高知県庁)の内堀の遺構をめぐるエリア
3.城北側の江の川付近の武家屋敷をめぐるエリア
です。今回は1から3に順に紹介していきます。

高知城を散策する

追手門

高知城 追手門(手前)と天守(奥)
高知城 追手門(手前)と天守(奥)
高知城 追手門と内堀
高知城 追手門と内堀
高知城 山内一豊像
高知城 山内一豊像
高知城には重要文化財に指定される建築物が多く、その遺構建築物を本丸に上りながら説明していきたいと思います。
追手門へと続く真っすぐな道が「高知市道高知街1号線」です。オーテピアやひろめ市場を越えてさらに進むと追手門に突き当ります。黒板に白壁、瓦のグレーが映える美しい安土桃山様式の建築物で、門の入り口は枡形の巨大な石垣で囲まれていて、敵を3方から攻撃できるようになっています。
追手門の右横には藤並公園や県立図書館などがあり、ここのエリアに山内一豊像があります。

三の丸石垣群

板垣退助の銅像
板垣退助の銅像
高知城 丑寅櫓跡
高知城 丑寅櫓跡
高知城 見性院の銅像
高知城 見性院の銅像
左に折れまっすぐ石段を上ると板垣退助の銅像が見えます。さらに進むと野面積みと切り込み接ぎでつくられた三の丸石垣群が目に飛び込みます。
石垣中央部は戦国時代の長曾我部氏時代のもので非常に貴重です。
三の丸には、内助の功で有名な一豊の妻「山内千代」の銅像も建てられています。
ぜひ探してみてください。

二の丸から本丸へ

高知城 鉄門跡
高知城 鉄門跡
高知城 天守(詰門付近から)
高知城 天守(詰門付近から)
高知城 詰門(正面)
高知城 詰門(正面)
三の丸石垣群を右に見ながら階段を上り右に折れながら進むと鉄門跡さらに上ると二の丸に出ます。
二の丸には「本丸詰門」があり、これが本丸へとつながる唯一の道です。
・本丸詰門
「詰門」は本丸とその北側にある二ノ丸の間にかけられた櫓門で、二階は二の丸と本丸を結ぶ廊下橋となっています。一方、一階部分は敵がまっすぐに通り抜けられず、門を正面にして右側に進むと階段を上り二の丸へと続きます。

渡り廊下(詰門2階部分)から本丸の天守・櫓群へ

高知城 二ノ丸への石段
高知城 二ノ丸への石段
高知城 二ノ丸
高知城 二ノ丸
高知城 天守と本丸御殿
高知城 天守と本丸御殿
二の丸に上ると高知城の紹介写真で見る有名な構図が目に入ります。中央にある渡廊下を進むと本丸に入ります。
本丸に入ると左に東多門櫓、右に西多門櫓があり、正面に天守御殿(懐徳館)、東多門櫓とつながるように天守が配置されています。
納戸蔵は御殿の奥、本丸一番南側に配置され、黒鉄門は入って右側西多門櫓の先に見えます。

本丸御殿(懐徳館)

高知城 本丸御殿と天守
高知城 本丸御殿と天守
高知城 黒鉄門(本丸)
高知城 黒鉄門(本丸)
高知城 納戸蔵
高知城 納戸蔵
天守へは本丸御殿の玄関から向かいます。
本丸御殿が完全な形で残るのは高知城が全国唯一で、明治以降は「懐徳館」と呼ばれています。
懐徳館からは天守に直接行けるように廊下が渡してあり、藩主が来客をもてなすための座敷(対面所)として用いられたようです。
館内には、波をイメージした斬新で洗練されたデザインの欄間など、独自の工夫が随所にみられ、従者(警護)用の納戸構えを備えており、徳川時代初期における大名の居住様式を垣間見ることができます。館内の回廊をめぐり庭や場内を見るとお殿様やお姫様気分を味わえます。実際に、一豊と千代(見性院)も二の丸御殿完成まではここで生活していたとされます。

天守

高知城 東多聞(本丸)
高知城 東多聞(本丸)
高知城 本丸内の櫓群(天守からの眺め)
高知城 本丸内の櫓群(天守からの眺め)
高知城 天守の武者返し
高知城 天守の武者返し
本丸御殿から廊下伝いに進むと天守に着きます。薄暗い中、まず目に入るのが当時の高知城内の様子を模したジオラマと武具などです。中央の小さな階段から2階に上ると、当時の「一領具足」とよばれた屯田兵の様子や一豊入国時の「浦戸合戦」の様子、歴代城主とその歴史などが4階まで続きます。5階は日本の有名な城郭の案内が飾られ、6階に上ると城下町が広がり、複雑な城の曲輪が改めてわかります。
独立式望楼型4重6階の天守の外観は実に美しく南北に千鳥破風、東西には唐破風をつけた安土桃山時代の様式を今に残します。また、最上階に高欄を設けるなどやや古風な形式(復古型)をとっているのも特徴的です。
天守北側の壁と石垣の境に、先が鋭く尖った長い鉄の串が、並んで真横に突き出した「忍び返し」があり、全国でも高知城天守にのみ現存している珍しい遺構となっています。

二の丸から西の丸、桜山

高知城 獅子の段
高知城 獅子の段
高知城 搦手門跡
高知城 搦手門跡
高知城 御桜山居館跡
高知城 御桜山居館跡
本丸から詰門を通て二の丸に戻り【獅子の段】から下ると西の丸です。
現在西の丸は弓道場になっていて残念ながら遺構はほとんど残っておりません。
(唯一搦手門跡の石垣遺構があります。)
搦手門跡を背にして道沿いに進むと大名庭園があった桜山に出ます。
・桜山
高知城の一番南西側には「桜山」とよばれる御屋敷庭園跡があります。
この庭園の中には「涼風亭」「和楽亭」「花園亭」などの東屋があり、桜山の東には蹴鞠場もつくられていました。

高知城内堀

高知城 内堀
高知城 内堀
桜山口からでると官庁街の真っすぐな道に出ます。県庁舎が立ち並ぶこの場所が旧下屋敷で藩士たちの住まいがありました。現在は内堀の遺構が残っています。

大川筋の武家屋敷群

大川筋武家屋敷
大川筋武家屋敷
高知城は、江の川、境川を南北天然の濠として活用し、その内側やお堀周辺に武家屋敷を置いていました。
当時の武家屋敷の名残として有名なのが、大川筋の武家屋敷でしょう。
大川筋の武家屋敷は城の北側にあり、旧土佐藩士・手嶋家の住居でした。
武家の建築様式を残している城下では唯一の建造物です。
1996年(平成8)に高知市有形文化財に指定し復元され、現在は、武家屋敷資料館として開館しています。
書院造りの主屋と長屋門を忠実に復元しており、細部の金具や瓦なども必見です。また日本庭園も有しており、大小2つの座敷は貸し出しもしています。日本庭園を見ながら茶をたしなみ会議るのも一興かしれませんね。

高知城の御城印と百名城スタンプ

高知城では御城印の販売を行っています。
御城印は高知城入口の入場券売所にて販売されています。
料金は1枚200円です。
日本百名城スタンプは、高知城天守の窓口で押せます。

■ 高知城入場券売所
 住所:高知県高知市丸ノ内1丁目2-1
 TEL:088-824-5701
 開館期間:通年開館(12月26日~1月1日休館)
 開館時間:午前9時から午後5時まで

高知城の入城情報

所在地

住所:高知県高知市丸ノ内一丁目
TEL:088-824-5701

開城時間

9時00分~17時00分 (最終入館16時30分まで)

休城日

12月26日から1月1日

料金

[高知城天守・懐徳館・東多門・廊下門]
18歳以上:420円
18歳未満:無料
18歳以上団体:340円
18歳未満団体:無料
※18歳未満の方は学生証等をご提示ください
※以下の方は利用料が無料になります
・高知県または高知市長寿手帳、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳を窓口にてご提示いただける方
・上記の方を直接介護または介助するために必要な方1名

[共通入場料]
高知城天守・懐徳館・高知城歴史博物館の共通券になります。
常設展:740円
企画展:900円

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製作スタッフ紹介

記事&写真担当

倉之丞
倉之丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。