桃太郎伝説の舞台、山頂に突き出た鬼の古城
鬼ノ城_西門と高石垣(展望デッキから)01
鬼ノ城_西門と高石垣(展望デッキから)01

鬼ノ城の見どころとイベント

鬼ノ城_西門と版築土塁(第0水門付近)08
鬼ノ城_西門と版築土塁(第0水門付近)08
鬼ノ城_角楼11
鬼ノ城_角楼11
鬼ノ城_南門09
鬼ノ城_南門09
鬼ノ城といえば、崖に突き出たようにそびえる西門と築版土塁と呼ばれる城壁が有名です。
7世紀、大和朝廷時代に朝鮮や中国からの侵攻に備え、九州から畿内にかけて築城された防御施設の一部と考えれます。
城は吉備高原の南端に位置する「鬼城山」の山頂にあり、平らな台地状になった部分を取り囲むように高い城壁が作られ、東西南北に城門が備えられています。
又、城内には水が豊富に湧き出ていたようで、湧き水を城外流す水門がいくつか点在しています。
今では想像つきませんが、大和時代は現在よりも水位が5mほど高く、岡山市や倉敷市のほとんどが海の中でした。総社市の西側の入り江が吉備津と呼ばれる大きな港でこれ守る重要な軍事拠点が「鬼ノ城」だったと考えれています。
しかし、「鬼ノ城」が「温羅(うら)」と呼ばれる鬼に占拠されます。
それを取り戻すために大和朝廷から派遣されたのが「吉備津彦(きびつひこ)」と呼ばれる皇子(天皇の子供)だったといわれ、この吉備津彦の鬼(=温羅)退治が桃太郎の元になったといわれています。
吉備津彦が鬼退治に先勝祈願をした吉備津神社は現在も残ります。
ぜひ鬼ノ城と一緒に足を運んでみてください。きっと吉備団子がお迎えしてくれると思いますよ。

目次

鬼ノ城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

岡山桃太郎空港から県道72号線と国道53号線を使って車で約40分

▼レンタカーは以下
・トヨタレンタリース岡山 岡山空港店 TEL:086-294-2100
・日産レンタカー 岡山空港店 TEL:086-294-1723
・ニッポンレンタカー 岡山空港 営業所 TEL:086-294-3919
・オリックスレンタカー 岡山空港店 TEL:086-294-5543

▼バスで行かれる場合
 岡山桃太郎空港からリムジンバスでJR岡山駅(約30分)
 岡山駅からJR吉備線(桃太郎線)で30分から40分で総社駅
 総社駅からタクシーで約15分で鬼ノ城ビジターセンターに到着です。

新幹線・電車で行く場合

JR山陽新幹線・山陽本線:岡山駅下車
岡山駅からJR吉備線(桃太郎線)で30分から40分で総社駅
総社駅からタクシーで約15分で鬼ノ城ビジターセンターに到着です。

車で行く場合

山陽自動車道岡山総社インターより約20分
・右折して総社・一宮バイパス/国道180号/国道429号に入る
・服部駅入口(交差点) を右折して 県道192号 に入る
・左折して県道271号に入り奥坂にある鬼ノ城ビジターセンター駐車場に向かいます。

駐車場

鬼ノ城には専用駐車場があります。詳しい情報は以下の通りです。

・鬼ノ城駐車場
場所:岡山県総社市黒尾1101-2
利用時間:24時間
料金:無料
収容台数:普通車20台、バスは小型バスまで乗入れ可
TEL: 0866-99-8566(総社市鬼城山ビジターセンター)

鬼ノ城、最寄りの場所からのアクセス方法

鬼ノ城へはJR吉備線・服部駅からタクシーで15分、JR伯備線・総社駅から15分程です。
公共交通機関はないのでタクシー一択。健脚ならば駅から徒歩で向かうのもありでしょう。
2時間~2時間30分ぐらいで鬼ノ城ビジターセンターに到着します。
車で向かう方は途中から車一台が通れるくらいの狭いくねくね道を走りますので対向車に注意しながら運転してください。
※帰りのタクシーはビジターセンターから呼べます。

鬼ノ城を散策する

鬼ノ城_鬼城山ビジターセンター05
鬼ノ城_鬼城山ビジターセンター05
今回は、鬼ノ城ビジターセンターで事前学習して見どころを整理し、学習デッキ展望広場から西門、角楼門、列石跡を通って南門や水門を確認し、西門に戻って広場を通って北門や城内の施設跡をめぐるルートで紹介いたします。

鬼ノ城ビジターセンター

鬼ノ城_鬼城山ビジターセンター03
鬼ノ城_鬼城山ビジターセンター03
鬼ノ城の城めぐりのの出発点はここからがお勧めです。
駐車場のすぐ横にあり、城内の地図や見どころも写真と解説付きでわかりやすく紹介しています。
また、ルートが決まっておおよその時間が決まったらここで帰りのタクシーを予約しておくといいかもしれません。スタンプもここにあります。

学習デッキ広場

鬼ノ城_西門と高石垣(展望デッキから)05
鬼ノ城_西門と高石垣(展望デッキから)05
城に向かって進み、右側のルートを西門方面に向かうと途中に案内があります。
案内に従い、低木が生える道を進むとあります。
少し城を俯瞰して見れる位置にデッキが突き出ています。
ここからの西門や城壁は非常にきれいですので、少々遠回りですがぜひ足を運んでみてください。

西門

鬼ノ城_西門01
鬼ノ城_西門01
鬼ノ城_西門12
鬼ノ城_西門12
大和時代の城門が見れるのはここだけですので非常に貴重です。門の上部には古代の楯が並び、戦国時代や江戸時代の石垣や櫓門と違ってどこか異国の城のような雰囲気が漂っています。
高さが5~7mもある非常に巨大な建物で、正面から見るとなんといえない威圧感があります。西門と崖を覆うようにある版築土塁も非常に圧倒的です。
版築土塁は小石で壁の形状を整えたら土を塗固めるようにしてまっすぐほぼ勾配なしに城内を囲んでいます。

水門跡と南門跡

鬼ノ城_第1・第2水門付近の石垣08
鬼ノ城_第1・第2水門付近の石垣08
鬼ノ城_南門07
鬼ノ城_南門07
西門を後にしたら版築土塁をめぐるように城の小道を南に進んでいきます。途中木々が生い茂る場所を通過するので本当にこの道でいいのか不安になりますがまっすぐ進むと、ほどなく石垣跡が見えてきます。よく見てみると水が流れる水路のような部分が見えますのでお見逃しなく。
この水路のような跡が水門跡になりますが城の西から南側にかけて数か所点在しています。
当時の城内に水が豊富になったことがうかがえます。
水門跡の横に石段のような登城道がありますので少し右側に進み、シダや低木の林を抜けると南門跡に出ます。
南門は、入口付近が石垣づくりで、石段で固めれています。
西門同様に城内にまっすぐに侵入できないように櫓と上りの石段がセットになっていたことがうかがえます。

列石や敷石

鬼ノ城_敷石01
鬼ノ城_敷石01
ここから西門に戻ります。今度は南側の城壁に沿うように城内川から進みます。
南門を再び通り、木々が生い茂る中を進むと突然目の前が開けてきます。
足元を見ると左側の方に石が規則正しく並んでいるところに出ます。
この石の配置は「列石」と「敷石」と呼ばれ、城内の一部分に敷き詰められていたと考えられています。
列石は、城内の版築土塁を補強するようにその1~2内側にあり、南西側の城壁を補強していたのではと考えられます。「敷石」の役割はわかりませんが西門から南門に向かう部分に見られ、当時のものは底にあり、上部に見えるものは後に補強されたものです。

角楼

鬼ノ城_西門(角楼からの眺め)01
鬼ノ城_西門(角楼からの眺め)01
鬼ノ城_角楼04
鬼ノ城_角楼04
列石から西門を内側から見ながら進むと「角楼」に出ます。
角楼は隅に凸型で突出していることから、西門の死角をなくし、横矢で攻撃できるようにしていたと考えられます。
現在は城壁とか櫓のあった場所にウッドデッキが敷き詰めれています。
城下を見下ろす圧巻の景色が見えます。

管理棟跡

鬼ノ城_礎石建築群(管理棟跡)03
鬼ノ城_礎石建築群(管理棟跡)03
角楼から北門に進むと途中に右側に城内内部へ続く小道があります。これを進むと「管理棟跡」にあでます。林の中なのでわからなくならないように案内看板に気をつけながら進みましょう。

北門跡

鬼ノ城_北門06
鬼ノ城_北門06
管理棟跡から来た道を上るように戻り。突き当りを右に進むと「北門跡」があります。
北門跡も南門同様に石垣づくりですがやや大きめの場所なので少し虎口のように折れながら道が続いているところが特徴的です。ここからも北側が見えるのですが更に少し行った場所に砦のような場所があったようです。

鬼ノ城の御城印と百名城スタンプ

鬼ノ城の御城印

鬼ノ城では現在、御城印を販売していません。

鬼ノ城の日本百名城スタンプ

日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
鬼城山ビジターセンター
住所:〒719-1105 岡山県総社市黒尾1101-2
TEL:0866-99ー8566
 開館期間: 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、12月29日~1月3日 以外
 開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)

鬼ノ城の入城情報

所在地

〒719-1101 岡山県総社市奥坂
0866-99-8566(鬼城山ビジターセンターと同様)

開城時間

9:00~17:00(最終入館16:30)

休城日

月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、12月29日~1月3日

料金

無料

鬼退治の出発地「吉備津神社」

鬼ノ城_吉備津神社_本殿・拝殿11
鬼ノ城_吉備津神社_本殿・拝殿11
鬼ノ城にご来城の際には合わせてぜひ足を運んでほしい場所が「吉備津神社」です。
備中国の一宮で、本殿と廻廊、そして鳴釜が有名です。
鬼ノ城に住む鬼を退治するために大和朝廷から派遣された天皇の皇子「吉備津彦」が先勝祈願に立ち寄ったとされる由緒ある神社です。
駐車場は参道内にあるので本殿にすぐいけます。途中には名物「吉備団子」が食べれる茶店が点在しますので鬼ノ城に向かう際にぜひ立ち寄ってみてください。

神社入口から本殿拝殿へ(国宝)

鬼ノ城_吉備津神社_境内入口石段01
鬼ノ城_吉備津神社_境内入口石段01
鬼ノ城_吉備津神社_北隋神門01
鬼ノ城_吉備津神社_北隋神門01
鬼ノ城_吉備津神社_本殿・拝殿04
鬼ノ城_吉備津神社_本殿・拝殿04
駐車場を降りするとすぐに本殿に通じる鳥居と石段があります。
石段の前には「矢置石」とよばれる丸い大きな石があり、神事に使われています。
石段を上ると北隋神門があり、これをくぐって石段を上ると国宝の本殿と拝殿です。創建は大和時代ですが現在の建物は1425年(室町時代)に再建されたものです。
「比翼入母屋造」という大変珍しい建築様式で全国でここだけに見られる様式のため「吉備津造」ともいわれています。黒漆喰と金の装飾をあしらった外観と朱塗りの柱が美しい建物です。

廻廊(県指定重要文化財)

鬼ノ城_吉備津神社_廻廊08
鬼ノ城_吉備津神社_廻廊08
本殿から南隋神門を通ると廻廊です。
吉備津神社の廻廊は長さ630mもあり神社の地形に合わせてまっすぐ伸びています。
途中途中には、様々な神様を祀ったお宮もあります。

御窯殿(鳴窯)

鬼ノ城_吉備津神社_庭園と御竃殿03
鬼ノ城_吉備津神社_庭園と御竃殿03
吉備津彦が鬼退治に向かう際に吉凶を占ったとされる窯がある場所で、窯のなる音を聞くと災いがあるとされます。怖いですが聞いてみてください。

宇賀神社

鬼ノ城_吉備津神社_宇賀神社03
鬼ノ城_吉備津神社_宇賀神社03
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を祀る神社で、朱塗り黒漆喰の建物と池や松のコントラストが非常に美しいです。
倉稲魂命は商売繁盛、五穀豊穣の神様で狐はその使いとして各地の稲荷神社に一緒に祀られています。

製作スタッフ紹介

記事&写真担当

倉之丞
倉之丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。