西国の反乱から大阪を守るために築かれた城
明石城 巽櫓
明石城の見どころとイベント
明石城と言えば、本丸南側にそびえる坤櫓・巽櫓と両櫓を繋ぐ塀が美しく、特に外面の白さが日に照らされるさまは言葉で表せないほど見事に感じられます。
加えて高石垣も東西約380m・高さ約20mに及ぶ雄大なもので、見ごたえも抜群です。
瀬戸内沿岸に聳える城としては、大阪城の次に大きく、50万石以上の大大名の城、姫路城や広島城よりも巨大です。
また、西と南を強固な石垣と堀で守り、北側を剛ノ池という巨大な溜池で守っているのに比べ東側が手薄でもあります。
これは、四国地方の大名からの海からの侵入、中国地方の大名からの西からの侵入を阻止し、東側は畿内の譜代・親藩の軍勢で防御することが前提だったためといわれています。
加えて高石垣も東西約380m・高さ約20mに及ぶ雄大なもので、見ごたえも抜群です。
瀬戸内沿岸に聳える城としては、大阪城の次に大きく、50万石以上の大大名の城、姫路城や広島城よりも巨大です。
また、西と南を強固な石垣と堀で守り、北側を剛ノ池という巨大な溜池で守っているのに比べ東側が手薄でもあります。
これは、四国地方の大名からの海からの侵入、中国地方の大名からの西からの侵入を阻止し、東側は畿内の譜代・親藩の軍勢で防御することが前提だったためといわれています。
目次
明石城へのアクセス方法
飛行機で行く場合
神戸空港より車・タクシーで約50分
▼レンタカーは以下
トヨタレンタリース 神戸空港店 TEL:078-302-0150(トヨタレンタリース神戸)
タイムズカー TEL:0120-00-5656(フリーダイヤル)
オリックスレンタカー TEL:078-261-0543
日産レンタカー 神戸中央店 TEL:078-232-1023
ニッポンレンタカー神戸三宮営業所 TEL:078-231-0911
Fレンタカー TEL:078-306-1134
スカイレンタカー/Jネットレンタカー神戸空港店 TEL:0120-196-018(フリーダイヤル)
神戸空港よりバス・電車で約50分
最寄り駅:JR明石駅・山陽電鉄山陽明石駅より徒歩約5分
▼レンタカーは以下
トヨタレンタリース 神戸空港店 TEL:078-302-0150(トヨタレンタリース神戸)
タイムズカー TEL:0120-00-5656(フリーダイヤル)
オリックスレンタカー TEL:078-261-0543
日産レンタカー 神戸中央店 TEL:078-232-1023
ニッポンレンタカー神戸三宮営業所 TEL:078-231-0911
Fレンタカー TEL:078-306-1134
スカイレンタカー/Jネットレンタカー神戸空港店 TEL:0120-196-018(フリーダイヤル)
神戸空港よりバス・電車で約50分
最寄り駅:JR明石駅・山陽電鉄山陽明石駅より徒歩約5分
新幹線・電車で行く場合
JR山陽本(神戸)線明石駅・山陽電鉄本線山陽明石駅より徒歩約5分
車で行く場合
第二神明道路大蔵谷I.C.より車で約10分・第二神明道路玉津I.C.より車で約15分
・大蔵谷I.C.より:兵庫県道21号線を西明石駅方面に進み「白水橋」交差点で左折、兵庫県道16号線・52号線と進んでください。
・玉津I.C.より:国道175号線を明石市中心部方面に進み「玉津大橋」交差点で左折、明石川沿いに道なりに進んでください。
・大蔵谷I.C.より:兵庫県道21号線を西明石駅方面に進み「白水橋」交差点で左折、兵庫県道16号線・52号線と進んでください。
・玉津I.C.より:国道175号線を明石市中心部方面に進み「玉津大橋」交差点で左折、明石川沿いに道なりに進んでください。
駐車場
・南(協会)駐車場
場所:兵庫県明石市明石公園1
利用時間:5:30~23:00(出庫は23:00以降も可能)
料金:1時間200円
最大料金は平日600円、土日祝日800円
収容台数:普通車366台
TEL: 078-912-7600(兵庫県園芸・公園協会)
・北(県営)駐車場
場所:兵庫県明石市明石公園1-27
利用時間:7:30~21:00(出庫は23:00以降も可能)
料金:30分まで無料、30分以降 5時間まで500円、5時間以降は1時間100円
最大料金は24時間1,000円
収容台数:普通車134台
TEL: 078-912-7600(兵庫県園芸・公園協会)
場所:兵庫県明石市明石公園1
利用時間:5:30~23:00(出庫は23:00以降も可能)
料金:1時間200円
最大料金は平日600円、土日祝日800円
収容台数:普通車366台
TEL: 078-912-7600(兵庫県園芸・公園協会)
・北(県営)駐車場
場所:兵庫県明石市明石公園1-27
利用時間:7:30~21:00(出庫は23:00以降も可能)
料金:30分まで無料、30分以降 5時間まで500円、5時間以降は1時間100円
最大料金は24時間1,000円
収容台数:普通車134台
TEL: 078-912-7600(兵庫県園芸・公園協会)
明石城、最寄りの場所からのアクセス方法
明石城は兵庫県明石市の中心部にある平山城です。JR山陽本線明石駅と山陽電鉄本線山陽明石駅のすぐ北、歩いて5分のところにあります。
城の別名として、「喜春(きしゅん/きはる)城」や「錦江城」といった呼称が有名です。「喜春城」は、江戸時代に「明石十景」の1つに明石城が選ばれたことに由来します。中国の古典をもとに選んだ際、「天子南面貴春」の「貴」を「喜」に置き換えて春の明石城の風景を讃えたことによるものです。
今回は城東側を上りながら東の丸入口から登城、二の丸、本丸の各郭を見学しながら坤櫓、巽櫓を見て、城北側の濠や溜池を見ながら西側を下って芝生公園、太鼓門に至るルートでご紹介いたします。
城の別名として、「喜春(きしゅん/きはる)城」や「錦江城」といった呼称が有名です。「喜春城」は、江戸時代に「明石十景」の1つに明石城が選ばれたことに由来します。中国の古典をもとに選んだ際、「天子南面貴春」の「貴」を「喜」に置き換えて春の明石城の風景を讃えたことによるものです。
今回は城東側を上りながら東の丸入口から登城、二の丸、本丸の各郭を見学しながら坤櫓、巽櫓を見て、城北側の濠や溜池を見ながら西側を下って芝生公園、太鼓門に至るルートでご紹介いたします。
明石城を散策する
東の丸入口から入場
東側は東入口と東の丸入口の2つが登城口です。
東入口は水堀すぐを渡ったところにありますが、東の丸入口は更に北に上った先にあります。
今は階段があり上りやすくなっていますが、当時は急な坂になっていて、かなり城攻めしにくい作りだったのかもしれません。
東の丸入口北側には溜池もあり防御を固めています。
東入口は水堀すぐを渡ったところにありますが、東の丸入口は更に北に上った先にあります。
今は階段があり上りやすくなっていますが、当時は急な坂になっていて、かなり城攻めしにくい作りだったのかもしれません。
東の丸入口北側には溜池もあり防御を固めています。
本丸や二の丸の曲輪・石垣
明石城の本丸は明石公園の南側中心部にあります。東西約114.5m・南北約116.4m・敷地面積約1万haで、ほぼ正方形で区画されています。正方形の区画は築城に利用する石垣の数を計算しやすく、工期を短くできたことから江戸時代前期に導入されたものです。
中心には本丸御殿があり、周りを坤櫓や巽櫓を含む4基の三重櫓と塀が囲っていました。現在残っている2つの三重櫓は本丸を囲っていた部分のうち、南側が残されたものです。
二の丸は本丸の東側にある曲輪です。東西74m・南北60mの広さで、東には東の丸もあります。二の丸と東の丸はもともと1つの曲輪でしたが、有力な西国大名であった広島藩主・福島正則の改易などを受けて分割されました。
本丸の南側から東の丸にかけて残る高石垣も重要な見どころです。規模は東西380m・高さ約20mにも及びます。特に隅の部分は石垣の稜線を目立たせる算木積みや江戸切の工法が使われているのが特徴です。また石垣は花崗岩の部分と凝灰岩の部分が見られます。築城当時は幕府が花崗岩を用いたのに対し、後に明石藩が修繕を行った際は凝灰岩を用いたためです。
中心には本丸御殿があり、周りを坤櫓や巽櫓を含む4基の三重櫓と塀が囲っていました。現在残っている2つの三重櫓は本丸を囲っていた部分のうち、南側が残されたものです。
二の丸は本丸の東側にある曲輪です。東西74m・南北60mの広さで、東には東の丸もあります。二の丸と東の丸はもともと1つの曲輪でしたが、有力な西国大名であった広島藩主・福島正則の改易などを受けて分割されました。
本丸の南側から東の丸にかけて残る高石垣も重要な見どころです。規模は東西380m・高さ約20mにも及びます。特に隅の部分は石垣の稜線を目立たせる算木積みや江戸切の工法が使われているのが特徴です。また石垣は花崗岩の部分と凝灰岩の部分が見られます。築城当時は幕府が花崗岩を用いたのに対し、後に明石藩が修繕を行った際は凝灰岩を用いたためです。
坤(ひつじさる)櫓
坤(ひつじさる)櫓は本丸の南西側にそびえる現存の三重櫓です。かつて本丸に4基あった三重櫓の1つで、東側にある巽櫓とともに明石城を代表する見どころです。現存の三重櫓は国内でもわずか12基しか残っていないため、国の重要文化財に指定されています。なお江戸時代に南西を「坤」と呼んでいたことが名前の由来です。
もともと京都の伏見城から移築されたと伝わっています。明石城では天守閣が築かれなかったことから、天守の代わりに使われていました。桁行6間(約10.94m)・梁間5間(約9.15m)・高さ7間2尺9寸(約13.28m)で、総重量は340トンと推定されます。
内部は3階建てで木目が揃った松材がふんだんに使われています。梁の部分に原木をそのまま使っている点も特徴です。なお各階は高さが3m強で、巽櫓に比べて一回り大きめです。なお坤櫓は特定日に公開されており、内部見学できるようになっています。
もともと京都の伏見城から移築されたと伝わっています。明石城では天守閣が築かれなかったことから、天守の代わりに使われていました。桁行6間(約10.94m)・梁間5間(約9.15m)・高さ7間2尺9寸(約13.28m)で、総重量は340トンと推定されます。
内部は3階建てで木目が揃った松材がふんだんに使われています。梁の部分に原木をそのまま使っている点も特徴です。なお各階は高さが3m強で、巽櫓に比べて一回り大きめです。なお坤櫓は特定日に公開されており、内部見学できるようになっています。
巽(たつみ)櫓
巽櫓は本丸の南東側、坤櫓の東側にそびえています。坤櫓と同じく現存の三重櫓であるため、こちらも国の重要文化財に指定されています。江戸時代に南東を「巽」と呼んでいたのが名前の由来です。
もともと南西にあった船上(ふなげ)城から移してきたとされており、同城の天守だったという説もあります。移築後の1628(寛永5)年か1631(寛永8)年に焼失したため、後に再建されたものが現在に至るまで残っているものです。1995(平成7)年の阪神淡路大震災でも大きな被害を受けたため、曳家工法による修復が行われました。
桁行5間(約9.03m)・梁間4間(約7.88m)・高さ7間1寸(12.53m)で、坤櫓に比べるとほんの少し小さめになっています。各階の高さも3m弱で、推定重量も240トンです。内部は坤櫓と同じように豊富に材木を使っており、梁の部分には原木が活用されています。なお特定の日に内部が一般公開されています。
もともと南西にあった船上(ふなげ)城から移してきたとされており、同城の天守だったという説もあります。移築後の1628(寛永5)年か1631(寛永8)年に焼失したため、後に再建されたものが現在に至るまで残っているものです。1995(平成7)年の阪神淡路大震災でも大きな被害を受けたため、曳家工法による修復が行われました。
桁行5間(約9.03m)・梁間4間(約7.88m)・高さ7間1寸(12.53m)で、坤櫓に比べるとほんの少し小さめになっています。各階の高さも3m弱で、推定重量も240トンです。内部は坤櫓と同じように豊富に材木を使っており、梁の部分には原木が活用されています。なお特定の日に内部が一般公開されています。
天守台
天守台は坤櫓のすぐ北側にあります。規模は東西約25m・南北約20m・面積約152坪で、熊本城の天守と同程度です。五重の天守を立てられるほどの大きさでもあります。また本丸からの高さも3.6mです。
かなり規模が大きい天守台ではあったものの、天守が建てられたことは一度もありません。天守が建てられなかった理由についてははっきりしてはいないものの、大砲攻撃の標的になることがないように建てなかったという説があります。一方で将来的に豊前中津城の天守を移築する予定があったともされています。
かなり規模が大きい天守台ではあったものの、天守が建てられたことは一度もありません。天守が建てられなかった理由についてははっきりしてはいないものの、大砲攻撃の標的になることがないように建てなかったという説があります。一方で将来的に豊前中津城の天守を移築する予定があったともされています。
桜堀、剛ノ池、稲荷曲輪
本丸や二の丸の北側にも高石垣がそびえています。北側の高石垣は桜堀に面しており、堀と石垣が堅固な守りを形作っていました。
また、桜堀の北側には巨大な溜池である剛ノ池もあり、天然の濠の役割をしていました。
堀と北の郭を結ぶ橋は、「喜春橋」と呼ばれ、城の別名にも使われています。
現在は公園となりボート遊びが行われ、家族連れの憩いの場にもなっています。
また、桜堀の北側には巨大な溜池である剛ノ池もあり、天然の濠の役割をしていました。
堀と北の郭を結ぶ橋は、「喜春橋」と呼ばれ、城の別名にも使われています。
現在は公園となりボート遊びが行われ、家族連れの憩いの場にもなっています。
太鼓門
太鼓門は本丸からまっすぐ南の方に行った場所にあった正門で、現在では明石公園の正面出入口となっています。往時は外側には高麗門の「定ノ門」が、奥側に「能ノ門」が建っていました。能ノ門に時を知らせるための太鼓が置かれていたことが名前の由来です。現在では石垣のみが残っています。
石垣と2つの門とで枡形虎口が構成されており、有事の際は攻め込んできた敵を狙撃できるようになっていました。加えて、枡形虎口は、先へ進むのに2回直角に曲がる必要がある構造になっており、敵方の兵も簡単に城内に踏み込めないようになっていました。
太鼓門のすぐ南側には外堀が掘られ、橋を通じて城の内外を連絡できるようになっていました。またかつては追手門も設けられ、城の守りをより強固にしていました。
石垣と2つの門とで枡形虎口が構成されており、有事の際は攻め込んできた敵を狙撃できるようになっていました。加えて、枡形虎口は、先へ進むのに2回直角に曲がる必要がある構造になっており、敵方の兵も簡単に城内に踏み込めないようになっていました。
太鼓門のすぐ南側には外堀が掘られ、橋を通じて城の内外を連絡できるようになっていました。またかつては追手門も設けられ、城の守りをより強固にしていました。
明石城の御城印と百名城スタンプ
明石城の御城印
明石城の百名城スタンプ
明石城の入城情報
所在地
住所:兵庫県明石市明石公園1-27
TEL:078-912-7600(兵庫県園芸・公園協会)
TEL:078-912-7600(兵庫県園芸・公園協会)
開城時間
・公園内は散策自由
・櫓部分:3~5月・9~11月の土日祝日 10:00~16:00
・櫓部分:3~5月・9~11月の土日祝日 10:00~16:00
休城日
なし
料金
無料
製作スタッフ紹介
記事&写真担当
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。