木曽川に切立つ白亜の天守と恋愛成就の神社
犬山城 天守(ライン大橋からの眺め)
犬山城 天守(ライン大橋からの眺め)

犬山城の見どころとイベント

犬山城 天守(正面)と本丸
犬山城 天守(正面)と本丸
犬山城 天守からの眺め(犬山市街)
犬山城 天守からの眺め(犬山市街)
有楽苑 旧正伝院書院
有楽苑 旧正伝院書院
城の見どころは、なんといっても複合式望楼型 3層4階地下2階の現存天守です。
南側にある城入り口から北に進むと、城門があり、それまで見えにくかった天守の姿が一気に見えるその瞬間は、何とも言えないオーラを感じます。さらに進むと神木「大杉様」が左にあり、石垣の穴倉から天守に入っていけます。天守内を歩くとミシミシという音が響き、なんとも言えない臨場感が楽しめます。階段を上ってたどり着いた天守最上階からは北に木曽川さらにその先に御嶽山と岐阜城が見え、南は広大な濃尾平野を眺めることができます。
周囲には旧正伝院書院・如庵など多くの古跡もあり、古い城下町の佇まいが今も残っています。

目次

犬山城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

中部国際空港から車で・タクシーで約1時間20分
▼レンタカーは以下
  ・トヨタレンタリース 中部国際空港店 TEL:0569-38-0100
  ・ニッポンレンタカー 中部国際空港営業所 TEL:0569-38-8560
  ・タイムズカー 中部国際空港店 TEL:0569-38-7055
  ・オリックスレンタカー 中部国際空港カウンター TEL:0569-38-7760
  ・日産レンタカー 中部国際空港 TEL:0569-38-1123
  
中部国際空港から名鉄空港特急で約55分(中部国際空港駅から名鉄空港特急ミュースカイに乗車し、「犬山駅」で下車してください。駅から徒歩で約20分です。)

新幹線・電車で行く場合

東海道・山陽新幹線:名古屋駅から名鉄快速特急で約25分
(名鉄名古屋駅から名鉄快速特急に乗車し「犬山駅」で下車してください。駅から徒歩で約20分です。)

車で行く場合

・名神高速道路 小牧ICから車で約25分
・名古屋高速道路 小牧北ICから車で約25分
・中央自動車道 小牧東ICから車で約25分
・東海北陸自動車道 岐阜各務原ICから車で約25分
■犬山城、カーナビへの登録は以下の情報で!
住所:愛知県犬山市犬山北古券65-2
TEL:0568-61-1711

駐車場

・犬山城第1駐車場
場所:愛知県犬山市犬山北古券
利用時間:[入庫]8時30分~21時(土日祝は8時開場)
[出庫]24時間
料金:[普通車]1時間 300円
1日最大 1800円
※24:00を過ぎると料金加算されます
[大型バス]1時間 1000円(上限なし)
収容台数:140台(大型10台)

・犬山第2駐車場
場所:愛知県犬山市犬山三反田1
利用時間:[入庫]8時30分~21時(土日祝は8時開場)
[出庫]24時間
料金:[普通車]1時間 300円
1日最大 1800円
※24:00を過ぎると料金加算されます
[大型バス]1時間 1000円(上限なし)
収容台数:123台

・犬山第3駐車場
場所:愛知県犬山市犬山富士見町16-2
利用時間:24時間
料金:1時間 200円
収容台数:150台

犬山城、最寄りの場所からのアクセス方法

犬山城 天守からの眺め(木曽川と木曽橋)
犬山城 天守からの眺め(木曽川と木曽橋)
犬山城 観光案内所(犬山城入口、駐車場付近)
犬山城 観光案内所(犬山城入口、駐車場付近)
犬山城 三光神社登城道側の入り口
犬山城 三光神社登城道側の入り口
愛知県犬山市にある平山城で、名鉄犬山線「犬山駅」に北西に徒歩16分、「犬山遊園駅」から西に徒歩14分の位置にあります。
小高い丘の上にそびえる美しい姿から中国の名跡になぞらえ「白帝城」とも称されています。
犬山城天守への道筋は大きく2つあります。
犬山城前広場すぐの入り口から向かう道とやや東側に進んで神社参道を通って向かう道です。
今回は、広場すぐの入り口から向かう道筋(大手通)をご紹介いたします。

犬山城を散策する

入口から本丸へ

犬山城 黒門跡と社務所
犬山城 黒門跡と社務所
犬山城 本丸へ続く登城道
犬山城 本丸へ続く登城道
犬山城 本丸門(鉄門、遠景)
犬山城 本丸門(鉄門、遠景)
犬山城入口から上りの道を進むと猿田彦神社や三光稲荷神社が見えてきます。さらに右手に進み針鋼神社と舗装された石段を上ると本丸鉄門、ここをくぐれば正面に犬山城天守が見えてきます。

本丸と天守

犬山城 本丸門(鉄門、天守内部から見た)
犬山城 本丸門(鉄門、天守内部から見た)
犬山城 本丸と天守
犬山城 本丸と天守
犬山城 天守(正面、最上階)
犬山城 天守(正面、最上階)
犬山城の天守は、二重櫓(やぐら)の上に望楼が載る三重構造となっている複合式望楼型 3層4階地下2階の木造建築物です。
望楼とは遠くを見渡すための櫓のことで、犬山城の場合は、1・2階部分にあたる二重櫓の上に後から望楼が増築されています。
南から北に天守正面を見ると、唐破風(からはふ)という中央が弓なり状にせり上がった装飾が見えます。また、天守の最上部には直線的な入母屋破風が配してあり、曲線的な唐破風とのコントラストが天守の印象を更に深くさせてくれます。
外壁は、一重目は黒い下見板張となっており、二重目から上層は白い漆喰塗籠(しっくいぬりごめ)となっています。この黒と白のコントラストそして、川辺の丘の上に白漆喰の美しい城が建つという絶好のロケーション、これこそが、白帝城とも呼ばれる最大の所以ではないでしょうか。

天守内部へ

犬山城 天守(入り口付近)
犬山城 天守(入り口付近)
犬山城 天守内の穴倉
犬山城 天守内の穴倉
犬山城 天守内部の通路
犬山城 天守内部の通路
石垣を開口した入口は、両扉形式で片側に脇戸を持つ厳重な造りになっていて、そこから地下1階と2階の穴倉に入ります。まず目に飛び込んでくるのは天守を支える太い梁で、さらに上の会へと続く階段があります。階段は非常に急角度で、上った先一階、二階には、各間を武者走りが取り囲んでいます。さらに三階へと昇ると望楼形式の回廊があり、最上階の四階には赤じゅうたんが敷かれています。これは、七代城主の成瀬正壽(まさなが)がオランダ商館長と親しかったことから入手したと言われており、幕末当時としては大変貴重な物でした。
1階にある上段の間は、周囲より一段高く、畳が敷き詰められた書院造りの部屋になっています。ここは城主の居間にあたり、江戸時代になってから造られた部屋だと考えられています。
・天守一階の造り
1階西側には、石落(いしおとし)の間があります。窓が開き戸となっており、ここから侵入者めがけて石を落としたりして、攻めてくる敵から天守を防衛する機能を担っていました。
また、天守正面の東側、天守1階とつながっている付櫓は入口が敵兵に破られそうな際には、側面から鉄砲や矢を射かけることが可能で南と西に開けた天守を防衛する金目ともなっていました。

城郭構造を残した風情ある町並み

有楽苑 如庵入口
有楽苑 如庵入口
有楽苑 弘庵
有楽苑 弘庵
犬山城 本町通りの路地(山車の通り道)
犬山城 本町通りの路地(山車の通り道)
犬山の城下町は現在も当時のたたずまいが息づく街並みで、城を囲むように歴史的な建造物が並びます。
中でも、織田有楽斎が造設した有楽苑にある国宝茶室の如庵や、重要文化財に指定された旧正伝院書院と、その南東にある成田山大聖寺は、犬山城天守とともに犬山観光では外せない有名観光スポットとなっております。
現在も江戸時代と変わらない町割りが残り、町の中央部に町人町を置き、それを囲むように侍町を配置したほか、城下町の外周を木戸や堀、土塁等で取り囲む総構えの城下町の風情を今も色濃く残しています。

犬山城、近くの観光地情報

犬山城 本町通中心部
犬山城 本町通中心部
犬山城 旧磯部家屋敷
犬山城 旧磯部家屋敷
犬山城 灯屋迎帆楼
犬山城 灯屋迎帆楼
犬山城下町やおすすめ観光スポットについてご紹介します。
犬山城下町は犬山城の創建と同時に、もともととあった町を整備して作られました。犬山は戦火にあっていないため、お城や城下町、総構えと呼ばれる城郭構造の町割りがそのまま残っています。また、鍛冶屋町・魚屋町などの町名に名残が見られます。そして、犬山には、「国宝犬山城」と「国宝茶室如庵」の二つの国宝があり、非常にめずらしい地域です。本町通り沿いには古い町屋が多く、カフェやおしゃれな小物、伝統工芸品のお店もあり、グルメも名物です。特に犬山城下町は、串物グルメが有名で、手作り五平餅やお団子などを食べながら散策できます。そして、犬山には、「国宝犬山城」と「国宝茶室如庵」の二つの国宝があり、非常にめずらしい地域です。江戸から昭和までの歴史的な建造物が立ち並ぶ城下町を歩きながら、グルメもぜひ楽しんでみてください。

おすすめ観光スポット①|三光稲荷神社

犬山城 三光神社(正面)
犬山城 三光神社(正面)
犬山城 三光神社ハートの縁結び
犬山城 三光神社ハートの縁結び
犬山城 三光神社石段
犬山城 三光神社石段
三光稲荷神社は、縁結びや金銭運などのご利益があるとして人気です。犬山城とつながっており、その道に連なる真っ赤な鳥居が特徴です。きれいな鳥居が並ぶ光景や可愛いピンクのハート絵馬など、女性に人気となり、たくさんの人が訪れています。三光稲荷神社内にある姫亀神社は、男女良縁や家内円満のご利益があり、女性同士やカップルだけでなく、ご夫婦で訪れるのもおすすめです。また、三光稲荷神社で銭洗いをすると、そのお金が何倍にもなって返ってくると言われています。是非、お一人でも家族でも、願いを持って訪れてみてください。

ホームぺージ:https://inuyama.gr.jp/sanko-s.html

犬山城から三光稲荷神社への行き方

・犬山城から三光稲荷神社への行き方
三光稲荷神社は犬山城の麓にあります。犬山城入口から道沿いに南下していくと、徒歩3分程度で到着します。
途中、左側に針綱神社もありますので、同時に散策するのがおすすめです

おすすめ観光スポット②|犬山市文化史料館(城とまちミュージアム・からくりミュージアム)

犬山城 城とまちミュージアム
犬山城 城とまちミュージアム
犬山城 とんでん館
犬山城 とんでん館
犬山城 とんでん館内の山車(近景)
犬山城 とんでん館内の山車(近景)
犬山市文化史料館には、「城とまちミュージアム」と「からくりミュージアム」の2つの施設があります。犬山の城や城下町は、江戸時代とほとんど同じ町割りで残っている貴重な地域です。そのような犬山に関する情報を発信する場として、犬山の歴史や文化を紹介しています。
犬山市文化史料館内のホールには、江戸時代の城下町を再現した巨大なジオラマがあり、現在の城下町と見比べて楽しむことができます。城とまちミュージアムでは、武家文化や町人文化が花ひらいた江戸時代を中心に、歴史や文化の魅力を伝える企画展示を行っています。また、ワークショップなど様々な企画も行っています。からくりミュージアムでは、犬山祭の山車からくりの古人形や、座敷からくりなど、からくり文化にまつわる様々な資料を展示しています。からくり人形の操作実演や、からくり人形の製作公開、操作実演も行っています。

ホームぺージ:https://inuyama.gr.jp/museum.html

犬山城から犬山市文化史料館への行き方

・犬山城から犬山市文化史料館への行き方
犬山城から犬山市文化史料館へは徒歩5分程度で到着します。三光稲荷神社を出て、そのまま直進すると左手にあります。
(犬山城から2つの観光地は非常に近くにありますので、犬山城→三光稲荷神社→犬山市文化史料館の順番で行くと、散策しやすいです。)

犬山城の御城印と百名城スタンプ

犬山城では、ユネスコ無形文化遺産の美濃和紙を使用した御城印を販売しています。
御城印は、犬山城前観光案内所にて販売されています。
料金は1枚300円です。
また、国宝犬山城オリジナルポケットタイプの御城印帳の販売も行っており、犬山城前観光案内所または、御城印帳の通販から購入いただけます。
料金は2400円です。

日本百名城スタンプは、天守の向かい側2階にある犬山城管理事務局にあります。

■ 犬山城前観光案内所
 住所:犬山市犬山北古券12-17
 TEL:0568-61-6000
 開館期間:通年(12月29日~12月31日休館)(状況により変更する場合があります)
 開館時間:午前9時から午後4時30分

犬山城の入城情報

所在地

住所:愛知県犬山市犬山北古券65-2
TEL:0568-61-1711

開城時間

9時~17時(入場は16時30分まで)

休城日

12月29日~31日

料金

[犬山城]
一般(高校生以上):550円
小中学生:110円
団体(30人以上):1割引
団体(100人以上):2割引
団体(300人以上):3割引
※障害者の方は窓口までお申し出ください。以下に該当する方とその付添者1人が無料となります。(車イス利用者に限り付添者2人まで無料)
・身体障害者手帳の所持者 ・療育手帳の所持者 ・精神障害者保健福祉手帳の所持者

[犬山城下町周遊券]
犬山城+犬山市文化史料館(城とまちミュージアム+IMASEN 犬山からくりミュージアム)+どんでん館のセット券
高校生以上:760円

製作スタッフ紹介

記事&写真担当

倉之丞
倉之丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。