美しい富士山の眺望と巨大な畝堀と土塁の城
山中城 西櫓から見た富士山
山中城の見どころとイベント
山中城の見どころは2つ。1つは障子のような形をした空堀と土塁の美しさ。もう1つは城のいたるところから見える美しい富士山の姿です。
いずれも他の城にはない美しさで、散策するだけですがすがしい気持ちにしてくれます。
建物は現存していないものの曲輪・堀・土塁が往時の配置のままに残っており、有名な障子掘や畝堀と呼ばれる方形の穴状になった堀は、西の丸や岱崎出丸周辺に多く残っていますので必見です。
籠城戦に備えた水瓶代わりにも使った、三の丸跡にある田尻の池や、戦国時代も通ってであろう石畳の箱根旧街道も、城の一端を知るうえで欠かせません。
山中城を舞台にしたイベントは現在行われていませんが、過去に山中城まつりが催されていました。甲冑仕舞・剣舞・スポーツチャンバラ・山中城悲話など山中城の歴史を感じられる催しが多く行われていました。(2021年秋から冬にはドラクエウォークも開催。)
西櫓跡や帯曲輪、そして岱崎出丸から眺める富士山は本当に雄大で見事な美しさ、ぜひ目にしていただきたいです。
いずれも他の城にはない美しさで、散策するだけですがすがしい気持ちにしてくれます。
建物は現存していないものの曲輪・堀・土塁が往時の配置のままに残っており、有名な障子掘や畝堀と呼ばれる方形の穴状になった堀は、西の丸や岱崎出丸周辺に多く残っていますので必見です。
籠城戦に備えた水瓶代わりにも使った、三の丸跡にある田尻の池や、戦国時代も通ってであろう石畳の箱根旧街道も、城の一端を知るうえで欠かせません。
山中城を舞台にしたイベントは現在行われていませんが、過去に山中城まつりが催されていました。甲冑仕舞・剣舞・スポーツチャンバラ・山中城悲話など山中城の歴史を感じられる催しが多く行われていました。(2021年秋から冬にはドラクエウォークも開催。)
西櫓跡や帯曲輪、そして岱崎出丸から眺める富士山は本当に雄大で見事な美しさ、ぜひ目にしていただきたいです。
目次
山中城へのアクセス方法
飛行機で行く場合
富士山静岡空港より車・タクシーで約1時間30分
▼レンタカーは以下
ニッポンレンタカー 富士山静岡空港営業所 TEL:0548-29-2660
トヨタレンタカー 富士山静岡空港店 TEL:0548-25-3100
オリックスレンタカー 富士山静岡空港カウンター TEL:0548-29-2633
日産レンタカー 富士山静岡空港店 TEL:0548-29-1723
富士山静岡空港よりリムジンバス・電車・路線バスで約2時間50分
空港リムジンバスにて静岡駅へ直行(約55分)、静岡駅から三島駅まで東海道新幹線で約25分、三島駅から箱根登山東海バスで約30分
▼レンタカーは以下
ニッポンレンタカー 富士山静岡空港営業所 TEL:0548-29-2660
トヨタレンタカー 富士山静岡空港店 TEL:0548-25-3100
オリックスレンタカー 富士山静岡空港カウンター TEL:0548-29-2633
日産レンタカー 富士山静岡空港店 TEL:0548-29-1723
富士山静岡空港よりリムジンバス・電車・路線バスで約2時間50分
空港リムジンバスにて静岡駅へ直行(約55分)、静岡駅から三島駅まで東海道新幹線で約25分、三島駅から箱根登山東海バスで約30分
電車で行く場合
東海道新幹線・JR東海道本線三島駅北口よりタクシーで約20分
箱根登山東海バス利用で約30分、「山中城跡」・「山中」バス停下車で、バス停から徒歩約3分で到着です。
箱根登山東海バス利用で約30分、「山中城跡」・「山中」バス停下車で、バス停から徒歩約3分で到着です。
車で行く場合
伊豆縦貫自動車道三島塚原I.C.より車で約17分
国道1号線を東京方面に進み、「山中城口」交差点で右折してください。
国道1号線を東京方面に進み、「山中城口」交差点で右折してください。
駐車場
山中城、最寄りの場所からのアクセス方法
山中城は静岡県三島市山中新田にある山城です。
三島市内から国道1号線を使って箱根方面に向かう途中の山中にありますので電車では向かえません。
山中城へは、JR三島駅からタクシーやバスで向かうと便利です。
今回は、山中城駐車場から岱崎出丸を散策しながら本城となる三の丸、西の丸、西櫓、帯曲輪、ぐるり戻って二の丸、本丸、駒形諏訪神社を巡るルートでご紹介していきます。
三島市内から国道1号線を使って箱根方面に向かう途中の山中にありますので電車では向かえません。
山中城へは、JR三島駅からタクシーやバスで向かうと便利です。
今回は、山中城駐車場から岱崎出丸を散策しながら本城となる三の丸、西の丸、西櫓、帯曲輪、ぐるり戻って二の丸、本丸、駒形諏訪神社を巡るルートでご紹介していきます。
山中城を散策する
箱根旧街道
駐車場を後にして北条橋を越えると箱根の旧街道です。
杉並木に縫うようにある石畳は何とも言えない荘厳な空気が流れています。
かつては関東(箱根の関所より東という意味)と駿河国駿東郡を結ぶ主要な往来道でした。
杉並木に縫うようにある石畳は何とも言えない荘厳な空気が流れています。
かつては関東(箱根の関所より東という意味)と駿河国駿東郡を結ぶ主要な往来道でした。
岱崎出丸
元々造られていた出丸を豊臣秀吉の進軍に備えて拡張するように造成したのが現在の岱崎出丸で、小田原征伐時には未完成だったといわれています。
出丸は、すり鉢曲輪、岱崎出丸、御馬場曲輪で構成され、南や東は断崖、西や北を堀切や畝堀で囲むようにつくられました。
出丸で一番高い位置にあるのが岱崎出丸で富士山が美しく見えます。
出丸は、すり鉢曲輪、岱崎出丸、御馬場曲輪で構成され、南や東は断崖、西や北を堀切や畝堀で囲むようにつくられました。
出丸で一番高い位置にあるのが岱崎出丸で富士山が美しく見えます。
三ノ丸と田尻の池
岱崎出丸を後にして、山中城広場に向かいます。バス停、案内所や売店もあり登城の玄関口になっています。
広場左側の通路を進み三ノ丸の堀切や田尻の池に向かいます。
田尻の池、箱井戸は二の丸の東側にある池です。田尻の池は城兵が使っていた馬の、箱井戸は将兵の飲料水の供給源として使われていました。
田尻の池の西側には馬舎もあったため、なるべく時間を掛けずに、馬に水を飲ませることができました。比較的標高が高い城の水がめであったため、長期の籠城戦にも耐えられるようになっていました。
現在では夏になると睡蓮が美しい花を咲かせます。
広場左側の通路を進み三ノ丸の堀切や田尻の池に向かいます。
田尻の池、箱井戸は二の丸の東側にある池です。田尻の池は城兵が使っていた馬の、箱井戸は将兵の飲料水の供給源として使われていました。
田尻の池の西側には馬舎もあったため、なるべく時間を掛けずに、馬に水を飲ませることができました。比較的標高が高い城の水がめであったため、長期の籠城戦にも耐えられるようになっていました。
現在では夏になると睡蓮が美しい花を咲かせます。
西の丸、西櫓、帯曲輪
田尻の池を越えて山道を縫うように進むと第二の空堀スポット、西ノ丸・西櫓跡、帯曲輪につながります。
西櫓と西ノ丸は出丸のような作りで西から来た敵を櫓上から鉄炮や弓矢、投石などで二ノ丸、本丸に侵入させないための防御施設だったと考えられます。そのため、このエリアを囲むように障子堀や畝堀といった空堀がめぐらされています。
(このエリアからの富士山の眺めも美しいのでぜひ一望ください。)
西櫓と西ノ丸は出丸のような作りで西から来た敵を櫓上から鉄炮や弓矢、投石などで二ノ丸、本丸に侵入させないための防御施設だったと考えられます。そのため、このエリアを囲むように障子堀や畝堀といった空堀がめぐらされています。
(このエリアからの富士山の眺めも美しいのでぜひ一望ください。)
障子堀
山中城には「障子堀」と呼ばれる堀が各所に取り入れられています。障子堀は空堀の中に土手のような畝を掘り残した区画が複数ある堀のことです。堀の上から見ると障子の区画のように見えるところが語源です。お菓子のワッフルをイメージすればわかりやすいでしょう。
畝による区画をいくつも設けてあることで、攻め手は堀を渡る際に何度も上り下りを繰り返したり、畝の上を渡ったりする必要がありました。攻める側の兵は疲れが溜まったり歩く速度が下がったりしやすいため、守備兵も鉄砲や矢で簡単に狙えました。
加えて山中城が使われていた時代の障子堀は、土をそのまま掘って設けていました。掘られた区画の中には滑りやすい赤土(関東ローム層)が露出していたため、一度穴の底に下りた兵にとって上るのは一苦労でした。
障子堀は山中城の各曲輪の周辺に設けられていました。現在では城郭で最も先端部分に位置する西の丸や岱崎出丸の周りに多く見られます。
畝による区画をいくつも設けてあることで、攻め手は堀を渡る際に何度も上り下りを繰り返したり、畝の上を渡ったりする必要がありました。攻める側の兵は疲れが溜まったり歩く速度が下がったりしやすいため、守備兵も鉄砲や矢で簡単に狙えました。
加えて山中城が使われていた時代の障子堀は、土をそのまま掘って設けていました。掘られた区画の中には滑りやすい赤土(関東ローム層)が露出していたため、一度穴の底に下りた兵にとって上るのは一苦労でした。
障子堀は山中城の各曲輪の周辺に設けられていました。現在では城郭で最も先端部分に位置する西の丸や岱崎出丸の周りに多く見られます。
畝堀(うねぼり)
畝堀も障子堀と同じように堀の中で畝を残すように設けた区画です。ただ網目状に区画が設けられた障子堀と異なり、一列に区画が並んでいます。比較的狭めの空堀に設けられたタイプと言えます。
畝堀も攻撃側から見て上り下りする苦労があったり、露出している赤土で滑りやすかったりすることから、障子堀と同様に厄介な存在でした。なお城跡では二の丸・西の丸・西櫓などに見られます。
畝堀も攻撃側から見て上り下りする苦労があったり、露出している赤土で滑りやすかったりすることから、障子堀と同様に厄介な存在でした。なお城跡では二の丸・西の丸・西櫓などに見られます。
元西櫓、二ノ丸
西の丸、西櫓エリアから東に向かうと、元西櫓、二ノ丸、本丸へとつながります。
二ノ丸は北条丸といもいわれ城主居館があった場所で、城内で最も広々とした空間です。
元西櫓とは木橋でつながっていて、いざとなったらこの橋を落とし籠城したと考えられます。
二ノ丸から更に北奥になるのが本丸です。
二ノ丸は北条丸といもいわれ城主居館があった場所で、城内で最も広々とした空間です。
元西櫓とは木橋でつながっていて、いざとなったらこの橋を落とし籠城したと考えられます。
二ノ丸から更に北奥になるのが本丸です。
本丸、北ノ丸
本丸、北ノ丸は城の一番北東側に面していて畝堀が周囲にめぐらされていました。
現在は、本丸西側と東側にその遺構が残ります。
本丸は奥に天守台跡があり、その更に奥に木橋を通じて北ノ丸があります。
本丸南側一段低い場所には、弾薬庫や兵糧庫跡があり南東角には高麗川諏訪神社が祀ってあります。
現在は、本丸西側と東側にその遺構が残ります。
本丸は奥に天守台跡があり、その更に奥に木橋を通じて北ノ丸があります。
本丸南側一段低い場所には、弾薬庫や兵糧庫跡があり南東角には高麗川諏訪神社が祀ってあります。
山中城の御城印と百名城スタンプ
■山中城の御城印
山中城では御城印を販売しています。
・山中城売店
住所:〒411-0011 三島市山中新田410-4他
TEL:055-985-2970
開館時間:10:00~16:00
定休日 :月曜日(祝日の場合は翌日)、悪天候などで臨時休業あり
料金は1枚300円です。
■山中城の日本百名城スタンプ
日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
・山中城跡売店内
山中城では御城印を販売しています。
・山中城売店
住所:〒411-0011 三島市山中新田410-4他
TEL:055-985-2970
開館時間:10:00~16:00
定休日 :月曜日(祝日の場合は翌日)、悪天候などで臨時休業あり
料金は1枚300円です。
■山中城の日本百名城スタンプ
日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
・山中城跡売店内
山中城の入城情報
所在地
住所:静岡県三島市山中新田
TEL:055-985-2970
TEL:055-985-2970
開城時間
城:自由
売店 10:00~16:00(冬季:10:30~15:30)
売店 10:00~16:00(冬季:10:30~15:30)
休城日
城:なし
売店:月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
※悪天候時の臨時休業あり
売店:月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
※悪天候時の臨時休業あり
料金
無料
製作スタッフ紹介
記事&写真担当
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。