朝倉氏滅亡、悲劇の戦国城下町を散策する
一乗谷朝倉氏遺跡 朝倉館跡正門
一乗谷城の見どころとイベント
一乗谷城の見どころは、城主と家来、そして民衆が一緒に暮らした街並みを旅できること。
足羽(あすわ)川に伸びる南北5㎞の山間の盆地には当時2万人を超える人々が暮らし、華やかなその街並みは北の京と呼ばれたほどです。
北の入口である下城戸から南側の上城戸の間にある城下町には一乗谷を治めた朝倉氏一族や家臣たちの屋敷も建っていました。
現在、西側の復元町並では武家屋敷や庶民の住宅、街並みの築地塀などが復元され、まるで戦国時代の町並みにタイムトリップした錯覚に襲われます。
また復元町並から北東にある朝倉氏館やその周辺には唐門などの建造物や複数の庭跡が残っており、往時の華やかさを伝えています。
今回はご紹介できませんが、山の奥には詰城である一の丸・二の丸・三の丸といった曲輪や、各曲輪東側の竪堀が残っていますのでお時間があるようなら、ハイキングがてら散策されるのもいいでしょう。
一乗谷城を舞台にしたイベントはいくつか行われています。中でも代表的なものが、毎年8月下旬に催される戦国まつりです。
朝倉氏の供養祭が起源で、勇壮な武者行列が練り歩いたり鉄砲隊による火縄銃の実演が見られたりします。
また復元町並みには着付体験ができる場所や色とりどりの染絹が風にそよぐ休憩所もあります。ぜひ戦国時代の町並みを体験してみてください。
足羽(あすわ)川に伸びる南北5㎞の山間の盆地には当時2万人を超える人々が暮らし、華やかなその街並みは北の京と呼ばれたほどです。
北の入口である下城戸から南側の上城戸の間にある城下町には一乗谷を治めた朝倉氏一族や家臣たちの屋敷も建っていました。
現在、西側の復元町並では武家屋敷や庶民の住宅、街並みの築地塀などが復元され、まるで戦国時代の町並みにタイムトリップした錯覚に襲われます。
また復元町並から北東にある朝倉氏館やその周辺には唐門などの建造物や複数の庭跡が残っており、往時の華やかさを伝えています。
今回はご紹介できませんが、山の奥には詰城である一の丸・二の丸・三の丸といった曲輪や、各曲輪東側の竪堀が残っていますのでお時間があるようなら、ハイキングがてら散策されるのもいいでしょう。
一乗谷城を舞台にしたイベントはいくつか行われています。中でも代表的なものが、毎年8月下旬に催される戦国まつりです。
朝倉氏の供養祭が起源で、勇壮な武者行列が練り歩いたり鉄砲隊による火縄銃の実演が見られたりします。
また復元町並みには着付体験ができる場所や色とりどりの染絹が風にそよぐ休憩所もあります。ぜひ戦国時代の町並みを体験してみてください。
目次
一乗谷城へのアクセス方法
飛行機で行く場合
小松空港より車・タクシーで約50分
▼レンタカーは以下
トヨタレンタリース 石川小松空港店 TEL:0761-24-0100
ニッポンレンタカー 小松空港営業所 TEL:0761-24-0919
オリックスレンタカー 小松空港西店 TEL:0761-23-3900
オリックスレンタカー 小松空港東店 TEL:0761-21-0543
タイムズカー 小松空港前店 TEL:0761-23-3838
日産レンタカー 小松空港店 TEL:0761-24-4123
スカイレンタカー 小松空港店 TEL:0761-24-4123
小松空港よりバス・電車で約2時間
最寄り駅:JR一乗谷駅より徒歩約10分
▼レンタカーは以下
トヨタレンタリース 石川小松空港店 TEL:0761-24-0100
ニッポンレンタカー 小松空港営業所 TEL:0761-24-0919
オリックスレンタカー 小松空港西店 TEL:0761-23-3900
オリックスレンタカー 小松空港東店 TEL:0761-21-0543
タイムズカー 小松空港前店 TEL:0761-23-3838
日産レンタカー 小松空港店 TEL:0761-24-4123
スカイレンタカー 小松空港店 TEL:0761-24-4123
小松空港よりバス・電車で約2時間
最寄り駅:JR一乗谷駅より徒歩約10分
電車・バスで行く場合
電車では、JR越美北(九頭竜)線一乗谷駅より城入口となる【下城戸口】まで徒歩約10分、【復元町並】までは約25分です。
バスでは、JR福井駅東口より一乗谷朝倉特急バス利用、「復原町並」下車すぐです。
バスでは、JR福井駅東口より一乗谷朝倉特急バス利用、「復原町並」下車すぐです。
車で行く場合
北陸自動車道福井I.C.より車で約10分
国道158号線を大野市方面に進み、「天神」交差点で右折→橋を渡った先で左折してください。
国道158号線を大野市方面に進み、「天神」交差点で右折→橋を渡った先で左折してください。
駐車場
・一乗谷史跡公園センター駐車場
場所:福井県福井市城戸ノ内町10-48
利用時間:24時間
料金:無料
収容台数:普通車30台
TEL:0776-41-2173
・復元町並駐車場
場所:福井県福井市城戸ノ内町28-37
利用時間:24時間
料金:無料
収容台数:普通車40台
TEL:0776-41-2330
場所:福井県福井市城戸ノ内町10-48
利用時間:24時間
料金:無料
収容台数:普通車30台
TEL:0776-41-2173
・復元町並駐車場
場所:福井県福井市城戸ノ内町28-37
利用時間:24時間
料金:無料
収容台数:普通車40台
TEL:0776-41-2330
一乗谷城、最寄りの場所からのアクセス方法
最寄りは、電車の場合にはJR越美北(九頭竜)線一乗谷駅です。
車だと、復元町並付近に大きな駐車場が2ヵ所ありますので、旅の拠点にするといいでしょう。
今回は、【下城戸】から川沿いに【上城戸】まで散策するルートでご紹介します。
順に、【下城戸】→発掘が行われている【平面復原地区】→【復元町並】→【朝倉氏館跡】→【湯殿庭園跡】→【中の御殿跡】→【諏訪館跡庭園】→【上城戸】となります。
車だと、復元町並付近に大きな駐車場が2ヵ所ありますので、旅の拠点にするといいでしょう。
今回は、【下城戸】から川沿いに【上城戸】まで散策するルートでご紹介します。
順に、【下城戸】→発掘が行われている【平面復原地区】→【復元町並】→【朝倉氏館跡】→【湯殿庭園跡】→【中の御殿跡】→【諏訪館跡庭園】→【上城戸】となります。
一乗谷城と城下町を散策する
下城戸
JR一乗谷から徒歩で10分ほどで下城戸入り口に到着します。
下城戸は城の一番北側にある城門です。現在は内堀跡と石垣が残ります。
石垣は虎口になって折れ曲がり、大きな石で構成され迫力があります。
当時は、この石垣に櫓門が建てられ敵の侵入を防いでいたと考えられています。
下城戸は城の一番北側にある城門です。現在は内堀跡と石垣が残ります。
石垣は虎口になって折れ曲がり、大きな石で構成され迫力があります。
当時は、この石垣に櫓門が建てられ敵の侵入を防いでいたと考えられています。
平面復原地区
下城戸を後にすると左手に一乗谷史跡公園センターがあります。100名城スタンプはここで押すといいでしょう。
史跡公園センターを超えて進むと平面復原地区です。
道路沿いに大甕を並べた紺屋をはじめ、数珠屋、鋳物師、檜物師、研師などの職人、庭持ちの医師の家が立ち並び町並を形成したと考えられています。
史跡公園センターを超えて進むと平面復原地区です。
道路沿いに大甕を並べた紺屋をはじめ、数珠屋、鋳物師、檜物師、研師などの職人、庭持ちの医師の家が立ち並び町並を形成したと考えられています。
復原町並
平面復原地区から真っすぐ道なりに進むと復元町並北側の入り口です。
復原町並は一乗谷城下町の一部(約200m)を復元したもので、一乗谷でも上城戸寄りにあります。長年の発掘調査の結果を踏まえ、当時の建築手法を使って町家や武家屋敷を実寸大で復元しています。
町並の南側は町家ゾーン、北側は武家屋敷ゾーンとなっているのが特徴です。町家ゾーンでは板屋根を使った複数の町屋が再現されており、実際に建物の中にも入れます。町家の中には当時使われていた道具を復元したものの展示や解説版も設けられ、城下町の人々の暮らしぶりにも触れられます。
北側の武家屋敷ゾーンでも、中流武士の屋敷が復元されており、こちらも内部見学が可能です。2人の武士が将棋を打っていたり、使用人が働いていたりする様子が人形を使って再現されています。また朝倉氏に仕えた武士の甲冑や武器も展示されており、戦国時代の城下町の日常を感じられます。
なお武家屋敷ゾーンの多くは外側の築地塀や門のみが復元されている状態です。ただ塀などが立ち並ぶ通りを歩くと、実際に戦国時代の城下町に来た気分になれます。町並の各所では当時の格好で歩いているスタッフがいたり、自身で当時の服装を着こんだりできるため、より臨場感を味わいながら回れるでしょう。
復原町並は一乗谷城下町の一部(約200m)を復元したもので、一乗谷でも上城戸寄りにあります。長年の発掘調査の結果を踏まえ、当時の建築手法を使って町家や武家屋敷を実寸大で復元しています。
町並の南側は町家ゾーン、北側は武家屋敷ゾーンとなっているのが特徴です。町家ゾーンでは板屋根を使った複数の町屋が再現されており、実際に建物の中にも入れます。町家の中には当時使われていた道具を復元したものの展示や解説版も設けられ、城下町の人々の暮らしぶりにも触れられます。
北側の武家屋敷ゾーンでも、中流武士の屋敷が復元されており、こちらも内部見学が可能です。2人の武士が将棋を打っていたり、使用人が働いていたりする様子が人形を使って再現されています。また朝倉氏に仕えた武士の甲冑や武器も展示されており、戦国時代の城下町の日常を感じられます。
なお武家屋敷ゾーンの多くは外側の築地塀や門のみが復元されている状態です。ただ塀などが立ち並ぶ通りを歩くと、実際に戦国時代の城下町に来た気分になれます。町並の各所では当時の格好で歩いているスタッフがいたり、自身で当時の服装を着こんだりできるため、より臨場感を味わいながら回れるでしょう。
朝倉館跡(義景館跡)
復原町並南口では御城印が販売されてますのでご購入の方はお忘れなく。
一度北側の入口側に戻り橋を渡ると朝倉館跡が見えてきます。
朝倉館跡は一乗谷城主だった朝倉氏の館の跡で、特に最後の当主義景が住んでいた場所です。
敷地全体で約6,500㎡にも及び、北西側に入口として唐門があり、周囲は土塁と水堀が囲っています。唐門は豊臣秀吉が義景を弔う松雲院の山門を移築したと伝えられるものです。
内部には建物群の遺構を示す礎石が広範囲に残されています。館にあった建物は常御殿・主殿・会所・茶室などと多様です。また東側には庭園も残されており、護岸石組で組まれている点は京都の文化の影響が垣間見られます。
一度北側の入口側に戻り橋を渡ると朝倉館跡が見えてきます。
朝倉館跡は一乗谷城主だった朝倉氏の館の跡で、特に最後の当主義景が住んでいた場所です。
敷地全体で約6,500㎡にも及び、北西側に入口として唐門があり、周囲は土塁と水堀が囲っています。唐門は豊臣秀吉が義景を弔う松雲院の山門を移築したと伝えられるものです。
内部には建物群の遺構を示す礎石が広範囲に残されています。館にあった建物は常御殿・主殿・会所・茶室などと多様です。また東側には庭園も残されており、護岸石組で組まれている点は京都の文化の影響が垣間見られます。
湯殿跡庭園
朝倉館跡の奥にある石段を上ると南側の高台には一帯で最古の湯殿跡庭園があります。
室町中期に威勢をはなった7代当主朝倉孝景の時代に作庭されたものとされ、今も回遊式林泉庭園の石組が残ります。
その石組は荒々しく強い表情があり迫力があります。
室町中期に威勢をはなった7代当主朝倉孝景の時代に作庭されたものとされ、今も回遊式林泉庭園の石組が残ります。
その石組は荒々しく強い表情があり迫力があります。
中の御殿跡、諏訪館跡庭園
湯殿跡庭園から南に進むと中の御殿との間に大きな竪堀があります。
庭園というものの雅な時を楽しむだけの場所ではなかったことを感じさせられます。
竪堀を越えて進むと中の御殿跡です。
更に南に進むと、諏訪館跡庭園があります。
諏訪館跡庭園は朝倉義景の妻「諏訪殿」の館跡の庭園で遺跡の中でも最も規模が大きいものです。
中心に聳える4m余りの巨石には江戸時代末期に彫りこまれた3代当主貞景、4代当主孝景等の法名が残されています。
庭園というものの雅な時を楽しむだけの場所ではなかったことを感じさせられます。
竪堀を越えて進むと中の御殿跡です。
更に南に進むと、諏訪館跡庭園があります。
諏訪館跡庭園は朝倉義景の妻「諏訪殿」の館跡の庭園で遺跡の中でも最も規模が大きいものです。
中心に聳える4m余りの巨石には江戸時代末期に彫りこまれた3代当主貞景、4代当主孝景等の法名が残されています。
上城戸
諏訪館跡庭園を後に一度坂を下り左に折れながら道を真っすぐ進むと大きな土塁が見えてきます。
これが上城戸跡です。
上城戸は城下町の正門にあたり、内側には家臣団の邸が、外側には濠がありました。
現在土塁の一部のみが残っていますが、当時は南の尾根と尾根をつなぐように100mを超える土塁が築かれその上には塀があったと考えられています。
これが上城戸跡です。
上城戸は城下町の正門にあたり、内側には家臣団の邸が、外側には濠がありました。
現在土塁の一部のみが残っていますが、当時は南の尾根と尾根をつなぐように100mを超える土塁が築かれその上には塀があったと考えられています。
一乗谷城の御城印と百名城スタンプ
■一乗谷城の御城印
一乗谷城では御城印を販売しています。
・一乗谷朝倉氏遺跡復原町並南入場口受付
住所:福井県福井市城戸ノ内町
TEL:0776-41-2173
開館時間:9:00~17:00(入館は16時30分まで)
休館日 :12月28日~1月4日
料金は1枚300円です。
■一乗谷城の日本百名城スタンプ
日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
・一乗谷朝倉氏遺跡資料館
住所:〒910-2152 福井県福井市安波賀町4-10
TEL:0776-41-2301
入館料:一般・大学生100円、高校生以下・70歳以上・身体障害者は無料
※復原町並との共通券230円
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 :年末年始
※臨時休館もあります。お問い合わせください。
・福原町並み入口(南・北)
入場料:大人210円
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 :年末年始
一乗谷城では御城印を販売しています。
・一乗谷朝倉氏遺跡復原町並南入場口受付
住所:福井県福井市城戸ノ内町
TEL:0776-41-2173
開館時間:9:00~17:00(入館は16時30分まで)
休館日 :12月28日~1月4日
料金は1枚300円です。
■一乗谷城の日本百名城スタンプ
日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
・一乗谷朝倉氏遺跡資料館
住所:〒910-2152 福井県福井市安波賀町4-10
TEL:0776-41-2301
入館料:一般・大学生100円、高校生以下・70歳以上・身体障害者は無料
※復原町並との共通券230円
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 :年末年始
※臨時休館もあります。お問い合わせください。
・福原町並み入口(南・北)
入場料:大人210円
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 :年末年始
一乗谷城の入城情報
所在地
住所:福井県福井市城戸ノ内町
TEL:0776-41-2330
TEL:0776-41-2330
開城時間
[一乗谷朝倉氏遺跡]
自由
[復元町並]
9:00~17:00(入場16:30まで)
[朝倉氏遺跡資料館]
9:00~17:00(入場16:30まで)
自由
[復元町並]
9:00~17:00(入場16:30まで)
[朝倉氏遺跡資料館]
9:00~17:00(入場16:30まで)
休城日
復原町並のみ年末年始(12月29日~1月3日)
料金
[一乗谷朝倉氏遺跡]
無料
[復元町並]
個人 330円、団体(20名以上) 個人料金から25%引き
※中学生以下・70歳以上・障がい者の方は無料
[朝倉氏遺跡資料館]
100円
[復元町並・朝倉氏遺跡資料館共通券]
230円
無料
[復元町並]
個人 330円、団体(20名以上) 個人料金から25%引き
※中学生以下・70歳以上・障がい者の方は無料
[朝倉氏遺跡資料館]
100円
[復元町並・朝倉氏遺跡資料館共通券]
230円
製作スタッフ紹介
記事&写真担当
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。