霞の中に現れる現存天守が温泉街を見守る
丸岡城(春の桜)
丸岡城(春の桜)

丸岡城の見どころとイベント

霞が城公園(春の桜)
霞が城公園(春の桜)
丸岡城 天守 (初夏の躑躅)
丸岡城 天守 (初夏の躑躅)
あわら温泉横丁
あわら温泉横丁
丸岡城は、現存する12天守の中で最も古く歴史があります。
現在の城郭は、石垣と重要文化財指定の天守。それと昭和時代に整備が進んだ、日本庭園式公園の「霞ヶ城公園」になります。
霞ヶ城公園は、丸岡城天守を取り囲むようにソメイヨシノが植えられており、桜が満開の頃は桜が作り出す霞の中に丸岡城が浮かんでいる幻想的な風景や、夜間ライトアップされた丸岡城や桜を楽しむことができます。
以前は、周囲に五角形のお堀があり、城下町の特徴の一つでした。丸岡城を取り囲む内堀は明治時代に埋め立てられましたが、外堀の一部は用水路となり、今も町の様々な場所にその面影が残っています。他にも、一筆啓上石碑や本多家の墓所、有馬家の菩提寺などがあります。また、2020年には市や県の補助金を活用し、「城小屋マルコ」という施設がオープンしました。丸岡城を訪れるお城ファンや観光客が気軽に立ち寄れる場として多くの人が訪れています。
近くにはあわら温泉街もあります。ぜひ合わせて足を運びたいところです。

目次

丸岡城へのアクセス方法

新幹線・電車で行く場合

車で行く場合

北陸自動車道 丸岡ICから車で約10分
■カーナビへの登録は以下の情報で!
住所:福井県坂井市丸岡町霞町1−59
TEL:0776-66-0303

駐車場

・一筆啓上茶屋前駐車場
利用時間:6時30分~20時
料金:無料
収容台数:乗用車40台

・一筆啓上日本一短い手紙の館北駐車場
利用時間:6時30分~20時
料金:無料
収容台数:乗用車140台、バス4台

丸岡城、最寄りの場所からのアクセス方法

丸岡城(お天守前公園より)
丸岡城(お天守前公園より)
丸岡城は、福井県坂井市丸岡町にある小高い独立した丘陵に築かれた平山城で、見所は当時の二ノ丸を改修して整備された「霞ヶ城公園」エリアと日本に12城しかない現存天守のある本丸エリアの2ヵ所です。
バス停または駐車場から坂や石段を上り登城します。

丸岡城を散策する

霞ヶ城公園(旧二ノ丸エリア)

丸岡城 霞ヶ城公園庭園
丸岡城 霞ヶ城公園庭園
霞が城公園(秋の紅葉)
霞が城公園(秋の紅葉)
当時の内堀、六角堀を埋め立てた城の東側に整備された枯山水も美しい公園です。
当時全国的に広がりを見せた一向宗門徒による一揆。その北陸での中心であった豊原寺一向宗の残党が城を襲うことがありました。
しかし、その度に、天守横にある井戸から大蛇が現れ、城に霞をかけて城の危機を救ったと言われています。
このことが丸岡城の別称「霞ヶ城」の云われだそうです。

天守

丸岡城 天守(春の桜)
丸岡城 天守(春の桜)
丸岡城 天守の石落し
丸岡城 天守の石落し
丸岡城 天守二階内部
丸岡城 天守二階内部
丸岡城の天守は、独立式望楼型2重3階といって、外観は2階建てに見えますが内部は3階建ての木造建築物です。
現存する12天守のうち北陸地方では唯一の現存天守で国の重要文化財にも登録されています。
外観は戦国時代の雰囲気を残した質実剛健さを持ち、天守台を被せるような腰屋根や石製の屋根瓦という丸岡城でしか見られない珍しい建築様式を見せてくれます。
丸岡城天守内へは急な石段を登って入り、一階すぐの壁には、「石落とし」や「狭間(さま)」を見ることができます。
石落としは、ベランダのように天守から張り出していて、天守の石垣を登ってくる真下の敵に石を落とすことを目的につくられたもので
狭間は、天守の壁面に空いている小さな穴や小窓のことで、弓や鉄砲を撃つことができました。
一階から二階、二階から三階へは、急な階段を登り綱の助けをかりながら上がります。
最上階三階の望楼は、ふもとから約35mの高さ。天気が良ければ四方の窓が開け放たれ、当時の城主が眺めたものと同様の丸岡の町並みや坂井平野の田園風景、かつて豊原寺があった山並みを、さえぎるものもなく見渡せます。

丸岡城に残る伝説や由来(大蛇お静とお静慰霊碑)

丸岡城を築城する際、天守台の石垣が何度も崩れて工事が進行しなかったため、人柱を立てることとなりました。城下に住む貧しい片目の未亡人「お静」は、息子を士分に取り立てる事を条件に人柱となる事を申し出、その願いは受け入れられ、お静は人柱となって土中に埋められ、天守の工事は無事完了しました。しかし、柴田勝豊はほどなく移封、息子を士分にする約束は果たされることはありませんでした。それを怨んだお静の霊が大蛇となって暴れ回ったという伝説が残りました。
毎年4月に堀の藻を刈る頃に丸岡城は大雨に見舞われ、人々はそれをお静の涙雨と呼んだそうです。そのため現在でも城内にはお静の慰霊碑が残っています。

丸岡城、近くの観光地情報

丸岡城下町やおすすめ観光スポットについてご紹介します。

おすすめ観光スポット①|あわら温泉街

あわら湯のまち駅
あわら湯のまち駅
あわら温泉街
芦原(あわら)温泉は、明治17年頃から長い間愛されてきた由緒ある温泉地です。大震災や大火などの災害に見舞われますが、「関西の奥座敷」と呼ばれるまで発展していきました。現在74もの源泉があり、年間90万人以上の人が訪れる人気の温泉です。
泉質は塩化物泉ですが、芦原温泉ではお湯の共同管理を行っていないため、各施設により温泉の成分が微妙に異なっています。それぞれ違った感触のお湯を楽しめるのが魅力です。「湯めぐり手形」を利用するとあわら温泉街にある温泉施設から3つを楽しむことができます。是非、お湯の違いを楽しみながら、ゆっくり満喫してください。

ホームぺージ:https://www.awara-onsen.org/

丸岡城からあわら温泉街への行き方

丸岡城からあわら温泉街への行き方
丸岡城からあわら温泉街までは県道を使って日本海の方に北上して約25分程度で着きます。
バスは、丸岡城から京福バス 芦原丸岡永平寺線・芦原丸岡線の「芦原温泉駅」行きに乗車し、終点の「芦原温泉駅」で降車してください。時間は約20分、運賃は570円です。
芦原温泉駅からは、路線バス(京福バス)・タクシー・宿泊施設の送迎バスを利用して、約15分で到着します。
路線バスは、芦原温泉駅西口のバスターミナルから京福バス 東尋坊線の「三国観光ホテル前」行きに乗車し、「あわら湯のまち駅」で降車してください。運賃は300円です。
タクシーは、芦原温泉駅西口のタクシー乗り場にタクシーが待機しています。

丸岡城と合わせて訪れたい観光スポット|東尋坊、三国エリア

おすすめ観光スポット①|東尋坊

東尋坊
東尋坊
東尋坊は、三国町の海岸線に1㎞に続く奇勝地として有名です。波の浸食によってカットされた断崖絶壁は、最も高いところで約25mの崖があります。間近で見ると迫力満点です。東尋坊の岩は「輝石安山岩の柱状節理」という、地質学的にも珍しい奇岩で、世界に3ヵ所しかないと言われ、国の天然記念物や名勝にも指定されています。また、東尋坊の先には、越前海岸で最も大きな島「雄島」や米ヶ脇から雄島までの約4kmの自然散策コースもあります。周辺には東尋坊タワーや東尋坊観光遊覧船もあり、様々な場所からまた違った景観が楽しめます。

ホームぺージ:https://kanko-sakai.com/tojinbo/

丸岡城から東尋坊への行き方

丸岡城から東尋坊までは車で県道を使って日本海側に進むと約40分で到着します。
バスは、丸岡城から京福バス 芦原丸岡永平寺線・芦原丸岡線の「芦原温泉駅」行きに乗車し、終点の「芦原温泉駅」で降車してください。
時間は約20分、運賃は570円です。
その後、芦原温泉駅から芦原温泉駅西口のバスターミナルから京福バス 金津・東尋坊線に乗車し、「東尋坊」で降車してください。
約40分で到着します。運賃は790円です。

おすすめ観光スポット②|三国温泉

三国温泉 近港の夜景
三国温泉 近港の夜景
三国温泉は、三国町にある1号泉・4号泉と東尋坊温泉の温泉郷の総称です。 夕日を眺めながら入浴できる露天風呂が多いことや温泉欲と海のミネラル欲が同時に楽しめるのも三国温泉の特徴です。泉質は、1号泉は「ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉」、4号泉は「ナトリウム・カルシウム・塩化物泉」、東尋坊温泉は「アルカリ性単純温泉」となっており、豊富な塩分とミネラルが肌を保温・保湿してくれます。 暖かさが持続するこうかがあり、冷え性や疲労回復に効果的です。三国温泉の湯めぐりをする際は、「東尋坊温泉→四号泉→一号泉」の順番で楽しむのがおすすです。
ホームぺージ:http://www.mikuni.org/mikunionsen/

丸岡城から三国温泉への行き方

丸岡城から三国温泉までは、宿泊施設によって場所が異なりますので、あらかじめアクセスを確認した上で観光することをおすすめします。

丸岡城の御城印と百名城スタンプ

丸岡城では、五角形の堀と歴代城主の家紋が描かれたものと、本多成重ゆかりの日本一短い手紙が書かれたものの二種類の御城印を販売しています。季節によって限定の御城印も販売されます。
御城印は、丸岡城の券売所窓口にて販売されています。
料金は1枚300円です。

日本百名城スタンプは、同じく丸岡城の券売所の案内所内にあります。近くには記念スタンプやお城スタンプラリーもありますので、お間違いないようお気を付けください。

■ 丸岡城券売所窓口
 住所:福井県坂井市丸岡町霞町1-59
 TEL:0776-66-0303
 開館期間:年中無休
 開館時間:午前8時30分から午後5時まで(最終入場は午後4時30分)

丸岡城の入城情報

所在地

住所:福井県坂井市丸岡町霞町1-59
TEL:0776-66-0303

開城時間

8時30分〜17時(最終入場は16時30分)

休城日

年中無休

料金

[丸岡城]
大人(高校生以上):450円
小人(小中学生):150円
大人団体(30名以上):360円
小人団体(30名以上):120円
※障がい者手帳をお持ちの方は、個人料金の5割引き
[常設展]
大人:200円
小人:100円
大人団体(30名以上):160円
小人団体(30名以上):80円
※小学生以下は無料とする。
[特別展]
個人:教育委員会がその都度定める額
団体:個人の入館料の2割引の額
※小学生以下は無料とする。

製作スタッフ紹介

記事&写真担当

倉之丞
倉之丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。