桜と紅葉を愛でるアニメの聖地、珍しい穴城
小諸城 大手門
小諸城 大手門

小諸城の見どころとイベント

小諸城 本丸石垣から見た馬場と大桜
小諸城 本丸石垣から見た馬場と大桜
小諸城 小諸宿本陣母屋
小諸城 小諸宿本陣母屋
小諸城付近にある造り酒屋
小諸城付近にある造り酒屋
小諸城の魅力は、国指定の重要文化財、大手門のある三の丸の公園と同じく重要文化財の三の門から二の丸、本丸を通って馬場へと向かう桜や紅葉の美しさでしょう。
大手門とその周辺にある小諸宿本陣母屋は整備された公園になっており長野特有の澄み切った空気と青空が相まってすがすがしい気分にさせてくれます。
本丸内は懐古園という神社と小さな庭園になっており、市民の憩いの場になっています。
小諸城では毎年4月に懐古園内にて桜祭りが催されます。園内にはソメイヨシノや枝垂れ桜、八重桜など500本が植えられており4月中が見頃です。
また、最近はアニメ「あの夏で待っている」の聖地として若い世代にも人気です。
春、夏、秋と様々なイベントが行われるとともに、夜間には艶やかにライトアップも行われます。
城下町には、7つほどの酒蔵が江戸時代から脈々と受け継がれています。日本酒好きの方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

目次

小諸城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

信州まつもと空港より車・タクシーで約1時間20分
▼レンタカーは以下
トヨタレンタリース 塩尻駅前店 TEL:0263-51-5100
タイムズカー 松本駅前店 TEL:0263-32-7040
オリックスレンタカー 松本駅前店 TEL:0263-34-3711
Jネットレンタカー 松本駅前店 TEL:0263-35-0154

信州まつもと空港よりバス・電車で約3時間
最寄り駅:JR・しなの鉄道小諸駅より徒歩約8分

新幹線・電車で行く場合

北陸新幹線佐久平駅より
・JR小海線利用、小諸駅出入口より自由通路経由徒歩約8分
・タクシーで15分

車で行く場合

上信越自動車道小諸I.C.より車で約6分
インターから右折して道なりに進み、旧北国街道・八幡小諸線に入った後、「懐古園駐車場」を示す看板がある交差点で右折してください。
■小諸城、カーナビへのセットは以下の情報で!
住所:長野県小諸市丁311
TEL:0267-22-0296

駐車場

■懐古園第一駐車場
 場所:長野県小諸市丁311-イ
 利用時間:24時間
 料金(12時間以内):普通車 :500円、自動二輪車:200円
 収容台数:普通車213台
 TEL:0267-22-0296(小諸市懐古園事務所)

小諸城、最寄りの場所からのアクセス方法

小諸城は長野県小諸市の丁地区から古城地区にまたがる平山城です。千曲川沿いの丘陵を活用して作られたのですが、三の丸が最も高い位置にあり、二の丸、本丸と少しずつ低くなっていくことから「穴城(あなじろ)」と呼ばれています。
最寄り駅は「JR小諸駅」で大手門まで徒歩5分、三之門も陸橋や地下通路を通って5分程度です。
駐車場も三之門横、大手門そばにあり非常に便利です。
今回は、まず大手門を紹介し、地下通路を通って、三之門、本丸(懐古園)、馬場、水の手御門跡(水の手展望台)へ向かうルートでご紹介していきます。

小諸城を散策する

大手門

小諸城 大手門(市営大手門公園からの眺め)
小諸城 大手門(市営大手門公園からの眺め)
小諸城 大手門
小諸城 大手門
小諸城 大手門
小諸城 大手門
大手門は小諸城の正門です。懐古園から見て、しなの鉄道の線路を挟んだ向かい側にあります。1612(慶長17)年に仙石秀久が建てたもので、明治時代には払い下げによって料亭や小諸義塾の仮校舎として転用されていました。平成になってから小諸市に寄贈され、大規模修理を経て創建時の姿を取り戻しました。三之門と同じく国の重要文化財に指定されています。
門は2層建てで下層の間口は六間半(約11.8m)、奥行きが二間半(約4.55m)、高さ六間余り(約11m)です。全体的に華美な装飾がなく、質実剛健さが表現されているのが特徴です。
屋根は瓦葺で、創建当時は全国的にも珍しい存在だったことから「瓦門」の異名があったとされています。なお瓦は19世紀前半に葺き替えが行われたものの、中には創建当時のものも残っています。瓦以外にも左右の潜り戸や木鼻(桁の先端)の部分も安土桃山時代の特徴が残る部分です。
ほかにも2階部分は居室風になっています。周囲に石垣は築かれているものの、三之門とは異なり独立している形式です。

三之門

小諸城 三の門
小諸城 三の門
小諸城 三の門
小諸城 三の門
小諸城 三の門
小諸城 三の門
三之門は二の丸の出入口に建っている門です。国の重要文化財に指定されているとともに、現在懐古園の出入口の役割を果たしています。もともと慶長年間(1596~1615)に仙谷秀久が建てたものでしたが、1742(寛保2)年に発生した大洪水で流失しました。現在の門は、1765~6(明和2~3)年頃に再建されたものです。
門自体は二層の寄棟造りで、2階部分に櫓を備えています。正面には「懐古園」の扁額が掲げられており、明治時代に第16代徳川氏当主であった徳川家達(いえさと)の筆によるものです。なお江戸時代宝暦年間(1751~63)年の絵図では柿葺きの入母屋造りで描かれていることから、後の時代に改築されたものと考えられています。
門の両側には矢倉を伴った石垣が続いており、矢倉は門上層の櫓と繋がっているのが特徴です。また石垣も江戸時代に再建されたものであるため、秀久が建てた当時のものと異なり、石を1つずつ丁寧に加工して積んだ仕様になっています。

二の丸の各郭

小諸城 微古館
小諸城 微古館
小諸城 南丸跡
小諸城 南丸跡
小諸城 黒門橋紅葉谷
小諸城 黒門橋紅葉谷
三之門を越えるとすぐ右手に歴史資料館となっている【微古館】があります。
これを過ぎて向かうとチケット売り場です。
ここから中に入りちょっとした坂道を上りながら二之丸、中仕切り門を越えて、南の丸、北の丸を通って黒門橋を渡り、本丸へ進みます。

本丸(懐古園)

小諸城 天守台 懐古神社
小諸城 天守台 懐古神社
小諸城 懐古神社(本丸内)
小諸城 懐古神社(本丸内)
小諸城 本丸内の庭園と社務所
小諸城 本丸内の庭園と社務所
本丸へ進むと鳥居の先に神社が見えます。これが懐古神社です。
祭神は歴代の小諸藩主のほか、紅葉ヶ丘の天満宮や火魂社に祀られた菅原道真公と火之加具土神です。
神社左手には小さな池や樹木があり散策の休憩スポットにもなっています。

馬場

小諸城 小諸八重紅枝垂(富士見展望台付近)
小諸城 小諸八重紅枝垂(富士見展望台付近)
小諸城 馬場と小径の桜
小諸城 馬場と小径の桜
小諸城 馬場跡
小諸城 馬場跡
本丸の左手を下ると左手に【富士見展望台】、左手に【馬場】が見えてきます。
江戸時代に鉄砲馬場と呼ばれていましたが、土手に桜が植えられるようになったことから「桜馬場」の愛称で親しまれるようになりました。
1926(大正15/昭和元)年に本格整備された際、より多くの桜が植えられています。本数は約500本、品種もソメイヨシノ・八重桜・枝垂れ桜などと多く、様々な種類を見て回れる点が見どころです。

水の手御門跡、ほか

小諸城 水の手門跡展望台
小諸城 水の手門跡展望台
小諸城 水の手門跡展望台
小諸城 水の手門跡展望台
小諸城 酔月橋
小諸城 酔月橋
馬場を抜けて北に向かうと左手には水の手御門があった水の手展望台があり、千曲川の河岸段丘の地に小諸城がつくられたことがよくわかります。
右手に向かう酔月橋が見えてきます。この橋はもともと外郭と二の丸、三の丸を囲むようにあった空堀跡の地獄谷にかけられた橋で、この先には小山敬三美術館があります。

小諸城の御城印と百名城スタンプ

御城印販売場所

・徴古館
・懐古神社社務所
・1枚300円

日本100名城スタンプ設置場所

・懐古園事務所
住所:長野県小諸市丁311

小諸城の入城情報

所在地

住所:長野県小諸市丁311
TEL:0267-22-0296

開城時間

動物園・遊園地以外の全施設:9:00~17:00
動物園:平日 9:30~16:30、土日祝日 9:00~16:30
遊園地:9:30~16:30
(入場は閉場時間の30分前まで)

休城日

12~3月中旬は水曜日定休、年末年始(12月29日~1月3日)

料金

・[入園料:藤村記念館、小山敬三美術館、郷土博物館、徴古館、動物園、小諸義塾記念館も見学可]
500円(小中学生200円)

・[散策券:動物園も見学可]
300円(小中学生100円)

製作スタッフ紹介

記事

倉之丞
倉之丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりや江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。

写真

制作スタッフ
制作スタッフ
男女数名のスタッフにて撮影。
基本、みんな城好き。うんちく好きもいれば、人物像が好きなスタッフも。