山頂に築かれた石畳の郭と石囲いの月日ノ池
新田金山城_大手虎口
新田金山城_大手虎口

金山城の見どころとイベント

新田金山城_日ノ池
新田金山城_日ノ池
新田金山城_物見台からの眺め
新田金山城_物見台からの眺め
新田金山城_ガイダンス施設
新田金山城_ガイダンス施設
新田金山城と言えば、大手虎口の整然とした石畳と月ノ池、日ノ池とよばれる石造りの池が有名。
室町時代に新田氏の末裔岩松氏によって築城られた城は戦国時代に由良氏、北条氏を経て廃城となりました。
しかし、新田氏嫡流が代々治めるこの地には、新田氏庶流の得川氏(=徳川氏)の所領(世良田荘得川郷)もあり、徳川氏始まりの地として江戸幕府にとっても特別な場所。
そのため、江戸時代は幕府直轄林として保護され、廃城となった山城では稀なほど、各郭遺構と石垣群がきれいに保存されています。
また、山頂にある城としては珍しく石垣で囲まれた大きな池が2つあり、籠城でもなかなか水の手を絶たれない堅牢な城郭だったことがうかがえます。
物見台からの眺望は素晴らしく、晴れた日には日光男体山、上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)と関東平野深遠部を見渡すことができます。
城へは整備された山道を通って向かいますが、途中に建築家、隈研吾が作った史跡金山城跡ガイダンス施設がありますのでぜひお立ち寄りください。

目次

新田金山城へのアクセス方法

新幹線・電車で行く場合

・東武線「浅草駅」から「太田駅」まで特急「りょうもう号」で約1時間20分
・太田駅から徒歩で50分、タクシーで10分ほどで金山城跡総合案内所

車で行く場合

・北関東自動車道 太田桐生ICから10分・太田薮塚ICから30分
・関越道 東松山ICから60分・花園ICから60分
・東北道 館林ICから45分・佐野藤岡ICから50分
■新田金山城、カーナビへのセットは以下の情報で!
「金山城」又は「新田神社」
住所:群馬県太田市金山町40−106

駐車場

金山城モータープール
住所: 群馬県太田市金山町39−35

新田金山城、最寄りの場所からのアクセス方法

新田金山城_総合案内板
新田金山城_総合案内板
バスが出ていないので太田駅から徒歩かタクシーで向かいます。
徒歩だと50分ぐらいの上り、タクシーだと10分ほどで金山城跡総合案内所に着きます。
ここから徒歩で10分ほどで大手虎口の石垣です。
今回は総合案内所から本丸を日ノ池を目指すルートで紹介いたします。

新田金山城を散策する

堀切と西矢倉台

新田金山城(入口)
新田金山城(入口)
新田金山城_旧通路
新田金山城_旧通路
新田金山城_西矢倉台西堀切
新田金山城_西矢倉台西堀切
総合案内板のある入口から緩い山道を登ると西矢倉台下堀切があります。
堀切の底を石敷きにしているので下に降りることもできますが今回はまっすぐ進み西矢倉台下堀切を越えて西矢倉台に向かいます。

物見下台虎口と馬場曲輪

新田金山城_物見台下虎口
新田金山城_物見台下虎口
新田金山城_物見台
新田金山城_物見台
新田金山城_馬場曲輪
新田金山城_馬場曲輪
西矢倉台を超えると物見台虎口です。
通路の正面に石積みがあり、その先を見せないような工夫がされています。
物見台虎口を超えて左手を上ると物見台がありますのでぜひ上ってみてください。
晴れた日には素晴らしい眺望に巡り合えます。
物見台を後にしてさらに進むと馬場曲輪です。
馬場郭は、大手虎口を守る兵士が待機していた場所とされています。

月ノ池と大手虎口

新田金山城_月ノ池
新田金山城_月ノ池
新田金山城_大手虎口(遠景)
新田金山城_大手虎口(遠景)
新田金山城_大手虎口南上段曲輪の井戸
新田金山城_大手虎口南上段曲輪の井戸
馬場曲輪を下って大手道を進むと左手に月ノ池があります。
大手虎口のすぐ脇にあり、城内に案内した者に城内が水で困らないぞ、というアピールをしています。
月ノ池を回り込むと石畳と石垣が整然と並んだ大手虎口です。
本丸(実城)向かうための道を厳重に守っていた一大防御拠点で、高く積まれた石垣は、敵を五敦、城の威厳を示しています。

石敷き遺構と日ノ池

新田金山城_石敷き遺構
新田金山城_石敷き遺構
新田金山城_欅の大木
新田金山城_欅の大木
新田金山城_日ノ池
新田金山城_日ノ池
三の丸に向かう途中に石敷き遺構の展示施設があります。
武器庫兼兵の詰め所だったとされていて当時のままの建物の基礎を展示しています。
展示施設を超えて上ると日ノ池です。
日ノ池は、戦いでの勝利や雨乞いなどの儀式が行われた神聖な池で、現在も美しい石畳で囲われています。

南曲輪

新田金山城_南曲輪の石垣と石敷き遺構
新田金山城_南曲輪の石垣と石敷き遺構
新田金山城_南曲輪と大手虎口南上段の石垣
新田金山城_南曲輪と大手虎口南上段の石垣
日ノ池の南側には細長い帯のような南曲輪があります。
秋から冬にかけて晴れた日には秩父山地の上にうっすらと雪をかぶった富士山も見えます。
曲輪内の中島記念公園休憩施設には、御城印も販売されています。

新田金山城のトリビア

献上松茸は徳川のおかげ?

金山産の松茸はその芳醇な香りと味わいで有名です。
江戸時代に入ると金山の地は、江戸幕府の直轄地となり、山林の整備がされました。
そして山林整備事業とともに松茸の採取が計画的に行われ、「献上松茸」として広まっていきました。

新田金山城の御城印と百名城スタンプ

御城印販売場所

金山城跡ガイダンス施設
住所:群馬県太田市金山町40−30
TEL:0276-25-1066
営業時間:9:00~16:30
1枚:300円

日本100名城スタンプ設置場所

南曲輪にある中島記念公園の休憩施設内にあります。

新田金山城の入城情報

所在地

住所:群馬県太田市金山町40−106
アクセスマップはこちら
TEL:0276-20-7090

開城時間

年中無休で24時間出入りできます。

休城日

年中無休

料金

無料

製作スタッフ紹介

記事&写真担当

倉之丞
倉之丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。