南部氏の居城、中世城郭の遺構が色濃い名城
根城_工房01
根城の見どころとイベント
根城と言えば、館(たて)と呼ばれる室町時代に用いられた土塁と堀で造られた城郭遺構が有名です。
室町から戦国時代にかけては、本丸、中館、東禅寺、岡前館、沢里館の5つの曲輪があり、八戸南部氏の強固な居城でした。
現在も本丸、中館、東禅寺の曲輪が残り、本丸内の主殿・上馬屋・中馬屋・工房・鍛冶工房・板倉・納屋・東門・西門・北門・番所・中館馬屋が復元されています。
南部氏は、前九年・後三年の役で活躍した源頼義の子、義光を祖とする一族で、南部光行を祖として南部氏となって以来、現在の青森東部から岩手北部を中心に勢力を拡大してきました。
南部光行の代になるとその子供たちが治める土地の名をとって独立。
一戸南部氏、三戸南部氏(=宗家)、八戸(根城)南部氏、七戸南部氏、四戸南部氏、九戸南部氏に分かれていきます。そして、鎌倉時代、南北朝時代を経て、それぞれの南部氏が独自の動きを強めていくものの、豊臣秀吉の小田原征伐を契機に宗家の三戸南部氏にその権力が集約されていきます。
戦国、安土桃山時代を通し一貫して根城を拠点に活動してきた八戸南部氏も、江戸初期に宗家南部利直の命で、八戸南部氏第22代当主の直義が遠野へ転封。このため根城も廃城となりました。
現在も中世の日本城郭の遺構を残す貴重な史跡として整備がすすめられ、春の桜まつり、夏の三社大祭、秋の紅葉とイベントも数多く行われています。
室町から戦国時代にかけては、本丸、中館、東禅寺、岡前館、沢里館の5つの曲輪があり、八戸南部氏の強固な居城でした。
現在も本丸、中館、東禅寺の曲輪が残り、本丸内の主殿・上馬屋・中馬屋・工房・鍛冶工房・板倉・納屋・東門・西門・北門・番所・中館馬屋が復元されています。
南部氏は、前九年・後三年の役で活躍した源頼義の子、義光を祖とする一族で、南部光行を祖として南部氏となって以来、現在の青森東部から岩手北部を中心に勢力を拡大してきました。
南部光行の代になるとその子供たちが治める土地の名をとって独立。
一戸南部氏、三戸南部氏(=宗家)、八戸(根城)南部氏、七戸南部氏、四戸南部氏、九戸南部氏に分かれていきます。そして、鎌倉時代、南北朝時代を経て、それぞれの南部氏が独自の動きを強めていくものの、豊臣秀吉の小田原征伐を契機に宗家の三戸南部氏にその権力が集約されていきます。
戦国、安土桃山時代を通し一貫して根城を拠点に活動してきた八戸南部氏も、江戸初期に宗家南部利直の命で、八戸南部氏第22代当主の直義が遠野へ転封。このため根城も廃城となりました。
現在も中世の日本城郭の遺構を残す貴重な史跡として整備がすすめられ、春の桜まつり、夏の三社大祭、秋の紅葉とイベントも数多く行われています。
目次
根城へのアクセス方法
飛行機で行く場合
三沢空港から車・タクシーで約40分
▼レンタカーは以下
・トヨタレンタカー三沢空港 0176-57-0100
・ニッポンレンタカー 三沢空港 営業所 050-1712-2907
・日産レンタカー 三沢空港 0176-58-5677
▼レンタカーは以下
・トヨタレンタカー三沢空港 0176-57-0100
・ニッポンレンタカー 三沢空港 営業所 050-1712-2907
・日産レンタカー 三沢空港 0176-58-5677
新幹線・電車で行く場合
新幹線「八戸駅」から
・タクシーで10分
・バスでは八戸駅前から八戸駅線(田面木経由) [P8]田面木・司法センター前・中心街・ラピア行で根城下車(所要時間15分)、そこから徒歩2分程度
・タクシーで10分
・バスでは八戸駅前から八戸駅線(田面木経由) [P8]田面木・司法センター前・中心街・ラピア行で根城下車(所要時間15分)、そこから徒歩2分程度
車で行く場合
・ 八戸自動車道・八戸I.C.より約10分
■根城、カーナビへのセットは以下の情報で!
根城へは隣接する「八戸市博物館」駐車場が便利です。
住所:青森県八戸市根城9丁目18−5
■根城、カーナビへのセットは以下の情報で!
根城へは隣接する「八戸市博物館」駐車場が便利です。
住所:青森県八戸市根城9丁目18−5
駐車場
「根城駐車場」※八戸市博物館隣接
住所:青森県八戸市根城9丁目18−5
住所:青森県八戸市根城9丁目18−5
根城、最寄りの場所からのアクセス方法
根城へはJR八戸駅を使うと便利です。
車で来られる方は、根城駐車場(八戸市博物館隣接)を目指すといいでしょう。
今回は根城駐車場から東禅寺跡から中館、本丸へ進むルートで紹介いたします。
車で来られる方は、根城駐車場(八戸市博物館隣接)を目指すといいでしょう。
今回は根城駐車場から東禅寺跡から中館、本丸へ進むルートで紹介いたします。
根城を散策する
根城、東禅寺東門堀跡
駐車場から進むとまずは木造の簡素な作りの木土門があります。ここが城巡りの出発点です。
東門と呼ばれ、旧八戸城の東門が移築されたものとのこと。
門をくぐるとすぐに堀跡が見えます。V字の薬研堀で往時はもっと鋭角で深かったのでしょう。
東門と呼ばれ、旧八戸城の東門が移築されたものとのこと。
門をくぐるとすぐに堀跡が見えます。V字の薬研堀で往時はもっと鋭角で深かったのでしょう。
根城の広場(旧中館跡)
芝生の道を本丸方面にまっすぐ進むとやや大きな堀跡が見えてきます。
これを越えると中館です。
中館内には当時のジオラマや休憩所があり、大きな広場になっています。
これを越えると中館です。
中館内には当時のジオラマや休憩所があり、大きな広場になっています。
根城、本丸と東門
さらに進むと大きな堀切と木橋がありますのでまっすぐ進むと本丸東門です。
ここで写真を取っておくといいでしょう。
木橋から東門までは鋭角な丸太が並んでいるので非常に雰囲気があります。
ここで写真を取っておくといいでしょう。
木橋から東門までは鋭角な丸太が並んでいるので非常に雰囲気があります。
根城、御殿跡と工房
東門をくぐるとすぐに主殿と馬屋がありますが、いったん左奥の方に進みます。
すると右手奥に常御殿、目の前に奥御殿があります。
常御殿は領主が寝起きや食事、あるいは仕事をしていた場所で、奥御殿は家族の住居として使われ先祖も祀られていたようです。
工房は城内にいくつかあり、かやぶき屋根、木製の建物内で武器や鎧などの製作・修理を行っていたと考えられています。竪穴式の住居の痕跡もあり、土間中心の建物から板敷きの建物に変化してきたようです。
すると右手奥に常御殿、目の前に奥御殿があります。
常御殿は領主が寝起きや食事、あるいは仕事をしていた場所で、奥御殿は家族の住居として使われ先祖も祀られていたようです。
工房は城内にいくつかあり、かやぶき屋根、木製の建物内で武器や鎧などの製作・修理を行っていたと考えられています。竪穴式の住居の痕跡もあり、土間中心の建物から板敷きの建物に変化してきたようです。
根城、本丸址 (主殿、主殿広間)
さて、振り返って主殿に入ります。
主殿は領主が来客にあったり、さまざまな儀式を執り行うための場所でした。
内部は土足厳禁で、靴を脱いで上がります。板の間のきれいな空間が並びます。
小さく仕切られた各部屋には囲炉裏や火鉢があり、冬の寒さ対策に個別暖房だったのがわかります。
主殿は領主が来客にあったり、さまざまな儀式を執り行うための場所でした。
内部は土足厳禁で、靴を脱いで上がります。板の間のきれいな空間が並びます。
小さく仕切られた各部屋には囲炉裏や火鉢があり、冬の寒さ対策に個別暖房だったのがわかります。
根城、中馬屋と下馬屋跡
主殿から案内に従い進むと中馬屋、下馬屋に出ます。
中馬屋は建物として再現されていて、両方ともに馬を育てるための場所だったようです。
中馬屋は建物として再現されていて、両方ともに馬を育てるための場所だったようです。
根城、西門
中馬屋、下馬屋跡と続くと奥の方に白門が見えます。
これが西門です。冠木門で高さも2m程度で城の搦手で当時は西の沢と呼ばれる天然の堀困れた沢が流れていました。
これが西門です。冠木門で高さも2m程度で城の搦手で当時は西の沢と呼ばれる天然の堀困れた沢が流れていました。
根城の御城印と百名城スタンプ
御城印販売場所
根城の御城印は以下2か所で販売しています。
■八戸市博物館
住所:青森県八戸市根城東構35−1
TEL:0178-44-8111
営業時間:9:00~17:00
1枚:300円
■史跡根城の広場本丸受付(本丸址)
住所:青森県八戸市根城根城47
営業時間:9:00~17:00
1枚:300円
■八戸市博物館
住所:青森県八戸市根城東構35−1
TEL:0178-44-8111
営業時間:9:00~17:00
1枚:300円
■史跡根城の広場本丸受付(本丸址)
住所:青森県八戸市根城根城47
営業時間:9:00~17:00
1枚:300円
日本100名城スタンプ設置場所
根城の百名城スタンプは以下2か所で押せます。
■八戸市博物館
住所:青森県八戸市根城東構35−1
TEL:0178-44-8111
営業時間:9:00~17:00
■史跡根城の広場本丸受付(本丸址)
住所:青森県八戸市根城根城47
営業時間:9:00~17:00
■八戸市博物館
住所:青森県八戸市根城東構35−1
TEL:0178-44-8111
営業時間:9:00~17:00
■史跡根城の広場本丸受付(本丸址)
住所:青森県八戸市根城根城47
営業時間:9:00~17:00
根城の入城情報
所在地
住所:青森県八戸市根城根城47
開城時間
年中無休で24時間出入りできます。
休城日
年中無休
ただし本丸址は月曜日定休日
ただし本丸址は月曜日定休日
料金
無料
製作スタッフ紹介
記事担当
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
※写真は「写真AC」を使用
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
※写真は「写真AC」を使用