日本のマチュピチュと呼ばれる天空の石垣群
竹田城 雲海(立雲峡からの眺め、近景)
竹田城の見どころとイベント
竹田城の魅力は何といっても天空回廊を散歩するかのような山頂に築かれた石垣群です。標高350mを超える古城山に築かれており、秋の早朝に雲海に囲まれた姿を見せることから「天空の城」としても非常に有名です。
山頂部分に天守閣を備えた本丸が、北東・北西・南の三方の尾根に向かって二の丸・南二の丸・花屋敷・千畳敷があるのが特徴で、縄張りの規模は東西約100m、南北約400mにも及びます。
城郭は、赤松広秀時代に築かれた総石垣構えで、安土桃山時代に穴太衆が用いた築城技術・野面積みのほか、地形に沿った「折れ」や隅角部の算木積みや反りなどが見られます。また竹田城の代名詞でもある雲海に囲まれた姿は、城内から見るだけでも見事です。また城の南東側に位置する立雲峡からは、城全体が雲海に囲まれる光景が広がり、ガイドブックの写真さながらの風景が楽しめます。
竹田城を舞台にしたイベントで代表的なものが、毎年4月上旬に行われる『朝来市「わだやま竹田」お城まつり』です。参加者が型紙で手作りした甲冑を身に着けて練り歩く武者行列や、城下町を舞台にしたチャンバラ合戦などが行われます。竹田城が使われていた時代に思いを馳せられるイベントです。
山頂部分に天守閣を備えた本丸が、北東・北西・南の三方の尾根に向かって二の丸・南二の丸・花屋敷・千畳敷があるのが特徴で、縄張りの規模は東西約100m、南北約400mにも及びます。
城郭は、赤松広秀時代に築かれた総石垣構えで、安土桃山時代に穴太衆が用いた築城技術・野面積みのほか、地形に沿った「折れ」や隅角部の算木積みや反りなどが見られます。また竹田城の代名詞でもある雲海に囲まれた姿は、城内から見るだけでも見事です。また城の南東側に位置する立雲峡からは、城全体が雲海に囲まれる光景が広がり、ガイドブックの写真さながらの風景が楽しめます。
竹田城を舞台にしたイベントで代表的なものが、毎年4月上旬に行われる『朝来市「わだやま竹田」お城まつり』です。参加者が型紙で手作りした甲冑を身に着けて練り歩く武者行列や、城下町を舞台にしたチャンバラ合戦などが行われます。竹田城が使われていた時代に思いを馳せられるイベントです。
目次
竹田城へのアクセス方法
飛行機で行く場合
コウノトリ但馬空港から車・タクシーで約40分
レンタカーサービスの連絡先は以下のようになっています。
トヨタレンタリース神戸 但馬空港店 TEL:0796-23-7722
リムジンバスだと、たじまわるプレミアム号で山城の郷下車、そこから天空バスで竹田城へ向かいます。
レンタカーサービスの連絡先は以下のようになっています。
トヨタレンタリース神戸 但馬空港店 TEL:0796-23-7722
リムジンバスだと、たじまわるプレミアム号で山城の郷下車、そこから天空バスで竹田城へ向かいます。
電車で行く場合
JR播但線竹田駅より徒歩約40分
竹田駅から天空バスで
竹田駅から天空バスで
車で行く場合
北近畿豊岡自動車道和田山I.C.より車で約17分
国道312号線を姫路市方面に進み、兵庫県道136号線に入った後で「竹田城跡」の看板がある交差点で左折してください。
国道312号線を姫路市方面に進み、兵庫県道136号線に入った後で「竹田城跡」の看板がある交差点で左折してください。
駐車場
・山城の郷駐車場
場所:兵庫県朝来市和田山町殿字新井土13-1
利用時間:24時間
料金:無料
収容台数:普通車120台
TEL: 079-670-6518(山城の郷)
※ここから登城口となる大手門跡までは40分ほどの登山道です。
場所:兵庫県朝来市和田山町殿字新井土13-1
利用時間:24時間
料金:無料
収容台数:普通車120台
TEL: 079-670-6518(山城の郷)
※ここから登城口となる大手門跡までは40分ほどの登山道です。
竹田城、最寄りの場所からのアクセス方法
竹田城への登城ルートは主に2つ
1つは山城の郷を拠点にして向かうパターン、もう1つはJR竹田駅を拠点にして向かうパターンです。
双方を結びつけるのが駅からも山城の郷からも出ている「天空バス」
今回は、JR竹田駅から「駅裏登山道」から徒歩40分、料金収受棟から北千畳敷・大手門→三の丸→二の丸→本丸石垣を見ながら、南千畳へ向かうルートでご紹介いたします。
1つは山城の郷を拠点にして向かうパターン、もう1つはJR竹田駅を拠点にして向かうパターンです。
双方を結びつけるのが駅からも山城の郷からも出ている「天空バス」
今回は、JR竹田駅から「駅裏登山道」から徒歩40分、料金収受棟から北千畳敷・大手門→三の丸→二の丸→本丸石垣を見ながら、南千畳へ向かうルートでご紹介いたします。
竹田城を散策する
北千畳敷
料金収受棟を後にしてまずは北千畳に向かいます。
北千畳敷は三の丸からさらに先端側に設けられた広めの曲輪です。城の主郭では一番北側に設けられており、標高も三の丸より低くなっています。三の丸の間には石段が急こう配になっている枡形虎口があり、城中枢部への入口になっていました。
枡形虎口とは、戦国時代から安土桃山時代にかけて発達した城門周辺の空間です。2ヵ所の門と塀によって構成されており、敵が攻めてきた際に城兵は前方や側面から狙撃できるようになっていました。
北千畳敷の外側にも大手虎口が設けられ、城北側の出入口として活用されていました。地形に沿った「折れ」が設けられている場所の1つです。同時に三の丸との出入口と同じく枡形構造になっています。
北千畳敷は三の丸からさらに先端側に設けられた広めの曲輪です。城の主郭では一番北側に設けられており、標高も三の丸より低くなっています。三の丸の間には石段が急こう配になっている枡形虎口があり、城中枢部への入口になっていました。
枡形虎口とは、戦国時代から安土桃山時代にかけて発達した城門周辺の空間です。2ヵ所の門と塀によって構成されており、敵が攻めてきた際に城兵は前方や側面から狙撃できるようになっていました。
北千畳敷の外側にも大手虎口が設けられ、城北側の出入口として活用されていました。地形に沿った「折れ」が設けられている場所の1つです。同時に三の丸との出入口と同じく枡形構造になっています。
三の丸・二の丸
三の丸へ登ると石垣台が見えてきます。下を見ると広い北千畳の曲輪がよく見えます。運が良ければ雲海が北千畳まで登ってくる姿が見られます。
三の丸と二の丸は「武の門」を経由して行き来できるようになっていました。
「武の門」は石垣で構築された虎口で、通路は食い違い状になっています。通路が折れ曲がっている分、防御側にとって守りやすく敵を狙うこともできたため、防御力を高める効果がありました。
二の丸から本丸に登るルートは南千畳へとのびる美しい石垣の姿が見られるので撮影におすすめです。
三の丸と二の丸は「武の門」を経由して行き来できるようになっていました。
「武の門」は石垣で構築された虎口で、通路は食い違い状になっています。通路が折れ曲がっている分、防御側にとって守りやすく敵を狙うこともできたため、防御力を高める効果がありました。
二の丸から本丸に登るルートは南千畳へとのびる美しい石垣の姿が見られるので撮影におすすめです。
本丸・天守閣跡
竹田城の本丸は古城山の山頂、標高353.7m地点に設けられた曲輪です。城が本丸を中心に三方の尾根に伸びる構造になっていることから、城の中心に位置する軸のような存在になっています。
本丸の南西側には天守閣の跡があります。天守閣は2層または3層と推定され、城主の権威を示すためのものと考えられるものです。また天守台は10m四方の規模で、隅の部分は算木積み、他の部分は野面積みになっています。野面積みは自然の石を組み合わせて積んでいく技法で、安土桃山時代で城を築く際に一般的に使われた方法です。
天守台の下には本丸御殿跡があり、城主の行政や生活の場として使われたと考えられています。
本丸の南西側には天守閣の跡があります。天守閣は2層または3層と推定され、城主の権威を示すためのものと考えられるものです。また天守台は10m四方の規模で、隅の部分は算木積み、他の部分は野面積みになっています。野面積みは自然の石を組み合わせて積んでいく技法で、安土桃山時代で城を築く際に一般的に使われた方法です。
天守台の下には本丸御殿跡があり、城主の行政や生活の場として使われたと考えられています。
南千畳敷
本丸石垣を眺めながら、南二の丸、南千畳へと向かうこのルートの石垣は非常に美しいので写真撮影に最適です。
南千畳敷は城南側の曲輪で最も外側に設けられているものです。本丸からは南二の丸を経由してたどり着けます。北千畳敷と同じく比較的面積が広めです。
南二の丸との間には正門跡があります。正門跡にも「折れ」が見られ、南側から攻めてくる敵に備える意味で設けられたものです。なお正門跡の石垣には「鏡石」と呼ばれる一際大きな石がはめ込まれています。触ると願いが叶うパワースポットとして竹田城を訪れる観光客からの人気が高いです。
南千畳敷は城南側の曲輪で最も外側に設けられているものです。本丸からは南二の丸を経由してたどり着けます。北千畳敷と同じく比較的面積が広めです。
南二の丸との間には正門跡があります。正門跡にも「折れ」が見られ、南側から攻めてくる敵に備える意味で設けられたものです。なお正門跡の石垣には「鏡石」と呼ばれる一際大きな石がはめ込まれています。触ると願いが叶うパワースポットとして竹田城を訪れる観光客からの人気が高いです。
雲海の中に浮かぶ城の眺め(「天空の城」)
竹田城を語る上で欠かせないのが、いわゆる「天空の城」と呼ばれる雲海の中に浮かぶ城跡の風景です。毎年秋の早朝に見られる現象で、特に9~11月が最もおすすめの時期とされています。
雲海は城の麓を流れる円山川の水分が一瞬で冷やされてできた霧によるものです。加えて風が弱い時ほど霧が晴れにくいため、極力無風に近いほど雲海が見られやすくなります。またよく晴れて湿度が高く、前夜と日中の気温差が10度以上になっていることも条件です。
雲海に包まれた城を撮影する際、城内であれば本丸・天守台が、外側であれば城から南東に行った立雲峡が最適な場所になっています。
天守台から撮影する場合、南二の丸・南千畳敷方面へ南向きに撮るのが良いでしょう。比較的近距離で石垣の周りに雲が漂う様子が撮れます。
一方立雲峡から撮影する場合、城山が雲海に囲まれている様子が撮れる点でおすすめです。山道に沿って3ヵ所の展望台が設けられています。特に3つのうち最も高所にある第一展望台では、城の背後に広がる雲海まで撮れる点で魅力です。
なお立雲峡では、2021年10月に第一展望台よりさらに高い場所に「立雲峡テラス」が設けられました。8段の平地によって多くの撮影者に対応しているとともに、より雲海に包まれる城跡を撮影できるようになっています。
雲海は城の麓を流れる円山川の水分が一瞬で冷やされてできた霧によるものです。加えて風が弱い時ほど霧が晴れにくいため、極力無風に近いほど雲海が見られやすくなります。またよく晴れて湿度が高く、前夜と日中の気温差が10度以上になっていることも条件です。
雲海に包まれた城を撮影する際、城内であれば本丸・天守台が、外側であれば城から南東に行った立雲峡が最適な場所になっています。
天守台から撮影する場合、南二の丸・南千畳敷方面へ南向きに撮るのが良いでしょう。比較的近距離で石垣の周りに雲が漂う様子が撮れます。
一方立雲峡から撮影する場合、城山が雲海に囲まれている様子が撮れる点でおすすめです。山道に沿って3ヵ所の展望台が設けられています。特に3つのうち最も高所にある第一展望台では、城の背後に広がる雲海まで撮れる点で魅力です。
なお立雲峡では、2021年10月に第一展望台よりさらに高い場所に「立雲峡テラス」が設けられました。8段の平地によって多くの撮影者に対応しているとともに、より雲海に包まれる城跡を撮影できるようになっています。
竹田城の御城印と百名城スタンプ
■竹田城の御城印
竹田城では御城印を販売しています。
・竹田城跡料金収受棟(料金所)
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169
TEL:079-672-4003
開館時間:9時~17時(1・2月は16時まで)
休館日 :1月4日~2月末は冬季閉山
料金は1枚300円、2枚500円、3枚700円です。
・情報館「天空の城」
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田363(※竹田城跡閉山期間(1月4日~2月末)も販売)
TEL:079-674-2120
営業時間:午前9時~午後5時(3~12月)、午前9時~午後4時(1~2月)
休業日:12月29日から1月3日
■竹田城の日本百名城スタンプ
日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
・竹田城跡料金収受棟(料金所)
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田字古城山169番地
開館時間:9時~17時(1・2月は16時まで)
休業日:悪天候時などは、入城禁止の場合があります
・情報館 天空の城(旧木村酒造場EN内)
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田363番地(旧木村酒造場EN内)
TEL:079-674-2120
開館時間:午前9時~午後5時(3月~12月)、午前9時~午後4時(1月~2月)
休館日:12月29日~1月3日
・山城の郷
住所:兵庫県朝来市和田山町殿字新井土13-1
TEL:079-670-6518
営業時間:午前9時~午後4時
休館日:年中無休
・わだやま観光案内所(JR竹田駅)
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田225番地2
営業時間:午前9時~午後5時(4月~11月)、午前9時~午後4時(12月~3月)
休館日: 12月29日~1月3日
竹田城では御城印を販売しています。
・竹田城跡料金収受棟(料金所)
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169
TEL:079-672-4003
開館時間:9時~17時(1・2月は16時まで)
休館日 :1月4日~2月末は冬季閉山
料金は1枚300円、2枚500円、3枚700円です。
・情報館「天空の城」
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田363(※竹田城跡閉山期間(1月4日~2月末)も販売)
TEL:079-674-2120
営業時間:午前9時~午後5時(3~12月)、午前9時~午後4時(1~2月)
休業日:12月29日から1月3日
■竹田城の日本百名城スタンプ
日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
・竹田城跡料金収受棟(料金所)
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田字古城山169番地
開館時間:9時~17時(1・2月は16時まで)
休業日:悪天候時などは、入城禁止の場合があります
・情報館 天空の城(旧木村酒造場EN内)
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田363番地(旧木村酒造場EN内)
TEL:079-674-2120
開館時間:午前9時~午後5時(3月~12月)、午前9時~午後4時(1月~2月)
休館日:12月29日~1月3日
・山城の郷
住所:兵庫県朝来市和田山町殿字新井土13-1
TEL:079-670-6518
営業時間:午前9時~午後4時
休館日:年中無休
・わだやま観光案内所(JR竹田駅)
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田225番地2
営業時間:午前9時~午後5時(4月~11月)、午前9時~午後4時(12月~3月)
休館日: 12月29日~1月3日
竹田城の入城情報
所在地
住所:兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169
TEL:079-672-4003(朝来市役所産業振興部観光交流課)
TEL:079-672-4003(朝来市役所産業振興部観光交流課)
開城時間
3月1日~5月31日:8:00~18:00(最終登城17:30)
6月1日~8月31日:6:00~18:00(最終登城17:30)
9月1日~11月30日:4:00~17:00(最終登城16:30)
12月1日~2月末日:10:00~14:00(最終登城13:00)
6月1日~8月31日:6:00~18:00(最終登城17:30)
9月1日~11月30日:4:00~17:00(最終登城16:30)
12月1日~2月末日:10:00~14:00(最終登城13:00)
休城日
悪天候時、ほかに1月4日~2月末日に入城できない場合あり
料金
個人:大人(高校生以上)500円、中学生以下無料、年間パスポート1,000円
団体(20名以上):大人(高校生以上)450円、中学生以下無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と、介助者の方は入場料を免除
団体(20名以上):大人(高校生以上)450円、中学生以下無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と、介助者の方は入場料を免除
製作スタッフ紹介
記事
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりや江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりや江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
写真
男女数名のスタッフにて撮影。
基本、みんな城好き。うんちく好きもいれば、人物像が好きなスタッフも。
基本、みんな城好き。うんちく好きもいれば、人物像が好きなスタッフも。