展望風呂と伏見城由来の櫓群「福山城」
福山城 天守(本丸内部から見た)
福山城 天守(本丸内部から見た)

福山城の見どころとイベント

福山城_御湯殿と天守と月見櫓
福山城_御湯殿と天守と月見櫓
福山城_伏見櫓(城南西側から見た)
福山城_伏見櫓(城南西側から見た)
福山城 天守(城東側から見た)
福山城 天守(城東側から見た)
福山城といえば、湯殿と伏見櫓が有名です。
どちらも豊臣秀吉が建築した伏見城から移築されたもので、伏見櫓の梁には、「松の丸東やぐら」と記された文字も見つかっています。
湯殿は石垣に張出しており、日本発の展望風呂ではないかと言われています。
福山城は、江戸時代二代将軍秀忠時代の治世に、徳川家康の従兄弟である水野勝成によって築城されました。
伏見城の部材を使った城は、豊臣譜代の家臣が多くいる西国に、徳川の治世を知らしめるためのものだったかもしれません。
城は市内を南北に流れる芦田川の東側にそびえる常興寺山丘陵を中心に築かれています。築城当時、一帯は芦田川のデルタ地帯に位置していたため、干拓や埋め立てによって城域や城下町を広げる工事も行われました。また城中心部の北側には天神山、北西には小丸山がそびえているとともに、天神山の北には吉津川が流れており、北は何重にも守られていました。
現在は、JR福山駅新幹線口からすぐの場所にあり、新幹線ホームからも天守閣や櫓群がよく見えます。
天守閣は壮大な城造りができなくなった江戸時代前期に珍しい大規模なものとして貴重です。また伏見櫓や筋鉄御門など築城以来現存する建物も存在するため、城内観光では見逃せない場所です。

目次

福山城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

最寄り空港:広島空港

▼レンタカーは以下
・トヨタレンタカー 広島空港店:0848-86-9500
・タイムズカー 広島空港店:0848-86-9555
・オリックスレンタカー 広島空港店:0848-86-0544
・ニッポンレンタカー 広島空港店:0848-86-9919
・日産レンタカー 広島空港店:0848-86-9023

広島空港から福山城までは車やタクシーで約46分

▼公共交通機関利用の場合
福山駅南口行きのリムジンバス利用で約1時間15分、福山駅南口下車後徒歩約10分
時刻表は以下のリンクを参照ください
https://www.hij.airport.jp/access/timetable/3.html?id=internationalTab


新幹線・電車で行く場合

JR山陽新幹線・山陽本線:福山駅下車
福山駅北口より徒歩約5分

車で行く場合

山陽自動車道福山西インターより約20分、福山サービスエリアスマートインターより約14分、福山東インターより約15分

・福山西インター経由:国道2号線を岡山市方面に進み「西桜町1丁目」交差点で左折→直進し「西桜町3丁目」交差点で右折→突き当たりで右折すれば駐車場に到着

・福山サービスエリアスマートインター経由:インターから出た道を進んで広島県道463号線と378号線へ→378号線に入ったところで左折・山手橋を渡っり「蓮池(東)」交差点で右折→まっすぐ進めば駐車場に到着

福山東インター経由:国道182号線を海側に進んで「広尾」交差点で右折→直進後は「北吉津町(中)」交差点で左折・「東町3丁目(北)」交差点で右折→「蓮池(東)」交差点で右折・直進で駐車場に到着

駐車場

福山城には西側に専用駐車場があります。詳しい情報は以下の通りです。

・福山城駐車場
場所:広島県福山市西町2-4
利用時間:24時間
料金:1時間まで30分150円、1時間以上は30分100円、22:00~8:00は1時間100円
収容台数:普通車98台
TEL: 084-931-2513(広島県立歴史博物館)

福山城、最寄りの場所からのアクセス方法

福山城へはJR福山駅北口から歩いて5分です。城を麓から見ていくには、新幹線の線路沿いにある南側の出入口から天守を目指して歩くと良いでしょう。また山陽自動車道の福山西インターなどから車でアクセスする場合は、城西側の駐車場に停めると便利です。

以下では二の丸西側から伏見櫓・筋鉄御門・鐘櫓へ、さらに御湯殿と月見櫓を経て天守までを見ていくルートで解説していきます。

福山城と城下町を散策する

伏見櫓

福山城_伏見櫓
福山城_伏見櫓
福山城_伏見櫓(本丸内部から見た)
福山城_伏見櫓(本丸内部から見た)
福山城 伏見櫓(外観)
福山城 伏見櫓(外観)
伏見櫓は福山城本丸の南側にそびえる三重櫓です。築城以来現存する建造物の1つで、国の重要文化財に指定されています。

もともと伏見城の松の丸東側にあった櫓でした。1619(元和5)年の伏見城廃城に合わせて2代将軍徳川秀忠の命で福山城内に移築されています。伏見城はもともと豊臣秀吉が自身の隠居所として築かせた城であるため、桃山時代の気風がうかがえます。

建物自体は3層3階建ての望楼型で、下2層が同じ大きさであるのに対し、最上層は一回り小さめになっています。また屋根は本瓦葺きです。東・西・北の三方に多くの窓が設けられており、敵や不審者の動きを見張れる物見櫓としての役割を果たしていました。なお外側についても下二層が白亜塗りであるのに対し、最上層は塗籠め(土を分厚く塗り込む手法)が施されています。江戸時代が成立した慶長年間(1596~1615年)の建築様式を色濃く残す建物です。

筋鉄御門(すじがねごもん)

福山城 筋鉄御門
福山城 筋鉄御門
筋鉄御門は伏見櫓から東に行った場所にそびえる門です。伏見櫓と同じく築城当時の状態で残っているため、国の重要文化財に指定されています。

福山城本丸の正門で、伏見櫓と同じくもともと伏見城にあったものを移築してきたものです。門自体は本瓦葺きの入母屋造りになっており、門の扉の脇には櫓門や脇戸も備えています。また下層にある柱には寝巻金具や筋金具が施されているのが特徴的です。加えて門にも12条の筋鉄が打たれており、門の名前の由来になっています。

門の上層は正面左端に出入口が設けられており、往時は見張りや防衛のために武士が出入りしていました。中央や右端、南側にも格子窓が設けられています。なおかつては門の隣に多門櫓もありましたが、廃城時に取り壊されて現在はありません。全体的に重厚感のある構えで、西国大名に備えるために築かれた福山城の性格を示す建物の1つと言えます。

月見櫓

福山城 筋鉄御門と湯殿と月見櫓
福山城 筋鉄御門と湯殿と月見櫓
月見櫓は本丸の南側、御湯殿の東側に立つ櫓です。伏見城にあった櫓を福山城築城に合わせて移築したと伝わるものです。福山藩時代は「着見櫓」という名前で呼ばれ、藩主の船が城付近の入り江に到着したことを確認するために使われていました。明治時代初期に取り壊されましたが、1966(昭和41)年に天守閣や御湯殿と一緒に復元されています。現在では主に貸会場として使われています。

建物自体は2層2階建てで、北側に附櫓が付いているのが特徴です。城内の建物では唯一唐破風が付いているとともに、2階部分の外側には朱色の欄干も設けられています。藩主が櫓に上って月見を楽しんだとされていることが、「月見櫓」の由来となっています。

御湯殿

福山城_湯殿(本丸内部から見た、修繕中)
福山城_湯殿(本丸内部から見た、修繕中)
御湯殿は筋鉄御門からまっすぐ東に行った場所にある建物です。藩主が入浴するために使われていた建物で、本丸御殿の一部でした。福山城築城の際に伏見城から本丸御殿とともに移築されました。戦前には国宝に指定されていたものの、1945(昭和20)年8月の福山大空襲で焼失しました。その後1966(昭和41)年に復元されて現在に至っています。

建物の一部が石垣の上に張り出している構造が特徴です。内部も座敷である物見の段と藩主が実際に入浴する風呂の間の2部屋から構成されています。なお「御湯殿」という呼称ではあるものの、実際は蒸し風呂で現在でいうサウナのように使われていました。また「御湯殿」の呼称も明治時代から使われだしたものです。なお現在では貸会場としてイベント時に利用されています。

鐘櫓

福山城_鏡櫓(本丸内部から見た)
福山城_鏡櫓(本丸内部から見た)
鐘櫓は筋鉄御門の北西にある鐘楼です。2階建ての入母屋造りの建物で、福山藩士や領民に時を知らせるための鐘や太鼓が設置されていました。鐘は2時間おきに、太鼓は1時間おきに鳴らされていました。なお太鼓は緊急時に武士たちを召集する役割も果たしていたとされています。

建築年代は不明ではあるものの、城内で現存する建物の1つです。1979(昭和54)年に柱や梁の老朽化に合わせて改修工事が行われるとともに、福山市の重要文化財に指定されました。現在では自動鐘つき装置が導入されており、1日4回市民に時を知らせる役割を果たしています。なお近現代に活躍した作家・井伏鱒二の小説『鐘つき男』の文中にも登場します。

天守

福山城 天守(本丸内部から見た)
福山城 天守(本丸内部から見た)
天守は福山城最大の見どころとなる建物です。5層6階の構造になっているとともに、2重3階の附櫓を伴っています。一国一城令が出された後に幕府の許可を得て築かれた城の天守としても貴重な存在です。福山城が明治維新を経て廃城になった後も残り続け、国宝にまで指定されました。しかし1945(昭和20)年8月に戦災で焼失し、1966(昭和41)年に鉄筋コンクリート建てで復元されました。現在は福山城博物館として使われており、内部では江戸時代を中心にした福山市の歴史展示が見られます。また最上階は展望台となっており、福山市街を一望できます。

福山城の天守で最大の特徴が、かつて存在した北側の鉄板張りです。北側からの大砲による攻撃に対処するために設けられたとされています。東・南・西の3方向は白亜の総塗籠になっているのに対し、北側だけは鉄板張りのおかげで黒く見えたとされ、全国でも唯一のケースとして貴重です。なお福山城は築城400年に向けて北側の鉄板張りを復元する工事が行われています。完成したときの天守の姿も待ち遠しいですね。

福山城の御城印と百名城スタンプ

福山城の御城印

福山城では御城印を販売しています。
福山城博物館
住所:〒720-0061 広島県福山市丸之内1ー8
TEL:084-922ー2117
料金は1枚200円です。

福山城の日本百名城スタンプ

日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
福山城天守閣内部
住所:〒720-0061 広島県福山市丸之内1ー8
TEL:084-922ー2117
 開館期間: 年中無休
 開館時間:4月1日~8月31日:9:00~18:30(入館は18:00まで)
      9月1日~3月31日:9:00~17:00(入館は16:30まで)

福山城の入城情報

所在地

広島県福山市丸之内1-8
084-928-1095(福山市役所公園緑地課)

開城時間

6:00~22:00

休城日

年中無休

料金

無料