新選組最後の地、幕末を語る美しき星形要塞
五稜郭_全景02
五稜郭_全景02

五稜郭の見どころとイベント

五稜郭_函館奉行所02
五稜郭_函館奉行所02
五稜郭_石垣と内堀01
五稜郭_石垣と内堀01
五稜郭_大砲01
五稜郭_大砲01
五稜郭の見どころはなんといっても星形の要塞と新選組が最後まで戦った函館戦争の歴史そのものでしょう。
稜堡式(りょうほしき)城郭と呼ばれるその星型要塞は、火砲が発達したフランス軍の侵攻に悩まされるイタリアで広く用いられ実践活用されました。
垂直に高く積み上げられた城壁は、接地面が広く、多方向から集中的に攻撃を受けやすい造りで火砲による攻撃に脆弱でした。
そこで稜堡(三角形の突起部分)を造ることにより、防御時は的となる接地面を少なくして攻撃を分散させ、さらに出島のように外に突き出た半月堡によって死角が少なく多方面に機動的に攻撃ができるように工夫されました。
幕末期、開国と国防を確立していくため、函館の港を開港。それと同時に、函館山の麓にあった函館奉行所をより内陸部の亀田丘陵に移します。
この亀田丘陵を中心にヨーロッパで用いられる星形要塞と弁天岬や立待岬等7つの砲台を建設する案が政府に答申されました。
莫大な予算を使って建設した五稜郭とそれを補完する軍事施設でしたが、予算削減により半月堡や稜堡に、堡塁と呼ばれる瓦やコンクリートで固める強固な砦がなかったこと、軍艦への攻撃を行う砲台も弁天岬のみに砲座が置かれるなど未完成のまま函館戦争を迎えます。
幕府軍、新政府軍と二度も落城し、軍事施設としてはその役割を十分に果たせたとは言えないものの、明治大正を通して陸軍の拠点として整備、活用されてきたことで良好な遺構が残りました。大正から昭和にかけて広く一般市民にも開放され、幕末期の函館奉行所を復元。さらに五稜郭タワーによって、その美し星形の城郭が話題になり北海道を代表する観光名所の1つになりました。
特に、4月下旬から5月上旬にかけて迎える桜や、10月下旬から11月上旬にかけての紅葉はおすすめです。
西洋と日本が交わる街、函館の訪問先の1つとして足を運んでみてください。

目次

五稜郭へのアクセス方法

【飛行機で行く場合】

飛行機で行く場合は、函館空港が最寄りとなります。
▶シャトルバスは五稜郭タワーまでで300円(子供は150円)
 函館空港2番乗り場で五稜郭タワートラピスチヌシャトルバス(5系統)に乗ると便利です。
所用時間は約50分です。
お急ぎの方は3番乗り場で「JR函館駅行」のシャトルバスに乗り、駅からタクシーが早いかもしれません。(函館駅まで20分、そこからタクシーで11分で五稜郭タワーです。)
シャトルバスご利用の場合はこちらへ
函館帝産バス 0138-55-1111
▶函館空港から車・タクシーだと約15分程度
レンタカーは以下
・トヨタレンタカー函館空港 0138-59-0100
・日本レンタカー函館空港前営業所 0138-57-0919
・日産レンタカー 函館空港店 0138-57-1441
・オリックスレンタカー 函館空港カウンター 0138-59-1990

【電車で行く場合】

東北・北海道新幹線:JR東京駅から3時間30分程度
JR新函館北斗駅からJR五稜郭駅までは快速函館ライナーで約10分

【車で行く場合】

函館空港から道道63号線、国道278号線を通って15分

【駐車場】

・函館市五稜郭観光駐車場(有料・97台収容)
住所:北海道函館市五稜郭町27-7
・函館市芸術ホール駐車場
住所:北海道函館市五稜郭町37

五稜郭、最寄りの場所からのアクセス方法

五稜郭へは、函館市電の路面電車で移動するのが便利でしょう。函館の朝市が有名な「JR函館駅」、温泉街「湯の川」、坂や教会などの異国文化が漂う町並み「函館山山麓」そして五稜郭と主要な観光地がほぼ網羅できます。
函館市電では「五稜郭公園前」で下車して緩やかな登り道を五稜郭タワーを目指して進みます。徒歩15分程度です。

五稜郭を散策する

五稜郭タワー

五稜郭_五稜郭タワー03
五稜郭_五稜郭タワー03
五稜郭_五稜郭タワー_土方歳三の像01
五稜郭_五稜郭タワー_土方歳三の像01
まず、五稜郭タワーから出発です。
五稜郭タワーは、五稜郭築城100周年を記念して1964年(昭和39年)に初代タワーが建設されました。
現在のタワーは2代目で2006年(平成16年)に開業しています。
エントランスや展望台チケット売場は、1階にあり2階は飲食店などの店舗が並びます。
白を基調としたアナトリウムもあり広々として開放的な空間です。
展望スペースは、展望2階が五稜郭まどが広々と見渡せる360度のパノラマビューイングになり、2階はカフェや土産物売り場が併設されています。
五稜郭のほか、函館山や津軽海峡まで見通せるので五稜郭を中心に構築された城郭の大きさを体験するのもいいでしょう。
また、函館の歴史も詳しく見れますので函館戦争が起こるまでの経緯や旧幕府軍とそれを支援するフランス軍、新政府軍とそれを支援するイギリス軍の思惑含め当時の情勢に想いを馳せてみるのもいいかもしれません。
(五稜郭の百名城スタンプを押したい方はチケット売場横でも押せますのでここで済ませるのもいいでしょう)

五稜郭公園入口(一の橋)

五稜郭_一の橋前の石碑01
五稜郭_一の橋前の石碑01
五稜郭タワーを後にして北に向かいます。
歩いて数分で、五稜郭公園入口です。
入口には五稜郭全体の案内図と武田斐三郎の記念碑があります。
武田斐三郎は、フランス海軍コンスタンティーヌ号の副艦長として函館に入港し、江戸幕府、フランス軍の支援を受けて五稜郭を設計した人物です。
石碑とともに稜堡と水堀をバックにした撮影もおすすめです。

五稜郭半月堡

五稜郭_半月堡01
五稜郭_半月堡01
五稜郭_半月堡からみた二の橋01
五稜郭_半月堡からみた二の橋01
公園入口から水堀を越えて右に向かうと出島のようになった三角形の稜堡に出ます。
ここが半月堡です。
半月堡は、突撃してきた敵兵を多方面から攻撃するための要塞で、北側にかけられた二の橋から砲台や弾薬を運び反撃しました。
当時は堡塁と呼ばれる砦のようなものがなく野ざらしだったため、強固な反撃がしにくい状況でした。

五稜郭土塁・石垣跡

五稜郭_石垣04
五稜郭_石垣04
五稜郭_土塁03
五稜郭_土塁03
二の橋を越えて本郭に進みます。
本郭内部は幾重にも土塁と堀で囲まれた施設で、入ってすぐ左側には当時の土塁と石垣跡が残ります。

五稜郭兵糧庫

五稜郭_兵糧庫01
五稜郭_兵糧庫01
土蔵造りの蔵で、函館戦争を通じて主に食料保管庫として活用したと考えられています。
例年8月の1か月間限定で無料公開されます。

五稜郭板蔵

五稜郭_板庫01
五稜郭_板庫01
木造の蔵で主に裁判や重要書類を補完する場所だったと考えられます。
現在は、外観復元され、公園内の休み処として活用されています。

五稜郭、函館奉行所

五稜郭_函館奉行所02
五稜郭_函館奉行所02
五稜郭_函館奉行所04
五稜郭_函館奉行所04
五稜郭_函館奉行所の太鼓櫓01
五稜郭_函館奉行所の太鼓櫓01
函館奉行所は、北方警備の要として江戸時代後期1803年(享和3年)に設置された幕府直轄の陣屋です。
元々は函館山の山麓にあったのですが、函館開港とともに五稜郭内に移され幕末から明治初期の7年間存続しました。
五稜郭が亀田丘陵に築かれたことから、亀田御役所とも呼ばれています。
明治維新後、長らく陸軍施設が置かれましたが、太平洋戦争後一般開放され、2010年(平成22年)に復元され、一般公開されました。
館内は、幕末の奉行所を忠実に再現した「再現ゾーン」「建築復元ゾーン」と函館の歴史を学べる「映像シアター」「歴史発見ゾーン」の2つに分かれています。

五稜郭、外堀

五稜郭_外堀04
五稜郭_外堀04
五稜郭の外堀は、星形の水堀でまっすぐな石垣の上に土塁が載った姿がきれいです。
外堀の更に外側には城の北西を亀田川が、南東を松倉川が流れ、南を台地や山地に囲まれた湿地だったので水が豊富なのがわかります。

五稜郭の御城印と百名城スタンプ

五稜郭の御城印

五稜郭では御城印を販売していません。

五稜郭の日本百名城スタンプ

日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
・箱館奉行所付属建物「板庫(休憩所)」
・五稜郭タワーチケット売り場
の2か所

五稜郭の入城情報

【所在地】

五稜郭公園
住所:北海道函館市五稜郭町44
TEL:0138-31-5505(管理事務所)
「五稜郭タワー」
住所:北海道函館市五稜郭町43-9
TEL:0138-51-4785
函館奉行所
住所:北海道函館市五稜郭町37
TEL:0138-51-2864

【開城時間】

五稜郭公園
5時~19時(4月~10月)、5時~18時(11月~3月)
「五稜郭タワー」
営業時間:9時~18時
函館奉行所
4月〜10月  9:00〜18:00(17:45 受付終了)
11月〜3月  9:00〜17:00(16:45 受付終了)

【休城日】

・五稜郭公園
 休園日なし
・函館奉行所
 年末年始(12月31日〜1月3日)

【料金】

五稜郭公園入場料
大人900円 中高生680円 小学生450円
函館奉行所
一般 500円 学生・生徒・児童 250円 未就学児 無料
五稜郭タワー
大人 900円 中・高校生 680円 小学生 450円

製作スタッフ紹介

記事担当

倉の丞
倉の丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。

※写真は「写真AC」も使用