難攻不落、北条氏総構えの巨城「小田原城」
小田原城_馬出門、銅門、天守閣04
小田原城_馬出門、銅門、天守閣04

小田原城の見どころとイベント

小田原城_天守閣10
小田原城_天守閣10
小田原城_常盤木門SAMURAI館館内04
小田原城_常盤木門SAMURAI館館内04
小田原城_二之丸隅櫓02
小田原城_二之丸隅櫓02
小田原城は、神奈川県小田原市にあるお城で、東を相模湾、北を「酒匂川」と南を「早川」で囲み、西側を丘陵の崖と空堀で守る、総構えの巨大なお城です。
室町時代の居館と詰城の構造。そして、江戸時代の総石垣づくりの両方が楽しめます。
戦国時代最強と言われる上杉謙信、武田信玄に攻め込まれるも落ちなかった「難攻不落」の城としても有名です。
又、小田原城下および関東一帯で行ってきた北条氏の治世は江戸時代にも大いに活用されました。
室町時代の居館と詰城の構造はJR小田原駅北側の八幡山一帯にあり点在しています。
江戸時代の総石垣づくりの城はJR小田原駅南口を西の方向に向かうとあります。

初春から初夏にかけての半年間、梅や桜、躑躅や藤、花菖蒲や紫陽花と彩り豊かな草花が訪れる人の目を楽しませてくれます。
また、北条氏時代に活躍した忍者、風魔一族にちなんだSAMURAI館で忍者体験が楽しめるほか、甲冑・着付け体験イベントも常時行われていて江戸時代の衣装を身にまとうこともできます。
天守内は、歴史博物館にもなっており、当時の鎧兜や刀など、珍しい展示品がいっぱいです。
小田原駅開業100周年と合わせ、駅前に本格的な温泉が楽しめる施設も増えました。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

目次

小田原城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

・羽田空港から東京モノレールで浜松町、そこからJRで向かう
・羽田空港から京急電鉄で品川、そこからJRで向かう
所要時間はいずれも1時間10分程度です。

・成田空港からなら一度東京まで出て、そこらJRで向かう。
所要時間は約2時間程度です。

▼レンタカーは以下
・トヨタレンタカー羽田空港第1ビル受付カウンター TEL:03-3744-0100
 第1旅客ターミナルビル1階 北ウィング到着口6番出口横
・日産レンタカー 羽田空港第2ターミナルカウンター店 TEL:03-6428-9123
・タイムズカー 羽田空港第1ターミナルカウンター店 TEL:03-3745-2822
 第1旅客ターミナルビル1F南ウィング

▼バスで行かれる場合
羽田空港からの場合は、
京急のリムジンバスが出ているのでお使いになられると便利でしょう。
リムジンバスの時刻表は以下からご確認ください。
https://www.keikyu-bus.co.jp/airport/h-yokohama/
京浜急行バス【羽田営業所】 TEL:03-3743-9018
羽田空港から約30分
・JR小田原駅から徒歩で約10分

新幹線・電車で行く場合

東海新幹線:小田原駅下車
・JR小田原駅から徒歩で約10分

車で行く場合

・湘南バイパス小田原ICから車で10分
小田原ICから国道1号線から御堀端通りを経由して行くとスムーズに着きます。
■小田原城、カーナビの登録は以下の情報で!
住所:〒250-0014 神奈川県小田原市城内

駐車場

小田原城 三の丸駐車場、藤棚 臨時駐車場、梅林臨時駐車場の3か所
・小田原城 三の丸駐車場
住所:〒250-0013 神奈川県小田原市南町1丁目5
・藤棚 臨時駐車場
住所:〒250-0013 神奈川県小田原市南町1丁目1−877−1
・梅林臨時駐車場
住所:〒250-0014 神奈川県小田原市城内8
利用時間:24時間(小田原城 三の丸駐車場、藤棚 臨時駐車場)
料金:有料

小田原城、最寄りの場所からのアクセス方法

小田原城_天守閣館内_江戸時代の全景03
小田原城_天守閣館内_江戸時代の全景03
小田原城_案内図01
小田原城_案内図01
小田原城_全体図(7より上のとがった部分が小峯御鐘ノ台と大堀切)
小田原城_全体図(7より上のとがった部分が小峯御鐘ノ台と大堀切)
小田原城は、東海道線と新幹線を挟んで北西部と南西部に分かれて城郭が2つ存在します。
北西部は、中世城郭で八幡山古郭といわれ、JR小田原駅西口(新幹線口)から左に進み、現在住宅街となっている道路を散策しながら東曲輪跡、小峯御鐘ノ台大堀切に向かうルート。
もう一つはJR小田原駅東口から石垣の城、小田原城に向かうルートで徒歩10分ほどで登城口となる三之丸ホールに到着します。
車だと、城の南側三の丸小学校を目指して進むといくつか駐車場があります。周辺には茶屋もあり運転で疲れた体を休ませてから城内に進むもよし、城散策後に立ち寄って休息するもよしでおすすめです。

今回は、江戸時代の総石垣づくり、小田原城の三之丸ホールを出発点に、馬出門、銅門、常盤木門から天守格を目指すルート。そして、北条氏時代の遺構である八幡山古郭東曲輪跡、小峯御鐘ノ台大堀切、三之丸外郭新堀土塁、最後に日本最古の上水場「早川上水」を巡る2つのルートで紹介していきます。

小田原城を散策する

【江戸時代の城ルート】小田原城 三の丸ホール

小田原城_三の丸ホール01
小田原城_三の丸ホール01
JR小田原駅から徒歩で10分ほどで三の丸ホールです。
ここは、旧小田原市民会館跡に建設された施設で、観光交流センターやイベントホールなどがありカフェも併設しています。
城をぐるりと巡ってきてひと休憩にも最適です。
施設の脇道には、三の丸大手門跡が今も残ります。

【江戸時代の城ルート】小田原城 二の丸隅櫓

小田原城_二の丸隅櫓01
小田原城_二の丸隅櫓01
小田原城_二の丸隅櫓07
小田原城_二の丸隅櫓07
小田原城_二の丸隅櫓と学橋14
小田原城_二の丸隅櫓と学橋14
三の丸ホールを出て右に進むとすぐ二の丸隅櫓があります。
二の丸隅櫓は、江戸時代に大久保氏によって建造されました。隅櫓は関東大震災により支えていた石垣が崩落し、1934年(昭和9年)に再建されたものです。石垣の隅部分がきれいな長方形の石で積上げられ修復の跡が窺えます。
二の丸内堀と隅櫓の構図はほんと絵になります。

【江戸時代の城ルート】小田原城 馬出門

小田原城_馬出門03
小田原城_馬出門03
小田原城_馬出門06
小田原城_馬出門06
小田原城_内冠木門02
小田原城_内冠木門02
二の丸隅櫓を見ながらまっすぐ三の丸ホール方面に少し戻り橋を渡ると馬出門です。
馬出門は大手筋にあたる門で、2009年に木造復元されました。
馬出門は、馬出門と内冠木門の2つの門からなり内側を土塀と石垣で囲まれた非常に強固な枡形門です。

【江戸時代の城ルート】小田原城 馬屋曲輪

小田原城_馬屋曲輪二重櫓跡03
小田原城_馬屋曲輪二重櫓跡03
小田原城_馬屋曲輪01
小田原城_馬屋曲輪01
小田原城_馬屋曲輪二重櫓跡の石垣と内堀01
小田原城_馬屋曲輪二重櫓跡の石垣と内堀01
内冠木門を抜けると馬屋曲輪です。
馬屋曲輪は、文字通り兵馬を留める場所であり、左手奥には隅櫓跡があります。
櫓跡の石垣には当時の石切りの生々しい跡が散見されます。

【江戸時代の城ルート】小田原城 銅門

小田原城_銅門01
小田原城_銅門01
小田原城_銅門07
小田原城_銅門07
小田原城_銅門10
小田原城_銅門10
内冠木門をくぐって堀を巡るように進むと住吉橋がありこれを渡ると二の丸銅門です。
銅門は二の丸表門で、平成9年に木造復元されました。名前の由来は、大扉に使われた飾り金具に銅(あかがね)が使われたからといわれています。門は櫓門で石垣と塀で枡形になっています。
銅門を通り二の丸には入ると一際大きなイヌマキがあり、さらに先にはSAMURAI館があり忍者体験ができます。更に上ると常盤木門が見えてきます。

【江戸時代の城ルート】小田原城 常盤木門

小田原城_常盤木門03
小田原城_常盤木門03
小田原城_常盤木門10
小田原城_常盤木門10
小田原城_常盤木門石垣の楔跡02
小田原城_常盤木門石垣の楔跡02
空堀にかかる橋を登りながら進むと常盤木門です。
常盤木門は、本丸正門に当たり、最重要防衛施設だったため他の門と比べ大きく堅固に造られています。門は渡櫓と多聞櫓が配され、多聞櫓は武器の貯蔵庫としても使われていました。門の傍らに植えられた松(常盤木)にちなんで名前が付けられたとされます。
常盤木門をくぐると本丸です。
目の前には大きな天守台石垣の上にそびえる天守が見えます。
小田原城_常盤木門07
小田原城_常盤木門07
小田原城_常盤木門17
小田原城_常盤木門17
小田原城_常盤木門SAMURAI館館内06
小田原城_常盤木門SAMURAI館館内06

【江戸時代の城ルート】小田原城 天守

小田原城_天守閣06
小田原城_天守閣06
小田原城_天守閣館内_最上階05
小田原城_天守閣館内_最上階05
小田原城_天守閣から見た相模湾02
小田原城_天守閣から見た相模湾02
小田原城の天守は、江戸時代の設計図をもとに昭和35年に外観復元されました。三重四階の天守と付櫓という連立式の天守閣で、付櫓の入口から登っていきます。内部は鉄筋コンクリート造りで歴史資料館になっており、甲冑、刀剣、絵図や古文書など貴重な歴史資料とともにわかりやすく当時の状況を解説してくれる模型やビデオが放映されています。
天守台の石垣を合わせると高さ38.7mにもなり、晴れた日には相模湾の先にある房総半島前も見渡すことができます。
小田原城_八幡山古郭から見た天守閣03
小田原城_八幡山古郭から見た天守閣03

【江戸時代の城ルート】二の丸

小田原城_二之丸06
小田原城_二之丸06
小田原城_二之丸02
小田原城_二之丸02
小田原城_二の丸内堀と学橋09
小田原城_二の丸内堀と学橋09
天守から御用米曲輪跡をみながら二の丸広場に出ました。
小田原城の二の丸には、行政の中心部となる御殿がありました。
現在は広場になってますが、1992(平成4)年までは城内小学校があり、隣の弁財天曲輪、硝煙曲輪には現在も旭丘高校があります。

【江戸時代の城ルート】学橋

小田原城_学橋11
小田原城_学橋11
最後は学橋を通って二の丸内堀を越えます。最初に見た、二の丸隅櫓も見えます。
「学橋」は朱塗りの木橋で、名前の由来は城内小学校の通学路になっていたから。
城の中で勉強できるって、当時の学生さんがうらやましいですね。

【戦国時代の城ルート】八幡山古郭東曲輪跡

小田原城_八幡山古郭東曲輪02
小田原城_八幡山古郭東曲輪02
小田原城_天守閣から見た八幡山古郭05
小田原城_天守閣から見た八幡山古郭05
小田原城_八幡山古郭東曲輪04
小田原城_八幡山古郭東曲輪04

【戦国時代の城ルート】小田原城小峯御鐘ノ台大堀切

小田原城_小峯御鐘ノ台大堀切(中堀切)01
小田原城_小峯御鐘ノ台大堀切(中堀切)01
小田原城_小峯御鐘ノ台大堀切(中堀切)05
小田原城_小峯御鐘ノ台大堀切(中堀切)05
小田原城_小峯御鐘ノ台大堀切(中堀切)09
小田原城_小峯御鐘ノ台大堀切(中堀切)09
東曲輪から徒歩20分ほどで小峯御鐘ノ台大堀切東堀の入り口です。小さいですが案内も出ています。大堀切の遺構は現在、西堀切、北堀切、中堀切の3つあり、中堀切は大堀切東堀とつながっています。
中堀切は城山公園の西側に沿うようにあります。
車でお越しの方は、小田原城山陸上競技場の駐車場が隣接してありますのでそこから向かわれるとスムーズです。
中堀切は、V字に大きく掘られた「薬研堀」と呼ばれる種類のもので薬草を粉にする「薬研」ににていることからその名が付きました。
中堀切は、底から両端までは5mほど、大きな防潮堤くらいの高さがあります。
木立に隠れ延々とトンネルのように続いています。

【戦国時代の城ルート】小田原城三の丸外郭新堀土塁

小田原城_三の丸外郭新堀土塁03
小田原城_三の丸外郭新堀土塁03
小田原城_三の丸外郭新堀土塁06
小田原城_三の丸外郭新堀土塁06
小田原城_三の丸外郭新堀土塁から見た石垣山03
小田原城_三の丸外郭新堀土塁から見た石垣山03
次に三の丸外郭新堀土塁にやってきました。
小峯御鐘ノ台中堀切から歩いて15分ほどの場所です。
少しわかりにくいのですが相洋中学・高校に向かって進むと途中に一際大きな緑のスペースが出現します。
三の丸外郭新堀土塁は、元々小峯御鐘ノ台の西堀切の延長線上にあり、「新堀」と呼ばれていました。北条氏政・氏直時代、秀吉の小田原征伐に備え、小峯御鐘ノの西堀切を大きく延長した際に、堀切の内側に組み込まれました。
堀は箱堀がいくつも並んで配される「障子堀」だったと考えられます。
四方をまっすぐ削って箱のような形状をしているのが特徴で、箱状の堀に敵を誘い込んで四方から鉄砲や矢でせん滅する、大人数を一気に撃破することができる防御施設です。

【戦国時代の城ルート】早川上水取水口

小田原城_早川上水06
小田原城_早川上水06
小田原城_早川上水10
小田原城_早川上水10
そして最後に向かうのが「小田原早川上水=小田原用水」、三の丸外郭新堀土塁から徒歩で20分ほどです。
実は日本最古の上水施設で早川ののぼり水という自然現象を巧みに利用しています。
城内に飲料水として常にきれいな水が流れるよう整備されました。
水かさが低い時には、海から富士山めがけて水が逆流し、取水口付近で緩やかになります。
そのため、大雨の日でも緩やかに安定的に水を城内に引き込めました。
城内の用水路で安定的に水が引き込めたため兵糧攻めにも強い、これまでに見てきた巨大な防護施設とともに、戦禍でも安定的な城内の暮らしが保てる工夫が垣間見えます。

小田原城の御城印と百名城スタンプ

小田原城の御城印

小田原城では御城印を販売しています。
小田原城天守閣1階入場券販売所
住所:〒250-0014 神奈川県小田原市城内6−1 小田原城天守閣
TEL:0465-22-3818
料金は1枚300円です。

小田原城の日本百名城スタンプ

小田原城の日本百名城スタンプは以下で希望者にのみ貸し出しとなります。
小田原城天守閣1階入場券販売所
住所:〒250-0014 神奈川県小田原市城内6−1 小田原城天守閣
TEL:0465-22-3818
 開館期間: 基本は年中無休(休館日は12月31日〜1月1日)
 開館時間: 9:30~17:00(入場16:30まで)

小田原城の入城情報

所在地

住所:〒250-0014 神奈川県小田原市城内

開城時間

年中無休
9:00~17:00(入城は16:30まで)

休城日

天守閣、常盤木門SAMURAI館、NINJA館(歴史見聞館)
12月31日〜1月1日

料金

※通常料金(団体料金(30人以上)は別料金体系)
■天守閣
大人510円
小中学生200円
■常盤木門SAMURAI館
大人200円
小中学生60円
■NINJA館(歴史見聞館)
大人310円
小中学生100円
■2館共通券(天守閣・SAMURAI館)
大人610円
小中学生220円

製作スタッフ紹介

記事担当

倉の丞
倉の丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。

写真担当

來未姫
來未姫
旅好き、お酒好き城トリップの仲間。
現在、自身の夢に向かって日夜研鑽中!