徳川御三家の城、虎が伏せる丘の荘厳な天守
和歌山城 大天守
和歌山城 大天守

和歌山城の見どころとイベント

和歌山城 天守丸内部の構造(左上部が二の丸御門櫓、右が乾櫓)
和歌山城 天守丸内部の構造(左上部が二の丸御門櫓、右が乾櫓)
 和歌山城 岡口門
和歌山城 岡口門
和歌山城 御橋廊下(内部)
和歌山城 御橋廊下(内部)
和歌山城の見どころは何といっても復元された天守と連なる櫓群。
現在の和歌山城は、和歌山大空襲の戦火で天守閣群や櫓など貴重な建築物が焼失したものの、本丸の天守や櫓群、門などが復元されています。
虎伏山と呼ばれるその丘陵の上に建つこれら建築物は、当時の威容が垣間見える城跡となっています。
夏は7月中旬から8月末まで「和歌山納涼ナイター」が行われライトアップされた美しい天守閣と城郭を見ることができます。

目次

和歌山城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

関西国際空港から阪和自動車道を使って車で約40分

▼レンタカーは以下
・トヨタレンタカー関西空港 TEL:072-456-8790
・日産レンタカー 関西空港店 TEL:072-456-8623
・ニッポンレンタカー 関西空港 営業所 TEL:072-456-8787
・オリックスレンタカー 関西空港店 TEL:072-456-8780

▼バスで行かれる場合
関西国際空港の場合
 関西国際空港からリムジンバスでJR和歌山駅(約40分)
 時刻表は以下です。
  https://www.kate.co.jp/timetable/detail/WK
 JR和歌山駅西口から「和歌山市内線【25】 <和歌山城前経由>和歌浦口」に乗り「県庁前」下車
 徒歩3分で和歌山城大手門です。

新幹線・電車で行く場合

・東海道新幹線:JR新大阪駅下車
 JR新大阪駅からJR和歌山駅(「特急くろしお」で約1時間5分)

車で行く場合

関西国際空港から阪和自動車道を使って車で約40分
■和歌山城、カーナビの登録は以下の情報で!
住所:和歌山県和歌山市一番丁3

駐車場

和歌山城公園駐車場
住所:〒640-8146 和歌山県和歌山市一番丁3
TEL:073-435-1152

和歌山城、最寄りの場所からのアクセス方法

和歌山城は徳川御三家の1つ紀伊徳川家の居城として有名です。和歌山城の城郭は虎伏山麓に建てられた梯郭式平山城で、別名「虎伏城」とも呼ばれ、二の丸には大きな伏せた虎の銅像が来訪者をむかえてくれます。
和歌山城はJR和歌山駅西口からバスで向かうと便利です。バスは10分に1本ぐらいのペースで出ていて5分ほどで「和歌山城前」につきます。すぐ目の前に大手門があるのでここから登城してください。(車でお越しの際には、大手門の反対側にある「不明門」からご入城ください。駐車場がございますので利用されるといいでしょう。)

以下にて、大手門から巨大な二の丸石垣群を見ながら右折し、二の丸御殿跡から御橋廊下を通って西の丸庭園、そこから追廻門を見ながら不明門から道路に抜けて左折し、空堀を見ながら岡口門から再入城、二の丸の高石垣群を見ながら本丸、天守群を巡るルートで和歌山城の主だった見所をご紹介していきます。

和歌山城を散策する

和歌山城 二の丸北側(大手門から御橋廊下、西の丸庭園)

和歌山城 大手門
和歌山城 大手門
和歌山城 二之丸石垣
和歌山城 二之丸石垣
和歌山城 伏せた虎の像
和歌山城 伏せた虎の像
和歌山城 二の丸北側(大手門から御橋廊下、西の丸庭園)
バスで「和歌山城前」下車。すぐ目の前左側に大きな東堀、正面に一の橋と大手門が見えます。道路を渡って一の橋を渡り大手門をくぐると二の丸です。右手には大きな石垣が奥の方まで続き、圧倒されます。石垣に沿ってやや上りながら進むと右手に大きな伏せた虎の銅像が見えてきます。和歌山城がある虎伏山にちなんだ銅像です。右折して進むと最初に見た石垣群の上に出ます。今は緑と木々に囲まれた公園になっていますが、江戸時代はここに二の丸御殿があり城内の武士たちが政務を行う施設となっていました。二の丸御殿跡を越えると御橋廊下があります。いったん靴を脱ぎ橋の中を進むと、西の丸庭園です。

和歌山城西の丸庭園(国指定名勝)

和歌山城 御橋廊下(入口)
和歌山城 御橋廊下(入口)
和歌山城 西の丸庭園
和歌山城 西の丸庭園
和歌山城 鳶魚亭(西の丸庭園)
和歌山城 鳶魚亭(西の丸庭園)
西の丸庭園は、別名紅葉渓庭園とも呼ばれ、楓や紅葉など秋の紅葉が非常に美しい庭園として知られています。徳川頼宣が自身の隠居場として西の丸御殿とともに作庭したという説と、浅野氏時代に家臣の上田宗固が作庭したという説の2つあり、まだどちらか決まっていません。すり鉢のような急斜面を巧みに生かした池泉式回遊庭園は、豪快な二段の石と相まってピンとした空気感を演出しています。鳶魚閣(えんぎょかく)と2つの茶室とともにお楽しみください。
西の丸庭園を後にして追廻門に向かいます。

和歌山城砂の丸にある門、石垣(追廻門→石垣群→不明門→空堀→岡口門)

和歌山城 追廻門
和歌山城 追廻門
和歌山城 不明門跡の虎口
和歌山城 不明門跡の虎口
和歌山城 南の丸空堀の草花
和歌山城 南の丸空堀の草花
追廻門は砂の丸に造られた門で、城の北東部に位置します。通称「赤門」といわれ、城の門としては珍しい朱塗りの門として有名です。北東にある門は鬼門に当たるため鬼除けとして赤く塗られたのではといわれています。
追廻門を右に見ながらまっすぐ進むと和歌山県護国神社、それを過ぎると左手に石垣群が見えてきます。石垣をよく見ると何やら紋章のようなものが刻まれています。これは当時和歌山城の普請に関わった大名が普請に関わったことを証して刻んだもので、数多くの大名が普請に関わっていたことが垣間見えます。
本丸に向かう石垣と山をぐるり巡るように進むと駐車場があります。これを越えた場所に不明門(跡)が見えてきます。不明門は建築物ないのですがかつて門があったその場所は枡形虎口になっています。いったん門を出て左折し道路沿いを行くと植物園が見えてきます。ここはかつて空堀だった場所で堀を越えたその先は動物園になっています。

岡口門、南の丸

和歌山城 南の丸高石垣
和歌山城 南の丸高石垣
和歌山城 高石垣(岡口門近く)
和歌山城 高石垣(岡口門近く)
和歌山城 岡口門
和歌山城 岡口門
空堀が終わり水堀に代わると国重要文化財の岡口門が見えてきます。
明治時代の廃城の波を逃れ昭和まで現存した建物や武家屋敷の多くが焼失した和歌山大空襲を生き残ったその門は、大きく荘厳な空気に包まれています。
・和歌山城 岡口門(国重要文化財)
浅野家時代に大手門から搦手門に改修され、その後頼宣時代に大きな櫓門として改修されました。現在は切妻屋根で、一階の櫓門のみですが、当時は右側に続櫓がありました。
岡口門を越えて左折し、南の丸の大きな石垣群を見ながら表坂から山麓を縫うように時計周りで登っていくと和歌山城本丸につきます。

和歌山城本丸と天守群

和歌山城 天守(本丸御殿後からの眺め)
和歌山城 天守(本丸御殿後からの眺め)
右手に本丸御殿跡があった石垣が、左手に日本三大連立式平山城にも数えられる美しい天守群が見えてきます。左手に進む前に右手の本丸御殿跡に上ってみてください。本丸御殿跡から見える和歌山城天守は何とも美しくインスタ映えスポットになっています。
本丸は、天守二之御門(楠門)から入ります。

和歌山城天守

和歌山城 二之丸御門と多門櫓と大天守
和歌山城 二之丸御門と多門櫓と大天守
和歌山城 二の御門櫓と二の御門
和歌山城 二の御門櫓と二の御門
天守丸二の門櫓
天守丸二の門櫓
和歌山城天守は、浅野家時代のものと徳川家時代後期のものではその趣が違います。浅野家時代の天守は黒板張りの天守でしたが、第十代藩主徳川治宝の時代に現在の白亜の壁に塗り替えられました。その後和歌山大空襲まで国宝として現存しましたが焼失し、1958年(昭和33年)にコンクリート造りの外観復興にて再建されました。現在建物内は展示資料館となっています。
天守は楠門から時計周りに、二之御門櫓、多聞櫓、乾櫓、多聞櫓、御台所、小天守、大天守、多門櫓そして楠門へとつながっていきます。
建物内には小天守から入ってぐるり見学できます。
大天守から見る和歌山の街並みや瀬戸内へ続く海は、そして紀伊の山々は非常に美しく、視線を落としての本丸内の郭を見るのもおすすめです。
和歌山城 乾櫓
和歌山城 乾櫓
和歌山城 小天守
和歌山城 小天守
和歌山城 天守 春
和歌山城 天守 春

和歌山城の御城印と百名城スタンプ

和歌山城の御城印

和歌山城では、御城印は以下2ヵ所で購入可能です。
和歌山城券売所(和歌山城バージョン)
住所:〒640-8146 和歌山県和歌山市一番丁
TEL:073-488-7640
料金は300円
お天守茶屋(虎伏山バージョン)
住所:〒640-8146 和歌山県和歌山市一番丁
TEL:073-488-7640
料金は330円

和歌山城の日本百名城スタンプ

和歌山城の日本百名城スタンプは以下で押せます。
和歌山城天守閣楠門受付
住所:〒640-8146 和歌山県和歌山市一番丁3

和歌山城の入城情報

所在地

【車で行く場合】
関西国際空港から阪和自動車道を使って車で約40分
和歌山城
住所:〒640-8146 和歌山県和歌山市一番丁3

開城時間

【開城時間】
9:00~17:30(最終入場は17:00分まで)

休城日

【休城日】
12月29日~12月31日

料金

【料金】
大人:410円
子供:200円 ※小中学生

製作スタッフ紹介

記事&写真担当

倉之丞
倉之丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。