日本唯一、天守に宿泊できるおもてなし城
白石城
白石城

白石城の見どころとイベント

白石城 二の御門
白石城 二の御門
お城と同時に楽しむことができる四季折々の豊かな自然も、非常に魅力的です。春には、白石城内にある益岡公園で、約400本の桜が見頃を迎えます。秋には、蔵王の紅葉も見頃となります。お城の周囲の木々も彩られ、漆喰の白石城と紅葉のコントラストは素晴らしいものです。10月中旬~11月上旬には白石城下菊花展が催され、出品された菊花約300点と紅葉がお城を鮮やかに彩ります。
白石城は、日本でも珍しい天守に泊まれるお城としても有名です。この「城泊」は、欧米豪の富裕層に向けた、訪日グローバルキャンペーン造成事業の一つで、2019年にはサンマリノ大使ご夫妻をお招きし、白石市の伝統文化体験や白石城での宿泊を体験していただきました。現在は宿泊できませんが、年に2,3回「城泊」を行う予定でしたので、コロナが落ち着いたらまた泊まれるかもしれませんね。

目次

白石城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

仙台国際空港から東北縦貫自動車道/東北自動車道を使って車・タクシーで約50分

▼レンタカーは以下
・トヨタレンタカー仙台空港店 0223-22-0100
・日産レンタカー仙台空港店 022-383-2823
・ニッポンレンタカー 仙台空港 営業所 022-382-0971
・オリックスレンタカー 0223-29-4163

▼バスで行かれる場合
リムジンバスで岩沼駅まで約25分、そこから電車で26分
(岩沼駅から白石駅まで26分)
白石駅から
・徒歩で約15分
・タクシーで約4分

新幹線・電車で行く場合

東北新幹線:白石蔵王駅下車
白石蔵王駅から
・徒歩で約26分
・タクシーで約6分

車で行く場合

・東北自動車道 二本松ICから車で20分
仙台国際空港から東北縦貫自動車道/東北自動車道を使って車で約50分
■白石城、カーナビへの登録は以下の情報を!
住所:宮城県白石市益岡町1−16

駐車場

白石城城下広場駐車場
住所:〒989-0292 宮城県白石市大手町

白石城、最寄りの場所からのアクセス方法

宮城県白石市にある平山城で、東北本線「白石駅」から西に徒歩15分の位置にあります。
白石城は別名「益岡城(ますおかじょう)」とも言われています。かつて白石城主であった蒲生氏時代に、白石城は「益岡城」と改名され、当時としては近代的な城へと生まれ変わりました。後に城主となった上杉氏は、城の整備をし、益岡から白石へと地名を戻しています。
JR白石駅から国道108号線を西に15分ほど行くと白石城が見えてきます。
白石城城下広場駐車場に突き当ったら左に折れ、すぐに右折、あとは道なりに左折してください。次に右折し、地場スーパー「ヨークベニマル白石店」のすぐ向かいの入り口から登城開始です。
緩やかな登り道を真っすぐ進むと、写真でよく見た風景が見えてきます。
右に帯曲輪跡を見ながら左を見ると白石城天守(正確には「大櫓」)が見え、更に上って振り返ると一の御門が見えます。

白石城を散策する

一の御門と二の御門

白石城 一の御門
白石城 一の御門
一の御門、二の御門は三層の天守とともに、文献や調査データを元に木造再建されました。
天守へはまず一の御門をくぐり、二の御門を通って折れ曲がるように向かっていきます。
一の御門の前、二の御門の前が小さな枡形になっていて、真っすぐに場内に入れない構造になっています。

白石城の天守について

白石城 二の門(遠景)
白石城 二の門(遠景)
白石城 天守と二の御門
白石城 天守と二の御門
白石城 天守からの眺め
白石城 天守からの眺め
二の御門をくぐって折れ曲がるように天守に向かいます。
白石城の天守は「大櫓」と呼ばれ、天守は無いとされています。
現在の天守は外観三重天守で、当初の蒲生郷成が益岡城を修築した時代には、天守をつくることを遠慮することはなかったはずですが、江戸時代に描かれた絵図では、益岡城の天守は石垣造りの基壇の上に築かれています。
本城となる仙台城にも天守が建造されることはなく、基壇の天守台に礎石を据えた地下部分(石蔵)があったと考えられるので、内部は4階となり、三重櫓は当然、天守と呼ばれたと思われます。

白石城東口門(当信寺)

登城口から出て右折し、本町大通商店街を東に5分ほど進むと当信寺があります。
 白石城東口門は、明治維新の時にこの当信寺の門として移築されました。
東口門は、正式には「二ノ丸大手二ノ門」といい、大手口から城内に入り、外曲輪、三ノ丸内の屈折した通路を通り、本丸へ入る関門のようなものでした。
片倉家屏風絵に描かれた東口門は、二階に横幅のある格子窓がつき、その両側と階下両側に狭間が設けられています。現在の門は、一旦白石駅前通りの「専念寺(せんねんじ)」で払下げを受けましたが、1887年(明治20年)の東北本線の開通に伴い、「当信寺(とうしんじ)」山門として移築された二階櫓門です。二階中央の表と裏に大きな「眼象窓(げんじょうまど)」が各一つずつ、二階には「丸窓」があります。

白石城、近くの観光地情報

白石城下町やおすすめ観光スポットについてご紹介します。
白石城は白石城下町のシンボルとして復元されています。天守閣からは市街や蔵王連峰など、城下町を一望することができます。城下町には、名所・旧跡が多く残されており、堀割や水路、商家の蔵などが点在するなど城下町らしい趣が見られます。また、清流や蔵王国定公園、天然記念物など自然環境に恵まれた街でもあります。官人をはじめ、俳人や歌人が多く訪れており、下紐の関や忘れずの山などが、歌枕に詠まれています。特産品の「白石温麺」や伝統工芸品の「弥治郎系伝統こけし」も人気がありますので、歴史ある名所と同時にぜひ堪能してみてください。

おすすめ観光スポット①|片倉家中小関家武家屋敷

白石城 片倉家中小関家武家屋敷
白石城 片倉家中小関家武家屋敷
片倉家中小関家武家屋敷は、約260年の歴史ある古建築です。1993年に宮城県指定文化財となっています。白石城の城主であった片倉家の家臣小関家の屋敷で、1730年に建築されたことが確認されています。1991年に白石市に母屋、門、塀が寄贈されたのを機に、創建当時の姿に復元されました。片倉家中小関家武家屋敷は、白石城の北側の沢端川沿いに建っており、庭木に囲まれた場所にあります。当時の武士の生活が垣間見える貴重な武家屋敷です。タイムスリップした気持ちになり、静かで趣のある風景を楽しんでください。

白石城から片倉家中小関家武家屋敷への行き方

一の門から北に進んで突き当り右折、更に大きな道路に突き当たったたら左折で進むとつきます。徒歩で5分ほどです。

おすすめ観光スポット②|鎌先温泉

鎌先温泉は、蔵王連峰の東南側山麓にある温泉地です。1428年(正長元年)に開湯され、600年の歴史を持つ温泉になります。古くから傷を治す効果がある薬湯として多くの人に知られており、「奥羽の薬湯」「キズは鎌先」などと呼ばれていました。
濃厚な名湯は、鉄分を多く含む「にごり湯」で、泉質はナトリウム・塩化物・硫酸塩泉・含鉄泉となっています。
鎌先温泉街には5軒の旅館が点在しており、現在湯治を受け入れている「最上屋旅館」や黄金風呂や食事が人気の「すゞきや旅館」などがあります。最も古い旅館は「湯主一條」で、戦国大名の今川義元の食客として仕えていました。今川義元が桶狭間の戦いで織田信長に敗れ、鎌先温泉に浸ったところ傷が癒えたといいわれています。また、伊達政宗や片倉景綱なども入湯したとされています。
どこか懐かしい風情と様々な伝説が残る、注目の温泉です。それぞれの旅館で、日帰り温泉も施していますので、旅の疲れを癒しに鎌先温泉に訪れてみてはいかがでしょうか。

白石城から鎌先温泉への行き方

県道254号」経由で車で10分ほどで到着です。

白石城の御城印と百名城スタンプ

二本松城の御城印

白石城では御城印を販売しています。
白石城歴史探訪ミュージアム
住所:〒989-0251 宮城県白石市益岡町1−16
TEL:0224-24-3030
料金は1枚300円です。

白石城の日本続百名城スタンプ

白石城の日本続百名城スタンプは以下で押せます。
白石城天守閣内
住所:〒989-0251 宮城県白石市益岡町1−1

白石城の入城情報

所在地

住所:宮城県白石市益岡町1−16

開城時間

9:00~17:00

休城日

12月28日~12月31日

料金

大人:400円
子供:200円

製作スタッフ紹介

記事

歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりや江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。

※写真は「写真AC」を使用