藤堂高虎の築城、豊後水道を監視する灯台城
宇和島城 天守
宇和島城の見どころとイベント
海から臨む天守の姿はまるで灯台のよう。
中世期、海賊の住処だった伊予の城跡に築城名手、藤堂高虎によって築城されたのが宇和島城です。
現在曲輪構造を見る建造物はありませんが、当時の宇和島城は、宇和島城の北側から東側を囲むように流れる、海から引いたといわれる「辰野川」がその外堀の役割を果たし、栄橋北側から南に九之内3丁目交差点が海に、そこから市立病院入口→九之内和霊神社前交差点さらに北に向かって宇和島城栄町濠を結ぶ部分の1つ先の道路から外側が堀となっていました。この、南から東にかけて、角から角が隠れ位置にある5角形が、非常に攻めにくい構造となっていました。
毎年5月のゴールデンウィークには、伊達秀宗から始まる宇和島立藩を記念して「伊達な宇和島お城まつり」が開催されます。中でも秀「宗公入部 伊達五入七騎大武者行列」の武者行列は圧巻で、一般公募で参加も可能です。
中世期、海賊の住処だった伊予の城跡に築城名手、藤堂高虎によって築城されたのが宇和島城です。
現在曲輪構造を見る建造物はありませんが、当時の宇和島城は、宇和島城の北側から東側を囲むように流れる、海から引いたといわれる「辰野川」がその外堀の役割を果たし、栄橋北側から南に九之内3丁目交差点が海に、そこから市立病院入口→九之内和霊神社前交差点さらに北に向かって宇和島城栄町濠を結ぶ部分の1つ先の道路から外側が堀となっていました。この、南から東にかけて、角から角が隠れ位置にある5角形が、非常に攻めにくい構造となっていました。
毎年5月のゴールデンウィークには、伊達秀宗から始まる宇和島立藩を記念して「伊達な宇和島お城まつり」が開催されます。中でも秀「宗公入部 伊達五入七騎大武者行列」の武者行列は圧巻で、一般公募で参加も可能です。
目次
宇和島城へのアクセス方法
飛行機で行く場合
松山空港から車・タクシーで約1時間20分
▼レンタカーは以下
・トヨタレンタカー 松山空港 TEL:089-972-6100
・日産レンタカー 松山空港店 TEL:089-974-2341
・ニッポンレンタカー 松山空港 TEL:089-973-6811
・オリックスレンタカー 松山空港坊っちゃん店 TEL:089-973-9554
・タイムズカーレンタルタイムズカー松山空港 TEL:089-972-8371
松山空港から電車で約2時間15分
最寄り駅:JR宇和島駅
・JR宇和島駅からバスで約3分(JR宇和島駅1番乗り場から「南予文化会館前」または「宇和島バスセンター」で下車してください。バス停から城山登山口までは徒歩で約2分です。)
・JR宇和島駅から徒歩で約10分。
▼レンタカーは以下
・トヨタレンタカー 松山空港 TEL:089-972-6100
・日産レンタカー 松山空港店 TEL:089-974-2341
・ニッポンレンタカー 松山空港 TEL:089-973-6811
・オリックスレンタカー 松山空港坊っちゃん店 TEL:089-973-9554
・タイムズカーレンタルタイムズカー松山空港 TEL:089-972-8371
松山空港から電車で約2時間15分
最寄り駅:JR宇和島駅
・JR宇和島駅からバスで約3分(JR宇和島駅1番乗り場から「南予文化会館前」または「宇和島バスセンター」で下車してください。バス停から城山登山口までは徒歩で約2分です。)
・JR宇和島駅から徒歩で約10分。
新幹線・電車で行く場合
車で行く場合
駐車場
・城山下駐車場(普通車は宇和島城城山登山口前、大型車は宇和島消防署裏にあります。)
利用時間:24時間営業
料金:普通車 1時間100円
大型車 1時間600円・1日3000円 ※大型車の駐車場をご利用の方は事前予約が必要です。
収容台数:普通車45台
大型バス3台分
お問い合わせ:商工観光課
TEL:0895-49-7023
※城山下駐車場は、令和2年11月1日から工事完了(令和3年7月頃<見込み>)までの間、閉鎖しています。
・中央町駐車場(南予文化会館1階にあります。)
利用時間:24時間営業
料金:普通車 1時間100円
収容台数:普通車100台
お問い合わせ:南予文化会館
TEL:0895-24-6800
利用時間:24時間営業
料金:普通車 1時間100円
大型車 1時間600円・1日3000円 ※大型車の駐車場をご利用の方は事前予約が必要です。
収容台数:普通車45台
大型バス3台分
お問い合わせ:商工観光課
TEL:0895-49-7023
※城山下駐車場は、令和2年11月1日から工事完了(令和3年7月頃<見込み>)までの間、閉鎖しています。
・中央町駐車場(南予文化会館1階にあります。)
利用時間:24時間営業
料金:普通車 1時間100円
収容台数:普通車100台
お問い合わせ:南予文化会館
TEL:0895-24-6800
宇和島城、最寄りの場所からのアクセス方法
愛媛県宇和島市にある平山城で、JR四国予讃線「宇和島駅」から南西に徒歩11分の位置にあります。
今回は立ち上がり御門から式部丸を左折して代右衛門丸、郷土館を見ながら天守を目指すルートをご紹介いたします。
今回は立ち上がり御門から式部丸を左折して代右衛門丸、郷土館を見ながら天守を目指すルートをご紹介いたします。
宇和島城を散策する
立ち上がり門
立ち上がり門は城郭の南にあります。
門は登城口として機能していますが、江戸時代は現在の更に南側を外堀が通り、豊後橋を渡り搦手門を経て、この門を通り天守へ登城する流れになっていました。国内に現存する薬医門としては最大クラスの規模で、広島大学の調査では、現存最古クラスの可能性を持ち、国の重要文化財としても遜色ない価値を有すると評価されています。
門は登城口として機能していますが、江戸時代は現在の更に南側を外堀が通り、豊後橋を渡り搦手門を経て、この門を通り天守へ登城する流れになっていました。国内に現存する薬医門としては最大クラスの規模で、広島大学の調査では、現存最古クラスの可能性を持ち、国の重要文化財としても遜色ない価値を有すると評価されています。
代右衛門丸と藤兵衛丸
立ち上がり門を後にして石段(苔むしているので注意)を登ると最初に見えるのが式部丸、右折すると代右衛門丸へと続きます。更に上ると藤兵衛丸にある郷土館が見えてきます。
天守
宇和島城の天守は、藤堂高虎が建築した慶長年間の天守とそれを改修して伊達宗利により建てられたものがあり、現存しているのは、この宗利時代のものです。
外観は長押形で飾られた白漆喰総塗籠の外壁仕上げの各重に千鳥破風、唐破風を配置した外観で、天守の入り口には唐破風屋根で開放的な造りの玄関が用いられています。
天守内に入ると、廊下の内側に障子戸が残っています。これは、現存天守としては唯一であり、安土桃山建築の畳敷きの名残である「高敷居」があるのも特徴です。また、壁には狭間や石落としなど戦いの備えが一切なく、使い勝手や装飾が重視されているものの、すべての窓の下の腰壁には鉄砲掛けがあり、腰程の高さにあけられた窓から直接射撃を行う設計であったと考えられています。まさに歴史の名残を残した優美さの中に、戦にも使える実践向きな構造をした「伊達者」の面目躍如が窺えます。
外観は長押形で飾られた白漆喰総塗籠の外壁仕上げの各重に千鳥破風、唐破風を配置した外観で、天守の入り口には唐破風屋根で開放的な造りの玄関が用いられています。
天守内に入ると、廊下の内側に障子戸が残っています。これは、現存天守としては唯一であり、安土桃山建築の畳敷きの名残である「高敷居」があるのも特徴です。また、壁には狭間や石落としなど戦いの備えが一切なく、使い勝手や装飾が重視されているものの、すべての窓の下の腰壁には鉄砲掛けがあり、腰程の高さにあけられた窓から直接射撃を行う設計であったと考えられています。まさに歴史の名残を残した優美さの中に、戦にも使える実践向きな構造をした「伊達者」の面目躍如が窺えます。
宇和島城、近くの観光地情報
宇和島城下町やおすすめ観光スポットについてご紹介します。
おすすめ観光スポット①|天赦園
宇和島城の南西側に伊達家が建てた庭園「天赦園」があります。国の名勝にも指定されています。
1672年(寛文12)に宇和島藩2代藩主の伊達宗利が海を埋め立てて造成した浜御殿が始めといわれ、幕末に7代藩主の伊達宗紀が1866年(慶応2)に築庭しました。鬼ヶ城連峰を借景とした池泉回遊式の庭園で、大名庭園でもあります。
「天赦園」の名の由来は、正宗が晩年に読んだ漢詩
馬上少年過 世平白髪多 残躯天所赦 不楽是如何
(馬上に少年過ぎ 世は平にして白髪多し残躯は天の赦す所 楽しまずして是を如何せん)
にちなんだとされます。宗紀自身長寿でしたから、隠居後のこうした思いを表現したのかもしれません。
庭園には、伊達家の家紋にもある「竹」、宇和島の地に古くから息づく「藤原」の血脈を意味した「藤」がふんだんに植栽されています。4月下旬から5月下旬は藤の見ごろでもあり、城まつりとも相まって多くの方々が訪れます。
ホームページ:https://www.uwajima.org/spot/index2.html
1672年(寛文12)に宇和島藩2代藩主の伊達宗利が海を埋め立てて造成した浜御殿が始めといわれ、幕末に7代藩主の伊達宗紀が1866年(慶応2)に築庭しました。鬼ヶ城連峰を借景とした池泉回遊式の庭園で、大名庭園でもあります。
「天赦園」の名の由来は、正宗が晩年に読んだ漢詩
馬上少年過 世平白髪多 残躯天所赦 不楽是如何
(馬上に少年過ぎ 世は平にして白髪多し残躯は天の赦す所 楽しまずして是を如何せん)
にちなんだとされます。宗紀自身長寿でしたから、隠居後のこうした思いを表現したのかもしれません。
庭園には、伊達家の家紋にもある「竹」、宇和島の地に古くから息づく「藤原」の血脈を意味した「藤」がふんだんに植栽されています。4月下旬から5月下旬は藤の見ごろでもあり、城まつりとも相まって多くの方々が訪れます。
ホームページ:https://www.uwajima.org/spot/index2.html
宇和島城から天赦園への行き方
宇和島城上り立ち門から徒歩で約5分
おすすめ観光スポット②|宇和島市立伊達博物館
宇和島市立伊達博物館では、伊達家ゆかりの秘蔵の品々や薫り高い文化を知ることができます。館内は3つの展示室に分かれており、年に一度特別展も企画されています。
文化遺産約4万点が収蔵されており、歴史的に貴重な古文書類や豪華な武具甲冑、書画など、様々なものを展示しています。
ホームページ:http://www.city.uwajima.ehime.jp/site/datehaku-top/
文化遺産約4万点が収蔵されており、歴史的に貴重な古文書類や豪華な武具甲冑、書画など、様々なものを展示しています。
ホームページ:http://www.city.uwajima.ehime.jp/site/datehaku-top/
宇和島城から宇和島市立伊達博物館への行き方
宇和島市立伊達博物館へは、宇和島城の上り立ち門から出て、右に進み1つ目の交差点を左折してまっすぐ進むと到着します。徒歩10分程度です。
博物館は宇和島城のすぐ近くにありますので、徒歩で行くことをおすすめします。
博物館は宇和島城のすぐ近くにありますので、徒歩で行くことをおすすめします。
宇和島城と合わせて訪れたい観光スポット|伊予・宇和島エリア
伊予・宇和島エリアの見どころ|南楽園
南楽園は、四国で最大規模を誇る日本庭園です。総面積が15万3000平方メートルもあり、150種20万本もの木が植えられ、季節ごとに色とりどりの花を楽しむことができます。また、季節に合わせて、梅まつりやつつじまつり、菖蒲まつりなどのイベントを開催しています。園内は、深い樹木でおおわれた渓流や滝が目を引く「山の家」・江戸時代の農家のイメージの「里の家」・漁村風景と瀬戸内に浮かぶ島や石垣の家を見せる「海の家」・花に埋もれた町の4つのゾーンに分けられており、それぞれ違った景色を鑑賞することができます。
ホームぺージ:http://www.nanreku.jp/site/nanrakuen/
ホームぺージ:http://www.nanreku.jp/site/nanrakuen/
宇和島城から南楽園への行き方
宇和島城から南楽園までは、車で宿毛街道を南下していき、南楽園入口交差点で右折し、道なりにまっすぐ進むと到着します。所要時間は約30分です。
バスでは、宇和島自動車の福浦線「南予文化会館前」から乗車し、「南楽園前」で降車してください。約35分で到着します。料金は700円です。
「南予文化会館前」は宇和島城の桑折氏武家長屋門から出てすぐ近くにあります。
バスでは、宇和島自動車の福浦線「南予文化会館前」から乗車し、「南楽園前」で降車してください。約35分で到着します。料金は700円です。
「南予文化会館前」は宇和島城の桑折氏武家長屋門から出てすぐ近くにあります。
宇和島城の御城印と百名城スタンプ
御城印販売場所
・宇和島城天守
・1枚300円
・1枚300円
日本100名城スタンプ設置場所
・宇和島城天守
宇和島城の入城情報
所在地
住所:愛媛県宇和島市丸之内
開城時間
年中無休、3月~10月 9時~17時、11月~2月 9時~16時
休城日
なし
料金
大人200円
小・中学生 無料
65歳以上160円 身分証明書をご提示ください。
身障者 無料 障がい者手帳等をご提示ください。
大人(20人以上)160円
小・中学生 無料
65歳以上160円 身分証明書をご提示ください。
身障者 無料 障がい者手帳等をご提示ください。
大人(20人以上)160円
製作スタッフ紹介
記事
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりや江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
※写真は「写真AC」を使用
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりや江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
※写真は「写真AC」を使用