蝦夷支配と海防強化のための幕末城下町
松前城_本丸御門と天守01
松前城の見どころとイベント
松前城と言えば、城内に7門もの砲台を構えた江戸末期の城郭遺構が有名です。
砲台の後塵には、層塔型の櫓や櫓門と土塀が張り巡らされた強固な本丸がありました。
本丸には、現在も本丸御門や天守があり、その北側には、当時の寺町を垣間見える寺院群が今も残ります。
松前は元々秋田安東氏の一族、蠣崎氏が移り住んだ場所で、「舘(たて)」と呼ばれる居館と堀、土塁で囲まれた陣屋でしたが、江戸時代初期、北海道の先住民であるアイヌ民族の方々との交易を幕府に委任されることで松前藩として立藩し、松前城として現在の福山の地に移りました。
江戸後期になると、ロシアからの侵攻に備え、江戸時代の城郭遺構を残しながらも新たな対応や艦砲射撃も想定した海上防御の基地として再整備されました。
そのため、海に向かった西、南、川や堀の広い東の防衛は強化されましたが、北側は寺町街となり堀幅も狭い構造のままでした。
このため、幕末には土方歳三をはじめとした旧幕府軍に、北側から攻められて落城。
改めて城の構造の弱点を露呈します。
松前はアイヌとの交易の拠点になった場所で江戸時代、幕末を通して非常に栄えました。
その名残は寺町はじめ城下の町並みに垣間見えます。
ぜひ幕末の歴史を残す町並みを漫ろ歩いてみてください。
砲台の後塵には、層塔型の櫓や櫓門と土塀が張り巡らされた強固な本丸がありました。
本丸には、現在も本丸御門や天守があり、その北側には、当時の寺町を垣間見える寺院群が今も残ります。
松前は元々秋田安東氏の一族、蠣崎氏が移り住んだ場所で、「舘(たて)」と呼ばれる居館と堀、土塁で囲まれた陣屋でしたが、江戸時代初期、北海道の先住民であるアイヌ民族の方々との交易を幕府に委任されることで松前藩として立藩し、松前城として現在の福山の地に移りました。
江戸後期になると、ロシアからの侵攻に備え、江戸時代の城郭遺構を残しながらも新たな対応や艦砲射撃も想定した海上防御の基地として再整備されました。
そのため、海に向かった西、南、川や堀の広い東の防衛は強化されましたが、北側は寺町街となり堀幅も狭い構造のままでした。
このため、幕末には土方歳三をはじめとした旧幕府軍に、北側から攻められて落城。
改めて城の構造の弱点を露呈します。
松前はアイヌとの交易の拠点になった場所で江戸時代、幕末を通して非常に栄えました。
その名残は寺町はじめ城下の町並みに垣間見えます。
ぜひ幕末の歴史を残す町並みを漫ろ歩いてみてください。
目次
松前城へのアクセス方法
飛行機で行く場合
函館空港から車・タクシーで約1時間50分
▼レンタカーは以下
・日産レンタカー 函館空港店 0138-57-1441
・トヨタレンタカー函館空港 0138-59-0100
・ニッポンレンタカー 函館空港前営業所 050-1712-2979
▼レンタカーは以下
・日産レンタカー 函館空港店 0138-57-1441
・トヨタレンタカー函館空港 0138-59-0100
・ニッポンレンタカー 函館空港前営業所 050-1712-2979
新幹線・電車で行く場合
新幹線「木古内駅」から「松城」までバスで約1時間30分(521系統 松前出張所行)
バス停「松城」から徒歩約7分で松前城天神坂門到着
バス停「松城」から徒歩約7分で松前城天神坂門到着
車で行く場合
・函館方面からは、「国道228号」をまっすぐ松前方面
を目指します。
■松前城、カーナビへのセットは以下の情報で!
「松前町役場横(ヒストリーオアシス)駐車場」
住所:北海道松前郡松前町字神明30番地
を目指します。
■松前城、カーナビへのセットは以下の情報で!
「松前町役場横(ヒストリーオアシス)駐車場」
住所:北海道松前郡松前町字神明30番地
駐車場
「松前町役場横(ヒストリーオアシス)駐車場」
住所:北海道松前郡松前町字神明30番地
※約15台、無料
住所:北海道松前郡松前町字神明30番地
※約15台、無料
松前城、最寄りの場所からのアクセス方法
車がない場合は、JRは既に廃路となっているのでバスで移動します。
今回は、「松前町役場横(ヒストリーオアシス)駐車場」から天神坂門を通って砲台跡、搦手二の門、内堀と土塁を巡りながら本丸内を見学。旧寺町だった松前公園内のお寺を巡りながら、松前藩屋敷(テーマパーク)を巡ります。
今回は、「松前町役場横(ヒストリーオアシス)駐車場」から天神坂門を通って砲台跡、搦手二の門、内堀と土塁を巡りながら本丸内を見学。旧寺町だった松前公園内のお寺を巡りながら、松前藩屋敷(テーマパーク)を巡ります。
松前城を散策する
松前城、天神坂門
三の丸にあった門で、2002年に木造復元されました。門の内側は天竺造りですが、表側の上部は白漆喰で覆われています。
松前城、砲台跡
天神坂門をくぐると三の丸です。
幕末当初、ここには7門の砲台が設置され海防にあたりました。
2000年代に入って発掘調査が行われ、現在は第5砲台、第6砲台、第7砲台跡が部分的に復元されています。
幕末当初、ここには7門の砲台が設置され海防にあたりました。
2000年代に入って発掘調査が行われ、現在は第5砲台、第6砲台、第7砲台跡が部分的に復元されています。
松前城、搦手二ノ門
2000年に木造復元されました。搦手二ノ門は東側から城内に通じる重要な防衛施設であり、高さ6.4Mもある大きな高麗門です。門の周りは木造の塀となり、破却していた石垣も修繕されきれいになっています。
内堀と土塁
搦手二ノ門を過ぎて内堀脇を北に進むと松前公園(本丸北と旧寺町)です。ここからの眺めが松前城のベストショットの一つです。写真をお忘れなく。
松前城、本丸御門(国指定重要文化財)
土塁と寺町の石垣跡を過ぎると本丸御門と天守です。
1950年(昭和25年)には国の重要文化財に指定されました。
切妻造り、銅板葺き、三間一戸両脇戸付き櫓門で東に土塀がありました。
建物は当時のまま現存し、櫓門を支える見事な亀甲柄の石垣はきれいに修繕されています。
1950年(昭和25年)には国の重要文化財に指定されました。
切妻造り、銅板葺き、三間一戸両脇戸付き櫓門で東に土塀がありました。
建物は当時のまま現存し、櫓門を支える見事な亀甲柄の石垣はきれいに修繕されています。
松前城、天守 (松前城資料館)
明治維新や太平洋戦争での戦禍を免れ、国宝に指定されていましたが、1949年(昭和24年)に焼失しました。
三重三階の層塔型で破風はなどの装飾はなく、築城当初は三重御櫓と呼ばれていました。
防弾のため厚さ約60ミリメートルの欅板を張ってあったといわれています。
現在は外観復元したコンクリート造りで内部は、松前城資料館となっています。
三重三階の層塔型で破風はなどの装飾はなく、築城当初は三重御櫓と呼ばれていました。
防弾のため厚さ約60ミリメートルの欅板を張ってあったといわれています。
現在は外観復元したコンクリート造りで内部は、松前城資料館となっています。
松前城、本丸表御殿玄関
明治維新後、天守や本丸御門とともに現存していましたが、松城小学校の玄関として活用されたのち、1982年に現在の本丸内に移築されました。移築は曳家形式と呼ばれる建物ごと丸太をしいて引きながら運ぶ形式で移されました。(同様の方法で弘前城天守も南東隅の石垣台から本丸中央部に移されています)
松前公園内 (旧松前城本丸北と城下の寺町跡)
本丸北側の旧寺町は現在公園として整備されています。
東に阿吽寺、本丸すぐの北には松前神社、北西側には隆雲院や光善寺などの寺院が連なります。
東に阿吽寺、本丸すぐの北には松前神社、北西側には隆雲院や光善寺などの寺院が連なります。
松前藩屋敷
旧寺町を抜けて北西に進むと向かい側に松前藩屋敷があります。
松前城下の武家屋敷を再現したスペースに土産物や飲食店なども並び、当時の武家姿のパフォーマンスや各種イベントが開催されています。又、敷地内には日本庭園もありますのでひと休憩しての散策もおすすめです。
松前城下の武家屋敷を再現したスペースに土産物や飲食店なども並び、当時の武家姿のパフォーマンスや各種イベントが開催されています。又、敷地内には日本庭園もありますのでひと休憩しての散策もおすすめです。
松前城の御城印と百名城スタンプ
御城印販売場所
松前城資料館(松前城天守内)
住所:北海道松前郡松前町字松城144番地
TEL:0139-42-3060
営業時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
1枚:300円
住所:北海道松前郡松前町字松城144番地
TEL:0139-42-3060
営業時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
1枚:300円
日本100名城スタンプ設置場所
松前城資料館
住所:北海道松前郡松前町字松城144番地
TEL:0139-42-3060
営業時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
住所:北海道松前郡松前町字松城144番地
TEL:0139-42-3060
営業時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
松前城の入城情報
所在地
住所:北海道松前郡松前町字松城144番地
TEL:0139-42-3060
TEL:0139-42-3060
開城時間
城内(松前公園内)は年中無休で24時間出入りできます。
ただし、松前城資料館(松前城天守内)は
営業時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
ただし、松前城資料館(松前城天守内)は
営業時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
休城日
城内(松前公園内)は年中無休
ただし、松前城資料館(松前城天守内)は
12月11日~4月9日(冬期休館)
ただし、松前城資料館(松前城天守内)は
12月11日~4月9日(冬期休館)
料金
城内(松前公園内)は無料
ただし、松前城資料館(松前城天守内)は
大人(高校生以上)360円、小人(小・中学生)240円、幼児無料
団体割引(10名以上)は大人290円、小人190円
ただし、松前城資料館(松前城天守内)は
大人(高校生以上)360円、小人(小・中学生)240円、幼児無料
団体割引(10名以上)は大人290円、小人190円
製作スタッフ紹介
記事担当
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
※写真は「写真AC」も使用
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
※写真は「写真AC」も使用