日本最古の再建天守が見据える奥美濃の要
郡上八幡城 天守
郡上八幡城の見どころとイベント
郡上八幡城と言えば、大河ドラマ「真田丸」をはじめ多くの歴史映像に活用された城として有名です。
標高359mほどの八幡山の山麓にそびえたつ白い天守閣は季節を通じて美しく、文豪「司馬遼太郎」も粉雪舞う姿に感動したと記したほどです。
越前美濃街道の要衝に位置し、鎌倉時代に千葉氏一族の「東氏」が移り住み戦国時代まで「東氏」一族が治める地でした。
戦国時代には東氏庶流の「遠藤氏」が一族を併合し、江戸時代初期に現在の礎となる街づくりを行いました。
冬は豪雪、秋は乾燥した山火事と自然災害に悩まされるこの地は、古くから街に生きる平民と武士との結びつきが強く、郡上八幡初代藩主となった遠藤慶隆は、こうした士農工商の結びつきを深めるために「郡上踊り」という身分に関係なく誰でも参加できる祭を考案したといわれています。
また、慶隆、常利、常友と3代にわたり用水路の整備が行われ火災にも強い水の城下町「郡上八幡」の礎をつくりました。
春は桜、夏は抜けるような青空と緑、秋はモミジにつつじ、冬は粉雪が舞う壮麗な美しさと四季折々で様々な表情を見せてくれる郡上八幡城に足を運んでみてはいかがでしょうか。
標高359mほどの八幡山の山麓にそびえたつ白い天守閣は季節を通じて美しく、文豪「司馬遼太郎」も粉雪舞う姿に感動したと記したほどです。
越前美濃街道の要衝に位置し、鎌倉時代に千葉氏一族の「東氏」が移り住み戦国時代まで「東氏」一族が治める地でした。
戦国時代には東氏庶流の「遠藤氏」が一族を併合し、江戸時代初期に現在の礎となる街づくりを行いました。
冬は豪雪、秋は乾燥した山火事と自然災害に悩まされるこの地は、古くから街に生きる平民と武士との結びつきが強く、郡上八幡初代藩主となった遠藤慶隆は、こうした士農工商の結びつきを深めるために「郡上踊り」という身分に関係なく誰でも参加できる祭を考案したといわれています。
また、慶隆、常利、常友と3代にわたり用水路の整備が行われ火災にも強い水の城下町「郡上八幡」の礎をつくりました。
春は桜、夏は抜けるような青空と緑、秋はモミジにつつじ、冬は粉雪が舞う壮麗な美しさと四季折々で様々な表情を見せてくれる郡上八幡城に足を運んでみてはいかがでしょうか。
目次
郡上八幡城へのアクセス方法
新幹線・電車で行く場合
長良川鉄道 郡上八幡駅下車、車で約10分
車で行く場合
東海北陸自動車道・郡上八幡インターチェンジから約12分
●バスで行く場合
・岐阜バス高速八幡線「郡上八幡城下町プラザ」バス停より徒歩 約15分
・長良川鉄道「郡上八幡駅」より「まめバス」に乗車。「城下町プラザ」バス停下車後、徒歩 約15分
●バスで行く場合
・岐阜バス高速八幡線「郡上八幡城下町プラザ」バス停より徒歩 約15分
・長良川鉄道「郡上八幡駅」より「まめバス」に乗車。「城下町プラザ」バス停下車後、徒歩 約15分
駐車場
運転が苦手な方は「城山公園駐車場」や「城下町プラザ駐車場」をおすすめします。
混雑状況により、山頂の「郡上八幡城駐車場」と「城山公園駐車場」に規制がかかる場合も。
・郡上八幡城駐車場(山頂駐車場)
料金:無料
収容台数:約25台
・城山公園駐車場(お城まで徒歩約10分)
料金:無料
収容台数:約17台
・城下町プラザ駐車場(お城まで徒歩約20分)
料金:有料(普通車530円、バイク300円)
※夜間(17:00以降)~翌日(8:30まで)は別料金
混雑状況により、山頂の「郡上八幡城駐車場」と「城山公園駐車場」に規制がかかる場合も。
・郡上八幡城駐車場(山頂駐車場)
料金:無料
収容台数:約25台
・城山公園駐車場(お城まで徒歩約10分)
料金:無料
収容台数:約17台
・城下町プラザ駐車場(お城まで徒歩約20分)
料金:有料(普通車530円、バイク300円)
※夜間(17:00以降)~翌日(8:30まで)は別料金
郡上八幡城、最寄りの場所からのアクセス方法
長良川鉄道越美南線の駅「郡上八幡駅」から城下町中心部までは徒歩で約20分。そこからお城までは急な上り道を約20分ほど歩いて到着です。
駅到着時間に合わせて「郡上八幡城下町プラザ」行のバスが出ていますので中心部へはこちらを使うと便利でしょう。
車で来られる方は、街の中心部にある養安寺の駐車場か、郡上八幡ホテル積翠園近くの駐車場(向かっていく途中にあります)が便利でしょう。両方とも歩いて20分ほどの山道ですが舗装してあるので歩きやすいです。
※郡上八幡城の本丸付近に駐車場はあるにはあります。20台分定員のようですが、スペースはあまり広くありません。また、上りも下りも非常に狭い道で、特に登りはつづら折れになっているので途中で何度か切り返しながら進む必要があります。
駅到着時間に合わせて「郡上八幡城下町プラザ」行のバスが出ていますので中心部へはこちらを使うと便利でしょう。
車で来られる方は、街の中心部にある養安寺の駐車場か、郡上八幡ホテル積翠園近くの駐車場(向かっていく途中にあります)が便利でしょう。両方とも歩いて20分ほどの山道ですが舗装してあるので歩きやすいです。
※郡上八幡城の本丸付近に駐車場はあるにはあります。20台分定員のようですが、スペースはあまり広くありません。また、上りも下りも非常に狭い道で、特に登りはつづら折れになっているので途中で何度か切り返しながら進む必要があります。
郡上八幡城を散策する
二ノ丸と力石
養安寺から登ってくると二の丸に出ます。
ここらの天守の姿がベストショットです。
本丸石垣下には、赤髭作兵衛という力持ちが2つで350kgもある石を運んだという伝説が残る「力石」が置かれています。
ここらの天守の姿がベストショットです。
本丸石垣下には、赤髭作兵衛という力持ちが2つで350kgもある石を運んだという伝説が残る「力石」が置かれています。
御門前の石段と茶屋
二ノ丸を後に御門前の石段を上ると茶屋があります。
ここが本丸、天守への入口です。
ここでチケットを購入して中に入ります。
上って疲れた人はここでいったん休憩するといいでしょう。
ここが本丸、天守への入口です。
ここでチケットを購入して中に入ります。
上って疲れた人はここでいったん休憩するといいでしょう。
本丸と南西隅櫓
天守門をくぐると本丸です。城内には2つの櫓がありますが、そのうちの一つ南西隅櫓があります。
奥の方に天守への入り口が見えます。
奥の方に天守への入り口が見えます。
天守
天守は、日本最古の再建天守で、そもそもは天守はなかったのですが天守台に建築した「模擬天守」という建築種別に分類されます。中は展示スペースになっており、当時の建造物とは違いかなり開放感があります。
中央に階段があり各階の壁伝いに展示物があり、山内一豊の妻「千代」(=見性院)の肖像画も飾ってあります。
最上階からの郡上八幡の町並みは最高です。
中央に階段があり各階の壁伝いに展示物があり、山内一豊の妻「千代」(=見性院)の肖像画も飾ってあります。
最上階からの郡上八幡の町並みは最高です。
凌霜の森
江戸初期三代にわたり「遠藤氏」が統治してきましたが、後半100年ほどは徳川譜代の「青山氏」が統治してきました。明治維新幕府に忠誠を貫く郡上八幡の武士隊は「凌霜隊」と呼ばれ、会津戦争を戦いました。
生き残った「凌霜隊」の義を貫く姿勢をたたえ本丸北部分の郭が「凌霜の森」となりました。
生き残った「凌霜隊」の義を貫く姿勢をたたえ本丸北部分の郭が「凌霜の森」となりました。
北西隅櫓
「凌霜の森」から一段下ったところに北西隅櫓があります。
隅櫓を後にして石段を下り、ぐるっと北に回ると駐車場です。
隅櫓を後にして石段を下り、ぐるっと北に回ると駐車場です。
城下町
郡上八幡は「水路の城下町」とも言われ、現在でも街のあちこちに湧水を活用した用水路があり、日々の生活にも活用されています。町には色濃く江戸の香りが残り、夏の郡上おどりの時期には軒に提灯が飾られ何とも言えない風情が味わえます。
郡上八幡城の御城印と続百名城スタンプ
御城印販売場所
郡上八幡城 入城受付
住所:岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659
開館時間:3~5月、9~10月 9時~17時、6~8月 8時~18時、11月~2月 9時~16時30分
定休日:12月~1月10日
住所:岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659
開館時間:3~5月、9~10月 9時~17時、6~8月 8時~18時、11月~2月 9時~16時30分
定休日:12月~1月10日
日本続100名城スタンプ設置場所
郡上八幡城一階
郡上八幡城の入城情報
所在地
住所:岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659
開城時間
・3~5月、9~10月:9時~17時
・6~8月:8時~18時
・11月~2月:9時~16時30分
・6~8月:8時~18時
・11月~2月:9時~16時30分
休城日
12月20日~1月10日
料金
・大人(高校生以上):個人 400円
・小人(小・中学生):個人 200円
・小人(小・中学生):個人 200円
制作スタッフ紹介
記事&写真担当
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。