河岸段丘に立つ土塁の迷路を散策するお城
久保田城 御隅櫓
久保田城 御隅櫓

久保田城の見どころとイベント

久保田城 表門(長坂門跡からの眺め)
久保田城 表門(長坂門跡からの眺め)
久保田城 坂下門跡
久保田城 坂下門跡
久保田城 鉢巻土塁(土手)
久保田城 鉢巻土塁(土手)
久保田城と言えば、とにかく鉢巻土塁(土手)といわれる土壁の迷路。
鉢巻土塁は石垣で基礎を数段造った上に巨大な土の壁(土塁)をつくる建築方法で、関東・東北の城に多用された城郭づくりの方法です。
(因みに、江戸城や彦根城にも見られます。)
又「さくら名所100選」にも選ばれるほどの桜の名所で、二の丸と本丸には計1700本ほどの桜の木が植えられており、4月中旬から下旬にかけて満開をむかえます。
今回はその迷路を中土橋通りから二ノ丸、胡月池から帯曲輪の石段を登って本丸に向かうルートでご紹介していきます。

目次

久保田城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

飛行機で行く場合は、秋田空港が最寄りとなります。
▶リムジンバスは秋田駅西口950円
所要時間は約40分です。
リムジンバスご利用の場合はこちらへ
秋田中央交通 TEL:018-823-441
▶秋田空港から車・タクシーだと約30分程度
レンタカーは以下
・100円レンタカー 秋田空港店 TEL:018-886-9898
・日産レンタカー 秋田空港店 TEL:018-886-4123
・ニッポンレンタカー 秋田空港前営業所 TEL:018-886-3788
・トヨタレンタカー 秋田空港店 TEL:018-886-4100
・オリックスレンタカー 秋田空港店 TEL:018-881-0543

新幹線・電車で行く場合

東北新幹線:JR秋田駅から徒歩約5分
JR盛岡駅から新幹線で約1時間45分

車で行く場合

秋田自動車道 秋田中央ICから車で25分
ICから県道72号線を経由して行くとスムーズに着きます。
■久保田城、カーナビへのセットは以下の情報で!
住所:秋田県秋田市千秋公園1-39
TEL:018-832-1298

駐車場

久保田城(千秋公園)駐車場
住所:秋田県秋田市千秋公園1-39
料金:有料、収容台数:普通車14台

久保田城、最寄りの場所からのアクセス方法

久保田城は電車で行くと非常に便利な場所にあります。
JR東北本線 秋田駅で下車し西口側に出て徒歩5分、広小路通を真っすぐに進むとすぐ右手に堀と大きな国学館高校の校舎が見えてきます。城はこの背後にある一帯になります。
車の場合は周囲にあるコインパーキングを使うか、中土橋通りを城に上ると10数台が駐車できるスペースがあるので、そこを活用すると便利でしょう。空から向かう方は秋田空港からバス40分程度でJR秋田駅に出られますのでそちらを活用することをお勧めいたします。

久保田城を散策する

久保田城中土橋から二ノ丸へ

久保田城 大手門の堀
久保田城 大手門の堀
久保田城 内堀と入口案内
久保田城 内堀と入口案内
久保田城 坂下門跡の土塁
久保田城 坂下門跡の土塁
JR秋田駅から中通りを真っすぐ進むと右手に大手門跡の看板が見えてきます。
ここが久保田城のスタート地点です。
大手門跡にポケット千秋公園と書いた石の紹介物あり大手門の水堀が見えます。
さらに進むと現在建築工事中の黒く巨大な建物、秋田芸術館が見えてきます。
ここを右折すると中土橋通です。左手には穴門の水堀があり、右折して中土橋を進むと左奥に内堀があります。この内堀付近が千秋公園(久保田城跡)入口です。
この入口を更に上ると「坂下門跡」そしてほどなく鉢巻土塁が見えてきます。
この鉢巻土塁は二の丸や帯曲輪、本丸を取り囲むように造られています。

久保田城二ノ丸

久保田城 二ノ丸
久保田城 二ノ丸
久保田城 胡月池
久保田城 胡月池
久保田城 表門
久保田城 表門
坂を上り切ると正面に佐竹氏資料館があり、久保田藩(秋田藩)藩主であった久保田氏に関連する貴重な資料が見学できます。
左手に目を向けると二の丸でその奥石段の上に胡月池を始めとした大名庭園が覗きます。
まっすぐ胡月池方面に進んでいくと左手木々の間から再建された表門(一ノ門)が見えてきます。

胡月池から久保田城本丸へ

久保田城 胡月池
久保田城 胡月池
久保田城 裏門へと続く石段
久保田城 裏門へと続く石段
久保田城 佐竹義堯像
久保田城 佐竹義堯像
胡月池は、月の形をした池に松や大杉の大木を配した見事な大名庭園で現在も春夏秋冬
その美しい姿で訪れる人を楽しませてくれます。
胡月池を散策したら目の前になる石段を登って本丸に向かいます。
ゆるく折れ曲がった石段を上ると裏門跡がありその先に本丸が見えてきます。

本丸

本丸上ると石垣に川が見えますが当時の庭跡と考えられています。

御隅櫓

久保田城 御隅櫓(遠景)
久保田城 御隅櫓(遠景)
久保田城 御隅櫓から見た旭川と秋田市街(川反地区)
久保田城 御隅櫓から見た旭川と秋田市街(川反地区)
久保田城 本丸の土塁
久保田城 本丸の土塁
更にまっすぐ道を進むと白の櫓壁と赤の欄干、グレーの屋根がひときわ美しい御隅櫓が見えてきます。御隅櫓は当時6つあった隅櫓のうちの一つで北西に位置し、城内で最も高い場所にあった櫓で天守替わりに使われていたと考えられています。
残念ながら筆者が訪れたときには御隅櫓には入れませんでしたが、4月から12月までは一般公開されており入館料100円で見学できます。
櫓内には貴重な城の歴史資料が展示されていますのでお寄りの際はぜひ見学してみてください。
御隅櫓から南にまっすぐ伸びた土塁の上を歩きながら進み、表門へ向かいます。

表門(久保田城一ノ門)

久保田城 表門(一ノ門)
久保田城 表門(一ノ門)
久保田城 表門(正面)
久保田城 表門(正面)
久保田城 胡月池と大滝山、大平山の山稜
久保田城 胡月池と大滝山、大平山の山稜
表門は本丸に続く正門にあたり、木造二階建ての櫓門で平成13年に復元されました。
関東武士であった佐竹氏の質実剛健さが垣間見える大きな門からは秋田の街が一望できます。

御物頭御番所

久保田城 御物頭御番所
久保田城 御物頭御番所
久保田城 御物頭御番所の案内
久保田城 御物頭御番所の案内
門をくぐって下れば左手に「御物頭御番所」が見えます。
御物頭御番所は、場内を交代で見回る足軽頭の宿泊施設で、城内唯一江戸時代の建物です。
冬の間は雪囲いがしてあり、建物の様子が見えませんが、4月以降は竹の囲いも解け、当時の姿をまた見せてくれます。

御番所から二ノ丸、黒門へ

久保田城 二ノ丸から黒門へ向かう土塁
久保田城 二ノ丸から黒門へ向かう土塁
久保田城 二ノ丸西側の土塁
久保田城 二ノ丸西側の土塁
久保田城 二ノ丸から黒門へ向かう土塁
久保田城 二ノ丸から黒門へ向かう土塁
御番所を背にして石段を下っていくと二の丸に戻ります。
更にまっすぐ二の丸を左に見ながら土塁の壁をぐるりと折れ曲がるように進むと当時の正門「黒門」跡につながります。
黒門を越え左右には内堀の名残を見ながら進むと今回の城巡りの出口です。

久保田城の御城印と百名城スタンプ

御城印販売場所

販売なし

日本100名城スタンプ設置場所

・久保田城御隅櫓
・秋田市立佐竹資料館

久保田城の入城情報

所在地

住所:秋田県秋田市千秋公園1-39
TEL:018-832-1298

開城時間

■久保田城跡(千秋公園)内
 年中無休で24時間出入りできます。

■御隅櫓
 4月~12月:9時30分から17時

休城日

■久保田城跡(千秋公園)
 なし

■御隅櫓
 1月1日から3月31日

料金

■久保田城跡(千秋公園)
 無料

■御隅櫓
一般:100円、高校生以下は無料

製作スタッフ紹介

記事&写真担当

倉之丞
倉之丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりが好き。
特に江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。