秀吉が夢見たエンターテインメントキャッスル
大阪城 外堀北からみた天守閣
大阪城 外堀北からみた天守閣

大阪城の見どころとイベント

大阪城 天守と天守台石垣
大阪城 天守と天守台石垣
大阪城 ミライザ
大阪城 ミライザ
大阪城 外堀を走る水上バス
大阪城 外堀を走る水上バス
大阪城は戊辰戦争や、大阪大空襲により多くの建物が消失し、江戸時代当時の建築遺構は大手門、千貫櫓、乾櫓など建造物13棟のみですが、桜門枡形の蛸石や振袖石、京橋門枡形の備前石など100トンを超える巨石が使われている箇所が4つもあります。壮大できれいな石垣づくりの城郭を堪能するにはうってつけのお城です。
城内では、外観復元された天守閣内には博物館があり、当時の歴史やゆかりの品々や時折の特別な展示物、イベントが開催されています。また城内は複合施設がたくさんあるテーマパークになっており、本丸内の「MIRAIZA OOSAKA-JO」をはじめ、JR環状線 大阪城公園前駅前の三の丸東側には、広大な敷地内に「JO-TERRACE OOSAKA」や「CASTLE GARDEN OOSAKA」など食事が楽しめるオシャレなスポットがあります。さらには、野球場や大型のイベント施設大阪城ホール、様々なジャンルのエンターテインメントが実演で楽しめるクールジャパンパーク、市民の森や記念樹の森など、緑豊かな公園も併設され、観光客を始め数多くの来園者が楽しめる場所になっています。三の丸東側北側の第二寝屋川には水上バスも走っていますので中之島までのクルージングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

目次

大阪城へのアクセス方法

飛行機で行く場合

伊丹空港から阪神高速道路を使って車で約20分
関西国際空港から阪神高速4号湾岸線を使って車で約45分

▼レンタカーは以下
伊丹空港の場合
・トヨタレンタカー大阪空港ターミナル TEL:06-6844-0100
・日産レンタカー 大阪空港店 TEL:06-6856-2334
・ニッポンレンタカー 大阪空港ターミナル 営業所 TEL:06-4865-3970
・オリックスレンタカー 大阪空港店 TEL:06-6152-8070
関西国際空港の場合
・トヨタレンタカー関西空港 TEL:072-456-8790
・日産レンタカー 関西空港店 TEL:072-456-8623
・ニッポンレンタカー 関西空港 営業所 TEL:072-456-8787
・オリックスレンタカー 関西空港店 TEL:072-456-8780

▼バスで行かれる場合
伊丹空港の場合
 伊丹空港からリムジンバスでJR大阪駅(約30分)
 時刻表は以下です。
 https://www.okkbus.co.jp/timetable/U/#from
 大阪駅前バスから「62号 住吉車庫前行き」に乗り「大阪城大手前」下車
 徒歩10分で大阪城です。
関西国際空港の場合
 関西国際空港からリムジンバスでJR大阪駅(約1時間から1時間15分)
 時刻表は以下です。
 https://www.okkbus.co.jp/timetable/UM/#from
 大阪駅前バスから「62号 住吉車庫前行き」に乗り「大阪城大手前」下車
 徒歩10分で大阪城です。

新幹線・電車で行く場合

・東海道新幹線:JR新大阪駅下車
 JR新大阪駅からJR大阪駅で「大阪環状線」に乗換、「大阪城公園駅」下車
  ※「大阪城公園駅」から場内を回って徒歩で10分ほどで大阪城内入口の極楽橋に到着です。
 JR新大阪駅からJR大阪駅で下車、地下鉄「東梅田駅」から「天満橋駅」下車
 ※徒歩で12分ほどで大阪城内入口の極楽橋に到着です。

車で行く場合

伊丹空港から阪神高速道路を使って車で約20分
関西国際空港から阪神高速4号湾岸線を使って車で約45分
大阪城天守閣
住所:〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城1番1号

駐車場

大阪城周辺の駐車場で一般車が入れるのはD-parking 森ノ宮駐車場、 D-parking 大阪城公園前駐車場の2つです。
■D-parking 森ノ宮駐車場
住所:〒540-0002 大阪府大阪市中央区 大阪城3の地内
03-5457-7117
■D-parking 大阪城公園駅前駐車場
住所:〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城3−4
0120-030-799

大阪城、最寄りの場所からのアクセス方法

大阪城 青屋門(遠景)
大阪城 青屋門(遠景)
大阪城 北仕切門跡から見える天守閣
大阪城 北仕切門跡から見える天守閣
大阪城 内堀巡りの遊覧船
大阪城 内堀巡りの遊覧船
大阪城は日本三名城に数えられる輪郭式平城あるいは平山城で、天下人豊臣秀吉が築城した城として有名です。現在の大阪城は、豊臣家が滅亡後、徳川家の居城として築城されたものです。豊臣時代、黒塗りに金箔を施した美しい天守閣があったとされ、その姿から現在も「錦城」という別称でも呼ばれています。
大阪城はJR環状線「大阪城公園」から出てすぐ、京阪電車「天満橋」から徒歩5分、あるいは地下鉄「谷町四丁目」から徒歩5分の場所にあります。「大阪城公園」から出た場合は西に大阪城ホールや野球場などを過ぎながら10分ほど歩くと「青屋門」、その先に「極楽橋」が見えてきます。
JR東西線「天満橋」からは東に出て西外堀を北に回りながら「京橋口」から更に東に5分ほど行くと「極楽橋」です。
市営地下鉄「谷町四丁目」からは上町筋に出て南外堀を北上して「大手門」「多門櫓」を通りながら徒歩5分で「桜門」です。
今回は極楽橋から本丸に入り、天守閣、南に下りながら「桜門」を出て右に折れ「多門櫓」「大手門」を見ながら大阪城西の丸を巡るルートで以下のように城内を紹介していきます。

極楽橋
天守閣
桜門・蛸石・振袖石、空堀
豊國神社
一番櫓
六番櫓
大手門・多門櫓・千貫櫓
大阪城西の丸庭園
乾櫓から京橋口(肥後石)へ

大阪城を散策する

極楽橋

大阪城 極楽橋
大阪城 極楽橋
大阪城 極楽橋(正面)
大阪城 極楽橋(正面)
大阪城 天守(極楽橋付近から見た)
大阪城 天守(極楽橋付近から見た)
豊臣秀吉が築城した城でもこの付近にかけられた橋を極楽橋と呼んでいました。極楽とはあの世とこの世をつなぐ橋という意味で、その名称から石山本願寺時代からこの地にあった橋ではないかといわれています。「極楽橋」は大坂夏の陣の後に、徳川幕府が再建した時に架けなおされました。当時の橋は幅8mの木造でしたが、現在の橋は1965(昭和40)年に再度かけられたもので、長さが54m、幅5.4m、橋脚と主桁が鉄筋コンクリートで造られています。元々橋には唐造の屋根があったといわれ、淀殿が琵琶湖の北に浮かぶ竹生島にある宝巌寺に寄進したとされ国宝として現存しています。

大阪城天守閣

大阪城 山里丸入口
大阪城 山里丸入口
大阪城 天守と山里口出枡形
大阪城 天守と山里口出枡形
大阪城 天守閣
大阪城 天守閣
極楽橋を渡ると旧山里丸にあたり、更にまっすぐ進むと大きな大阪城天守閣につきます。大阪城天守閣は、豊臣時代のものと江戸時代のものとでは、その色や形も全く違いました。豊臣秀吉が建てた天守は、望楼型5階建てで外観が黒塗りの下見板張り、金具や瓦にも金箔が施された豪華絢爛のもので、五階には黄金の茶室があったとされます。これに対し徳川時代の天守は、層塔型5重5階建てで白漆喰の壁面で最上階の瓦は銅板、その他の階は本瓦が使用されていました。現在の大阪城天守は外観復興天守で1931(昭和6)年に建てられました。復興天守としては日本で最も古い鉄筋コンクリートの建物です。現在は、エレベーターも併設され、天守閣博物館として当時の貴重な歴史を今に伝えています。

桜門・蛸石・振袖石、空堀

大阪城 桜門
大阪城 桜門
大阪城 蛸石
大阪城 蛸石
大阪城 空堀(南東側)
大阪城 空堀(南東側)
天守閣を後にしてさらに南に真っすぐ向かうと桜門に着きます。
桜門という名称は豊臣秀吉時代からのもので、本丸と二之丸をつなぐこの門の付近に桜の馬場といわれる場所があったことからついたといわれています。
桜門は枡形虎口の形状で高麗門形式の城門です。門を固める城壁には重さが130トンもある蛸石、120トンの振袖石が鎮座しています。

豊國神社

大阪城 豊国神社
大阪城 豊国神社
大阪城 豊国神社
大阪城 豊国神社
大阪城 豊国神社
大阪城 豊国神社
桜門、空堀を超えると目の前に豊國神社が見えてきます。
豊國神社は、「豊臣秀吉」「豊臣秀頼」「豊臣秀長」を御祭神とする神社です。
1868(明治元)年に明治天皇が大阪に行幸された際に、当時大阪裁判所があったこの地に国づくりのために力を尽くした豊臣秀吉公の奉祀を御命じなされたことから創立されました。
豊臣秀吉の立身出世から、開運、出世の神様として大阪の方々に愛されています。

一番櫓

大阪城 一番櫓
大阪城 一番櫓
豊國神社を左からぐるりと回るように進むと見えてくるのが、大阪城一番櫓です。
大阪城二の丸には東から西にかけて7つの櫓が存在しました。その中で一番東に位置するのが大阪城一番櫓です。
一番櫓は、玉造口から攻めてくる敵を撃退するための防衛施設で、二階建ての建物です。
鉄炮、弓矢用の狭間が16個、石落としが1つあります。残念ながら16個の狭間は現在ふさがっており、石落としのみ確認できます。

六番櫓

大阪城 六番櫓
大阪城 六番櫓
一番櫓から西に向かうと六番櫓が見えてきます。
大阪城二の丸東側から六番目の櫓のため、六番櫓と名付けられました。
六番櫓は1628(寛永5)年に造営された徳川大阪城再築城の末期の建造物です。

大手門と多門櫓、千貫櫓

大阪城 大手門
大阪城 大手門
大阪城 多聞櫓
大阪城 多聞櫓
大阪城 千貫櫓
大阪城 千貫櫓
六番櫓から北の方に進むと左手に多門櫓と大手門が見えてきます。
大手門は文字通り大阪城の正式な表玄関で、多門櫓と続き枡形虎口となっています。
多門櫓は、松永久秀の居城「多聞城」に長屋式の櫓があったことから命名されたといわれ、門の上から向かってくる敵を防ぐとともに、門をくぐろうとする櫓下の敵兵を攻撃するための防御施設でした。
これらの枡形虎口の防御施設を越え北に向かうと千貫櫓があります。
大阪城千貫櫓は、大手門を北側から防衛するための重要な施設で二層二階の隅櫓です。
織田信長が石山本願寺攻めにて、何度もこの櫓の攻略にてこずり、「千貫(3億程度)出しても奪いたい」と言わしめたということから由来しています。
多門櫓、千貫櫓は季節限定で一般公開しているときがありますので是非チェックして中を覗いてみてください。

大阪城西の丸庭園

大阪城 西之丸庭園と天守
大阪城 西之丸庭園と天守
千貫櫓を更に北に進むと西之丸庭園です。
西之丸庭園は二之丸西側に位置する有料エリアで、庭園は巨大な芝生が特徴で、数多くの桜の木が植えられ、桜の名所としても有名です。エリア内には、大阪サミットの際に要人をおもてなしするために建てられた大阪迎賓館があり、現在も結婚式場として多くのカップルの門出を祝ってきました。天守閣が非常にきれいに見え、石垣や堀の風情が楽しめます。

乾櫓から京橋口(肥後石)へ

大阪城 乾櫓
大阪城 乾櫓
大阪城 西外堀と乾櫓
大阪城 西外堀と乾櫓
大阪城 西外堀
大阪城 西外堀
西之丸庭園を出て北に向かうと乾櫓があります。
乾櫓は1620年(元和6年)に小堀遠州によって設計された大阪城内最古の建造物で、千貫櫓と同年に造られました。L字型の平面で総2階造づくりという櫓としては珍しい形をしており、1階、2階ともに4室に分けられています。
通常は内部公開していませんが、年によって期間限定で内部公開がされることがあり、最近では2011年に内部公開されました。
乾櫓をすぎて京橋口を過ぎるとひときわ大きな石垣に遭遇します。
この石が肥後石です。重さが120tもあり、瀬戸内海の小豆島から岡山藩池田忠雄により運び出されました。京橋口には重さ81tの京橋口二番石もありますので合わせてご覧ください。

大阪城の御城印と百名城スタンプ

大阪城の御城印

大阪城では御城印は不定期で販売しています。(2022年4月現在は販売されていません)

大阪城の日本百名城スタンプ

大阪城の日本百名城スタンプは以下で押せます。
大阪城天守閣1Fのインフォメーション
住所: 〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城 1番1号
TEL:06-6941-3044

大阪城の入城情報

所在地

住所:大阪府大阪市中央区大阪城1番1号

開城時間

9:00~17:00(最終入場は16時30分まで)

休城日

12月28日~1月1日

料金

大人600円
中学生以下無料

製作スタッフ紹介

記事

倉之丞
倉之丞
歴史作家。城郭ナビゲーター。
城巡り歴は約40年ほど。防衛施設としての城もさることながら城下町としての街づくりや江戸時代の教育・文化・経済に強く惹かれています。
日本100名城、日本続100名城を中心に訪れたお城の数は150城を超え、2025年に200城を目指し日夜研鑽中。
現在、城トリップで仲間たちと城巡りの情報交換を行いながら記事更新しています。

写真

制作スタッフ
制作スタッフ
男女数名のスタッフにて撮影。
基本、みんな城好き。うんちく好きもいれば、人物像が好きなスタッフも。