倉敷美観地区

倉敷美観地区 中橋
倉敷美観地区 中橋
倉敷美観地区は、JR倉敷駅の南、徒歩で約12分の所にある江戸時代の風情を感じられる街並みが広がる重要伝統的建造物群保存地区です。
倉敷は、旧街道「松山往来」と山陽道を結び、瀬戸内交易の港がある重要な拠点で早くから商業が盛んでした。
1600年(慶長5)には備中国奉行領、その後は備中松山藩の玄関港として上方への物資の輸送中継地となり、その後1642年(寛永19)には天領となり代官所が置かれました。
備中松山藩が外様から譜代、親藩大名の管轄になるのは倉敷が上方貿易で重要な拠点であったことも影響しています。
こうした備中国南部にある物資集散地として発展した歴史から、白壁海鼠塀の蔵(=倉)や商人の屋敷が立ち並び「倉敷」と呼ばれるようになったといわれています。
倉敷美観地区は主に、
・倉敷川沿いに商人の蔵や邸宅跡が並ぶ「倉敷川畔エリア」
・かつて倉敷の中心部と早島を結ぶ街道筋で箪笥屋、桶屋などの職人達、格子戸の宿や酒屋が軒を連ねた「本町・東町エリア」
の2つに分かれます。以下この2つのエリアについてご紹介していきます。

倉敷川畔エリア の見どころ|倉敷美観地区

大原美術館|倉敷美観地区
大原美術館|倉敷美観地区
倉敷館|倉敷美観地区
倉敷館|倉敷美観地区
旧大原家邸宅|倉敷美観地区
旧大原家邸宅|倉敷美観地区
倉敷川畔エリアには、情緒あふれる江戸時代、明治維新の建造物が数多く残っており、
・大原美術館
・旧大原家邸宅
・倉敷館(現美観地区観光案内所)
・倉敷アイビースクエア(代官所跡地に建てられた旧倉敷紡績工場の建物を改修・再利用した観光施設)
など見所が多くあります。
特に大原美術館は、西洋美術、近代美術を展示する日本最初の美術館として開館し、
・エル・グレコの「受胎告知」
・モネの「睡蓮」
・ ルノワールの「泉による女」
・ゴーギャンの「かぐわしき大地」
・ピカソの「鳥籠」
といった数多くの有名近代画家の作品を展示している。

本町・東町エリア のみどころ|倉敷美観地区

倉敷美観地区 本町通
倉敷美観地区 本町通
倉敷美観地区 観龍寺
倉敷美観地区 観龍寺
倉敷美観地区 阿智神社
倉敷美観地区 阿智神社
かつての倉敷の中心部と早島を結ぶ街道筋が「本町・東町エリア」です。
現在も格子戸の宿、杉玉が軒に下げられた造り酒屋が並び、生地を中心にしたモダンなクラフト商品を並べるお店も軒を連ねています。
本町から東町へと続くこのエリアは、観龍寺や阿知神社へと続く参道なども点在し、まるで江戸時代にタイムスリップしたような錯覚を覚えます。

備中松山城から倉敷美観地区への行き方

倉敷美観地区は、備中松山城から車で約1時間10分
・高速だと賀陽ICから「中国横断自動車道/岡山米子線/岡山自動車道」経由し倉敷ICで出て国道429号を南下するルート
・一般道だと国道、県道を使って高梁市の昭和町から国道429号を南下するルート
の2つあります。
電車はJR備中高梁駅からJR倉敷駅まで1時間に2本程度あり、約30分で着きます。
備中高梁駅には、徒歩で40分程度
途中紺屋川美観地区や石火矢町の武家屋敷群、頼久寺などの散策がおすすめ(1時間~2時間の散策)です。
疲れたら、備中高梁駅の2階が図書館兼スタバになっているのでちょっと休憩して向かってください。
JR倉敷駅からは徒歩で10分程度で倉敷美観地区に到着いたします。